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間取りの「PS」とは|図面の用語解説

間取りの図面を見慣れていないと、「よく分からない住宅用語が多くて困る…」という声は多いです。そこで本記事では、図面の用語をまとめて解説します。「PS」「DS」など、専門的な用語を知っておくことで住宅計画に生かしてみてください。

コラムのポイント

・「PS」の意味や間取りの注意点が分かります

・間取りの専門用語をチェック!

間取りの「PS」の意味や役割

間取りの「PS」とは、「パイプスペース」のことを指します。これは配管のパイプを通すための場所で、キッチンやバスルームなど、水道やガス、電気などの配管や設備が必要な場所の近くに配置されます。

パイプスペースは普段目につかない場所なので、自分の家でも存在を知らないというケースは多いです。しかし適切に計画されていることで、建物の機能が円滑に運用できるようになります。

屋内配管と屋外配管の違い

配管設備には「屋内配管」と「屋外配管」があります。このうち、パイプスペースは屋内配管に該当します。

まず屋内配管は建物の内部に設置され、壁や床に埋め込まれているタイプのことを指します。建物内の給水、排水、暖房、冷房などの設備に使用されることが多いです。主に、合成樹脂や金属などの素材が使用されます。

一方で屋外配管は建物の外部に設置され、気象条件にさらされているという違いがあります。気象条件、動物、植物等からの影響を受ける可能性があるため、保護措置や地域の規制に基づいた適切な覆いや保護が必要です。

PS(パイプスペース)の間取り注意点

PS(パイプスペース)は設備上大切な役割を果たしますが、間取り上は居室のスペースを圧迫する形になってしまいます。

そのため、居室を邪魔しないような配置に計画することが重要です。

ここでは、パイプスペースの間取り注意点について詳しくご紹介します。

寝室の近くに配置しない

パイプスペースは通常、配管や設備の通過路として使用されます。これには水道や排水のパイプ、暖房や冷房の配管などが含まれます。

そのため寝室の近くに配置されると、水の流れや機械の動作に伴う騒音が発生する可能性があります。寝室は眠るための静かで安心できる場所なので、騒音は避けるべきです。

またパイプスペース内で水漏れや故障が発生した場合、これが寝室に影響を及ぼしてしまう可能性があります。水漏れは建物の損傷やカビの発生などを引き起こすため、なるべく居室から遠い場所の方がおすすめです。

メンテナンスの十分な広さを確保する

パイプスペースは、配管や設備のメンテナンスや修理が必要な場所です。

メンテナンス作業には、設備やパイプを取り外したり、新しい部品を取り付けたりする作業が含まれます。

十分なスペースが確保されていれば、これらの作業がより効果的に行えます。逆に狭いスペースでは設備の取り外しや取り付けが難しくなり、作業が困難になってしまいます。

メンテナンススペースの十分な広さは、建物の長寿命化や効率的な運用に寄与します。設計段階からこれらの考慮がなされ、メンテナンス性を高めるように工夫することが望ましいです。

将来的なリフォームも考慮する

パイプスペースは、将来的に位置変更する可能性もあります。

またメンテナンスしにくい場所に配置してしまうと、配管のトラブルが起こったときに対処が難しくなってしまいます。

そのため間取り計画の際には、将来的な変更やリフォームに対応できるようにしておくと安心です。

リフォーム時に既存のパイプスペースを有効活用できれば、新たなパイプスペースを作る必要がなくなり、予算やコストを最適化できます。

将来的なリフォームを考慮することで、適切なメンテナンスやアップグレードに繋がります。

住宅間取りの記号や用語を解説

ここでは、住宅の間取りでよく出てくる記号や用語について解説していきます。意外と知られていない用語も多いため、ぜひ参考にしてみてください。

①設備系

PS(パイプスペース)

PS(パイプスペース)は、上下水道や電気といった配管を通すスペースのことを指します。

2階からの排水を下に流す役割を持つため、1階と2階で水回りの配置を揃えることが多いです。

DS(ダクトスペース)

DSとは「ダクトスペース」のことで、空調や換気といったダクト(空気を通すための管やチューブ)を配置するためのスペースを指します。

必要なダクトが配置されることで、効率的な空調や換気システムを実現します。

ダクトスペースは、将来的なメンテナンスや修理作業に備えて設計されることがあります。

ダクトや関連する設備にアクセスできるように、適切な広さと配置が考慮されます。

MB(メーターボックス)

