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注文住宅の間取りを考えるとき「玄関はどの方角に向けるのがいいのかな?」と、考えるときがあります。
外観の主役となり、毎日の使い勝手にも大きく影響する玄関を、どの方角に配置するのか悩んでしまうものです。
2つの視点で考えると満足のいく玄関が完成するでしょう。
1つめは「使い勝手」、2つめは「風水」です。
この2つの視点について解説した本記事を読めば、使いやすく、そして気持ちの面でも心地のよい玄関が実現するでしょう。
・玄関の方角が「使い勝手」の視点から決められる
・玄関の方角が「風水」の視点から決められる
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建築実例
「使い勝手」の視点で玄関を考える
最初に、どの方向に配置すれば使い勝手のよい玄関になるのか解説します。
先に答えをいうと「生活スタイルによる」です。
どの方向に玄関を配置しても長所と短所が生まれるので、正解はないのです。
それぞれの方向の特徴を把握しましょう。
「東」に面した玄関の特徴とは?
玄関が「東」に面する場合、冬の間は一番に日差しが差し込むため、暖かな玄関になります。
逆に夏の間は、南・西からの強い光を受けずに済むので、涼しい玄関になるでしょう。
また、玄関からリビングに視線が通らないこともメリットです。
リビングは家族がくつろぐ空間。くつろいでいる姿や洗濯物など、人に見られたくないこともあるでしょう。
玄関が東であれば来客があったとき、リビングを見られることがないので、プライベート感にあふれた玄関を実現できます。
デメリットは、東側が玄関になってしまうことです。
南や西からの直射日光を受けにくい東側は、リビングやダイニング、和室などの居室にするのに最適な環境です。
限られた床面積の中で、快適な東側を通路となる玄関にしてしまうのは、もったいない気もします。
「西」に面した玄関の特徴とは?
「西」向きの玄関は、夏は強い西日を受けて玄関全体が暑くなる可能性があります。
玄関ドアの断熱性を高めたり、玄関に換気扇を設けるなど対処が必要です。
一方で冬の夕方は暖かいので、デメリットばかりではありません。
また、東玄関と対称的に、居心地のよい東側を居室にできるので、くつろぐスペースを大きく取れる可能性があります。
南のリビングや庭のプライベート感が守られるのは、東玄関と同様です。
「南」に面した玄関の特徴とは?
「南」玄関は太陽光がよく当たるので、玄関内部を乾燥させて衛生的な環境を保てます。
植物もよく育つため、花に囲まれた玄関を実現したい場合など、こだわりがある場合におすすめです。
一方で、配置によっては玄関に来客が立ったときに、リビングが丸見えになるケースも。
上手にリビングを隠す設計をしないと、プライバシーが気になるかもしれません。
また、注意するべきは駐車場です。
一般的には、玄関と駐車場の位置が近くなるように設計されますが、南に玄関があると、駐車場も南に配置することになります。
すると、夏の日差しをダイレクトに受けるので、車内が熱くなったり、車の劣化が早まったりする場合もあります。
カーポートやガレージの検討をするとよいでしょう。
「北」に面した玄関の特徴とは?
最後に「北」に面した玄関は、冬の冷えが気になってしまうでしょう。
温度が上がらず、湿度も高くなったしまいがちなので、定期的な換気が必要です。
また、玄関の近くに駐車場を設けると、日が当たらないので霜が下りたときに溶けずに残ってしまうことがあります。
ここでもカーポートを利用すれば、霜を防ぐことができるでしょう。
メリットは、人がくつろぐのに最適な南側を居室として大きく取れることで、よく光の入る大きなリビング・ダイニングが実現できるでしょう。
「風水」で”避けたい”玄関の方角
続いて、玄関の方角を「風水」の視点で考えてみましょう。
建主、または親類に風水を気にする人がいる場合は「北東」「南西」「中央」の3つの位置に玄関を配置しないよう、気をつけましょう。
「北東」は鬼門に面するので避ける
まず、玄関の方角で避けたいのは「北東」です。
北東は鬼門に面していて、鬼(邪気)などの悪い気が流れ込む方角とされます。
そして、玄関は外部から様々な気を招き入れる働きを為すとされるため、悪い気が入り込まないよう避けるべし、とされているのです。
間取り上、玄関を鬼門方向に置かざる得ない場合もあるでしょう。
そんなときは、生命力に溢れた観葉植物を置くと、邪気が払われるともいわれます。
「南西」は裏鬼門に面するので避ける
続いて避けたい方角は、北東と正反対の「南西」です。
南西方向は裏鬼門と呼ばれ、鬼門と同様に悪い気が出入りする方向とされています。
北東と同じ理由で、玄関を配置するべきでないとされます。
裏鬼門も対策は同様で、観葉植物を置くと邪気が払われるとされます。
なお、北東・南西、どちらの方向も植物を枯らしてしまったり、物が雑然と積まれていては、よくない気が溜まるとされるので、清潔は最高の対策になります。
「中央」は運気が貯まらないので避ける
最後に「中央」も玄関を配置するべきでないとされます。
家の中央は、運気がたまる場所とされていて、通常であれば運気の強い場所です。
しかし、出入り口である玄関を置いてしまうと、運気が外に漏れ出てしまうとされ、風水の観点からは避けるべきなのです。
対策として挙げられるのは、やはり植物、そして照明です。
家の中心に玄関を配置すると、太陽光が遮られて暗くなりがち。明るめの照明を置くことで玄関を明るくして、悪い気が入らないようにするべきとされます。
なお、建物の中心は、建物の四隅から対角線を引いた交点です。検討している間取りに線を引いて、早速チェックしてみましょう。
「風水」で”おすすめ”の玄関の方角
最後に、風水の視点で「おすすめの玄関の方角」を紹介します。
どの方角も、使い勝手にも優れた場所です。
風水のことを第一に考えるのか、心地よい空間を第一に考えるのか、一考が必要です。
「東」は太陽の力を取り入れられる
日が昇る「東」方向は、風水の視点では運気が入ってくる、よい方角とされます。
太陽の”はつらつ”とした気が入るので、家族が元気に暮らせるでしょう。
なお、玄関が汚れて、物が積み上がっていれば運気も入ってこないので、玄関を清潔に保つべきなのは、鬼門・裏鬼門のときと同様です。
「南東」は人間関係が円滑になる
「南東」方向は、交際運が高まる方位とされるため、人間関係が円滑になる方位です。
同時に、人との縁はお金も運び込むので、金運がアップする方角ともされます。
事業を営む人に、特に好まれる方角といえるでしょう。
「南」社会的な地位が高まる
最後に「南」の方角に玄関を配置すると、社会的な成功や名声が得られるとされます。
南方向は一日中、太陽が当たる方向なので、太陽の気を受けて人がいきいきとし、華やかな雰囲気がまとえるようです。
南の方角も、南東と同様に金運も一緒にアップするといわれるので、商売にも気をかけたい人は、南~東方向に玄関を作ると、心持ちがよくなるかもしれません。
まとめ│玄関の方角も気にしよう
玄関の方角について「使い勝手」と「方角」2つの視点で解説しました。
家族から見ると毎日使う場所、来客から見ると家の顔となる玄関。
配置する方向によって、住んだあとの満足度は大きく変わります。
どの方向に配置するのがよいのか様々な視点から考えて、あなたに合った玄関、そして注文住宅を実現しましょう。
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