木のぬくもりと特性を活かし
設計自由度の高さを実現
日本の気候や風土に合った工法であり、
住宅の多くに採用されている[在来軸組工法]。
基礎の上に木の土台を据え、柱と柱を梁で水平につなぎながら対角線を筋交いで補強します。
屋根の形状、窓や出入口などの開口部、外壁材料などデザインや間取りの自由度が高く、増改築も比較的容易に対応できることから、住まいづくりの選択肢が広がります。
安心を支える確かな構造強度
エンジニアリングウッドの採用で安定した強度を確保
日本家屋では、古来「木材」が基本的な構造体に使用されてきました。容易に入手できるだけでなく、軽くて強いという特徴があったからと言えます。
しかし、自然の木材は、節や割れなどが一定の割合で発生し、品質が安定しないという難点もあります。
そこでネクストハウスでは、柱や梁などの主要構造材にエンジニアリングウッド(構造用集成材)を採用しています。
木材を厚さ約20mm程度のラミナ(挽き材)に製材。一定の品質をもつものを選別し積層接着することで、安定した強度・品質を得ることができます。また、ラミナにすることで、芯までしっかり乾燥させることができるというメリットもあります。
その結果、一般的な無垢製材に比べて約1.5倍の強度を実現しています。
一般的な在来軸組工法の接合部には、柱の加工により欠損量が多くなるため、強度が低下するという弱点がありました。
ネクストハウスは、それを克服するために、高い接合強度を実現する接合用金物を採用。
接合部の欠損を最小限に抑え、耐震性能を高めています。
集成材の品質保証
構造用集成材のJAS規格には、「同一等級構成集成材」と「異等級構成集成材」の区別があります。
外側の層ほど強度の高いラミナを配置して積層した「異等級構成集成材」は、梁や桁などの強い曲げの力が加わる構成材に使用し、安心の強度を実現します。
住まいを強固に支えるベタ基礎
ネクストハウスは、軟弱な地盤をはじめ、あらゆる条件下にも最適な建物重量を地盤に伝える鉄筋コンクリート一体型のベタ基礎を採用。
立ち上がり高さ430mm、立ち上がり幅150mmを標準とし、剛性の高い基礎を実現しています。
床には、床梁と床合板を一体化させた高剛性構造を採用しています。
このため、地震や台風時に加わる大きな負担に対しても強い剛性を発揮し、変形や破壊が発生しにくい構造となっています。
また、梁と床合板の間に隙間をつくらないことで、気密性や断熱性の効果を上げることにも貢献しています。
芯まで火が通りにくい木材は火災時に倒壊しにくい
「火災に弱い」と思われがちな木材ですが、実は耐火性には優れていると言えるのです。
木が熱せられると、まず表面が炭化します。すると内部への酸素供給が抑えられ、中心部が燃えにくくなり、避難するまでの時間を作ります。反対に、鉄骨の駆体は540°Cを超えると急激に強度が落ちるため、急な倒壊の危険があります。家屋を倒壊から守り、避難や救助を容易にするのはむしろ木の家と言えます。
万一火災が起こった場合、一般的な在来軸組工法では、
2階の床下、壁内部、天井裏など空気の流れに沿って火は燃え広がります。
ネクストハウスの高剛性構造では、床や壁を構成する構造材が空気の流れを遮断することで、火が伝わりにくくなります。そのため、初期消火により被害をおさえる可能性が高くなります。
[コラム] 決め手は火災発生から20分
火災発生! そのとき、実際に消火活動が始まるまでの時間はどのくらいかご存知ですか? 実際の火災の約95%が、通報から消火活動まで20分以内に行われています(平成27年版消防白書より)。つまり、最初の20分で火の回りをできるかぎり抑える家、それが、火災に強い家と言えます。
シロアリから大切な住まいを守る劣化対策
新築時に施しておきたい「ホウ酸」処理
住まいの木材劣化の主な原因は、湿気や雨漏りなどにより活発となった腐朽菌による腐敗やカビが原因で進行するシロアリ被害。昨今では、これまでの日本のシロアリ対策を覆す勢いで猛威を振るい始めた外来種「アメリカカンザイシロアリ」の被害エリア拡大が問題視されています。
天然由来の「ホウ酸」が木材の腐朽菌とシロアリ対策に効果を発揮することは、本場アメリカをはじめオーストラリアやニュージーランドなどでも一般的に知られ、新築時の木材劣化対策としてのホウ酸処理が多くの住宅で行われています。
ネクストハウスでは、住まいの木部に高濃度のホウ酸を含ませる水溶液処理のほか、手の届かないところにも確実に処理するための噴射処理を施すことで、腐敗・カビ・シロアリ被害から大切な住まいを守ります。
一般的な合成殺虫剤処理とホウ酸処理の効果とコストの比較
一般的な在来軸組工法の接合部には、柱の加工により欠損量が多くなるため、強度が低下するという弱点がありました。
ネクストハウスは、それを克服するために、高い接合強度を実現する接合用金物を採用。接合部の欠損を最小限に抑え、耐震性能を高めています。
ホウ酸処理のメリット
鉱物を精製して作られるホウ酸は分解や揮発をしないため、住まいの空気を汚さないだけでなく、農薬などの一般的な合成殺虫剤に比べ、効果が持続することも特長の1つです。壁の中などの再処理できない部分にも長期にわたって効果を発揮するホウ酸処理は、大切な住まいを長く健康に保つための有効な対策です。
- 人・環境にやさしい自然素材
- 分解・揮発しないから効果が持続
- 再処理できない壁体内等も安心
快適に暮らし続けるために室内環境を最適化
長い年月から住まいを守る湿気対策
結露などの湿気対策は、木造住宅を長期にわたって維持していくためには欠かせないテーマです。そのため、ネクストハウスでは防湿対策として外壁通気工法を採用しています。
暖まると上昇し、冷えると下へ移動する空気の性質を利用し、外壁を二重構造にして、天井からの通気と棟換気を設けることで、壁体内に侵入した湿気や熱気をスムーズに排出する全周換気という技術を採用しました。
高い断熱効果と気密性を同時に
実現する
発泡断熱材を採用
吹き付け式発泡断熱材は、壁の内部に直接吹き付けることで、隅々まで隙間なく充填。木材やその他の素材にしっかり密着し、年月が経っても落ちたりずれたりすることはありません。複雑な構造の柱と柱の間や細かい部分も隙間なく埋めることができるため、高い断熱性、気密性、遮音性を実現します。
さらに、人体のアレルギーなどの原因とされる有害物質ホルムアルデヒドも発生しません。環境にも健康にも優しい発泡断熱材です。
ランニングコストが安く結露にも強い
第3種換気システム
第3種換気とは、給気側を自然換気で行い、排気側は排気ファンによって強制的に室外に排気されるステムです。
内部結露を抑えたり、電気代を最も低く抑えられることから、
高気密・高断熱住宅で需要の高い方式です。
2階の足音対策[防震吊木]で日々の生活音を軽減
高度な床遮音性能を実現するため、剛床構造に加え、天井裏への吸音施工、さらには、防震吊木の採用で足音などの衝撃音を軽減するなど、万全の対策を施しています。