「MB」はメーターボックスのことで、主に建物外に設置されている計測機器やメーターを収容するための箱やケースのことを指します。

電気、ガス、水道などの公共事業から供給されるサービスの計量や制御に使用します。

電力会社や水道会社の検針時に開閉するため、玄関横に設置されることが多いです。

②間取り系

UT(ユーティリティテラス)

UT(ユーティリティテラス)は、洗面所やキッチンに隣接して作られた半屋外のスペースのことを指します。

ユーティリティという言葉は「実用性」という意味であり、建築用語としては家事室という意味もあります。

このスペースは、家事や日常生活の様々なニーズに対応できる多目的な室として設計されています。

太陽光が直接入るため、洗濯物を乾かすためのスペースとして利用されることも多いです。

またキッチンの横にあればごみ置き場として機能し、家事の合間の読書やくつろぎの場としても活用されます。

WIC(ウォークインクローゼット)

WIC(ウォークインクローゼット)は衣類やアクセサリー、靴などを収納するための広いクローゼットで、中に入って歩ける位のスペースが確保されています。

広いスペースや収納システムがあるため整理整頓しやすく、取り出しやすくなります。

LDK(リビング・ダイニング・キッチン)

LDKは「リビング・ダイニング・キッチン」の頭文字を取った言葉で、それぞれが一体となったオープンな空間のことを指します。

この形態は家族や友人とのコミュニケーションが取りやすくなり、開放的で明るい生活空間にしたい方に向いています。

壁の無い配置により自然光が部屋全体に広がりやすく、明るく快適な生活空間を作り出します。

LDKは単なる食事や調理のためのスペースだけでなく、リビングエリアではくつろぎ、ダイニングエリアでは食事だけでなく仕事や勉強なども行えるような多目的な空間としてデザインされることが多いです。

DEN(書斎)

DENとは多目的な小スペースのことを指し、一般的には書斎として使われることが多い空間です。

1~2畳程度の狭い空間で、間取りで余った空間が割り当てられることもあります。

居室ほどは広くないため、一人用の趣味空間としても使い勝手が良いです。

S(サービスルーム)

S(サービスルーム)は、主に家事室として使われる小さな空間のことを指します。

例えば洗濯やアイロンがけ、掃除用具や洗剤の収納、食品庫としての利用などが含まれます。

そのため、キッチンや洗面室の横に設置されることが多いです。

SIC(シューズインクローゼット)

SIC(シューズインクローゼット)は、主に靴を収納するためのクローゼットや収納スペースのことを指します。

そのため靴箱やラック、シューズボックスなど、靴を適切に収納するための収納システムが配置されています。

玄関横に配置される間取りが多く、土間にすることで靴のまま出入りできる場合もあります。

PH(ペントハウス)

PH(ペントハウス)は、屋上に出入りするための小屋のことを指します。

主に階段室の役割を持ち、0.5~1畳程度の広さとなっています。

③家具・家電系

AC(エアコン)

ACはエアコンのことを指し、快適な室内環境を提供するための冷暖房装置として各部屋に設置されています。

図面上では室内機と室外機がそれぞれ表記され、適切な位置に配置されます。

エアコンを設置する際には、電源や配線の確保も重要です。

R(冷蔵庫)

Rとは冷蔵庫(refrigerator)のことを指し、主にキッチンに配置されます。

一般的な住宅にはほぼ必ず設置される家電であり、比較的大型のため図面上にも記載されます。

基本的には90×90㎝程度のスペースが空けられていることが多いですが、それより大きな製品を置く場合には別途寸法を反映させる必要があります。

W(洗濯機)

Wとは洗濯機のことで、主に洗面室に四角い記号で表記されます。

一般的には、70×70㎝の大きさのことが多いです。

最近ではガス式乾燥機を導入する家庭も増えているので、検討されている場合にはスペースを別途空けておく必要があります。

まとめ

本記事では、「PS」に代表される間取りの表記方法についてご紹介してきました。専門用語が多い図面でも、知識を持っておくことで理解しやすくなります。新築住宅の計画時には、ぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか?

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