目次
平屋を建てるなら、暮らしやすさと同時におしゃれなデザインにもこだわりたいですよね。
今回は、新築で平屋のデザインをおしゃれにするポイントを、外観・内装・間取り、それぞれの実例をご覧いただきながら分かりやすく解説します。
おしゃれなだけでなく、心地よさ・暮らしやすさも両立する平屋の間取りやデザインのエッセンスをご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
<コラムのポイント>
・平屋を新築する際に知っておきたい、外観・内装デザインのトレンドやおしゃれなデザインに仕上げるコツが分かります。
・おしゃれなだけでなく、暮らしやすさも兼ね備えた平屋におすすめの間取りが分かります。
建築実例
■平屋のおしゃれなデザイン実例【外観編】
・複合屋根で表情を付けたシンプルモダンな平屋
平屋はシンプルを意識すると、単純なデザインになってしまいがちです。最近の平屋デザインは、屋根を複数重ねる「複合屋根」にして変化を付ける手法がトレンドです。
上の平屋の事例は、片流れ屋根を高さを変えて重ねることで、スタイリッシュな印象に仕上げました。
・木目×グレーの外壁がおしゃれな平屋
住宅の外壁材は、窯業系サイディングやガルバリウム鋼板、塗り壁などが定番です。
平屋の外壁は、複数の素材や色を組み合わせるのもおしゃれです。
最近は、上の事例のように、濃いグレーや濃紺のサイディングと木目調や木製の外壁材を組み合わせる外壁デザインの人気が高まっています。
さらに、外壁の色味をフェンスや門柱など、外構の要素とも揃えると統一感が出ておしゃれに見えます。
木目を取り入れた外観は、ナチュラルモダン、和モダンな外観デザインにしたい人におすすめですよ。
・中庭のある平屋
平屋の中庭は、周りが住宅に囲まれていても家に光をたくさん取り込めます。凹凸ができるため、外観デザインのアクセントにもなります。
中庭を作る場合の平屋の外観デザインはコの字型、L字型、ロの字型などいくつかのパターンがあります。土地の形状や周囲の環境、日照などに応じて、快適な室内環境を実現できる形を選ぶことがポイントです。
・切妻屋根+陸屋根がかわいいカフェ風の平屋
アースカラーの外壁と、規則正しく配置した木目調の窓モールでカフェ風に仕上げた平屋の外観デザイン実例です。陸屋根と切妻屋根を組み合わせた屋根デザインは、安定感やかわいらしさを演出しています。
玄関ドアにも木目を採用し、ドアの周囲の壁の色も変えることでアクセントにしています。
・白い塗り壁が爽やかな片流れ屋根の平屋
最近増えている片流れ屋根の平屋。太陽光パネルを載せるのにも適していて、すっきりとしたデザインが魅力です。
上の事例は、軒の出を最小限にした箱型に近いモダンデザインに、温かみのある白い塗り壁や木目の軒天・壁材を組み合わせて、ナチュラルモダンに仕上げました。
リビングに面した窓は、天井の勾配に沿ってハイサイドライト(高窓)にして開放感を演出。
ウッドデッキやお庭の植栽ともマッチしたおしゃれな外観になっています。
<関連コラム>
・平屋のモダンな外観デザイン・間取りのポイント|おしゃれな外観・間取りの実例も
■平屋のおしゃれなデザイン実例【内装編】
次に、平屋の内装デザインのトレンドを実例で紹介します。平屋のプランニングの参考にしてくださいね。
・トレンド①:勾配天井
平屋の内装デザインは、天井裏(小屋裏)を開放して屋根に沿った天井を作る「勾配天井」がトレンドです。
天井が高くなって開放感が出るため、特にリビング部分を勾配天井で仕上げるデザインが人気。
上の事例のように、勾配天井でできたスペースにロフトを作って、セカンドリビングや収納などに活用するのも効率的です。
・トレンド②:板張り天井・見せ梁
勾配天井と組み合わせて、天井を板張りで仕上げたり、梁を見せてインテリアのアクセントにしたりするデザインも人気があります。
板張り天井や梁見せ天井は、開放感のある勾配天井がさらにダイナミックに感じられるほか、木のぬくもりを感じるナチュラルな内装に仕上がります。
・トレンド③:下がり天井
下がり天井とは、天井の一部分が他よりも低くなっている天井のことです。
天井は高い方が良い、と思う方もいるかもしれませんが、あえて低い部分を作ることで、落ち着きのある空間を演出したり、間接照明を設置するスペースを作れたりと、メリットもたくさんあります。
下がり天井部分を木目調など、まわりの天井と素材を変えるとおしゃれなアクセントにもなります。
・トレンド④:ダウンフロア
ダウンフロアは、床面が他よりも低くなっているデザインを指します。リビングなどくつろぐスペースで採用することが多く、一段下げることで「落ち着き」や「たまり感」を出すことができます。
上下階の構造がない平屋だからこそ、下がり天井やダウンフロアで空間にリズムを作ることで、シンプルな間取りでもおしゃれな内装に仕上がりますよ♪
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建築実例
■平屋のおしゃれなデザイン実例【間取り編】
次に、平屋をおしゃれにするとともに、暮らしやすさもアップする間取りの工夫をご紹介します。
・効率の良い動線をつくる
段差や仕切りの少ない、バリアフリーな間取りにすると、平屋の良さが生かされて暮らしやすくなります。
ワンフロアのLDKを間取りの中心にして、LDKを中心に個室や水回り、玄関への動線を考えていくと、効率の良い動線ができます。
上の事例のように、LDKのアイランドキッチンを中心に、家中を回遊できる間取りは、行き止まりができにくく、暮らしやすい間取りです。
回遊動線をつくる場合は、通路となる部分に面積を割く必要があります。回遊はできるだけ小回りに、通路となる部分には棚を設けて収納スペースと兼ねる、などの工夫で、無駄なスペースをできるだけ作らないようにするのがポイントです。
・コミュニケーションしやすい間取りの工夫
LDKをワンフロアにする場合、キッチンを対面式にするか、壁付けにするかで悩む人もいるかもしれません。
上の写真のような対面式キッチンにすると、料理中でもリビングやダイニングの様子が見られるので、家族とコミュニケーションしやすくなります。
また、カウンターをダイニング側との間に立ち上がり(腰壁)のない「フルフラット」タイプにすると、さらにリビングとの一体感が増すため、ワンフロアの平屋の良さが活かせる間取りと言えるでしょう。
・オープンエアな空間を作る
平屋に中庭やウッドデッキなど、外とつながりのあるオープンエアな空間を作ると、屋外とつながったような開放感のある室内空間を作れます。
中庭やウッドデッキをリビングからひと続きの空間にすれば、屋外にあるもうひとつのリビング「アウトドアリビング」になります。
・収納やスペースを増やす工夫
せっかく動線の良い間取りで平屋を建てたけれど、後から収納家具が増えすぎてしまい、暮らしにくくなってしまったという失敗談もよくお聞きします。
コンパクトで間仕切り壁が少ない平屋を建てる場合は、新築時に収納スペースをしっかり計画しておくことが暮らしやすさのポイントになります。
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ロフトやスキップフロアを取り入れることで、平屋でも階層を増やして収納スペースを確保できます。
また、クローゼットは各部屋に付ける方法もありますが、リビングや洗面脱衣所の近くに「ファミリークローゼット」を作って、家族全員の衣類を一括で収納するとスペースをさらに効率的に使えます。
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玄関にはシューズクローク、キッチンにはパントリーなど、それぞれの場所に応じた必要なサイズの収納をつけておくと、住んでからも散らかりにくく、整理整頓もしやすい家になりますよ。
<関連コラム>
・4LDKの平屋・ファミリークローゼットの広さの目安と間取りのコツ|効率的な家事動線のアイデア満載
■まとめ
平屋のデザインは、外観・内装・間取りをバランスよく考えていくことで、見た目もおしゃれで、暮らしやすさも兼ね備えたデザインが実現します。
デザインで悩んだ時は、まずは実現したい暮らしから間取りを考え、間取りに合わせて外観を整えていくと合理的で失敗しにくくなります。
今回ご紹介した平屋デザインのポイントも参考にしていただき、理想の家づくりを実現してくださいね。
<関連コラム>
・平屋を30坪の間取りで建てることは可能?平屋を建てる際のポイントを紹介
・40坪の平屋の間取りは?広さを活かした平屋づくりのポイントを紹介
・延べ床面積25坪で平屋を建てる|2LDK、3LDKの平屋の間取りのポイントと価格相場
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