目次
注文住宅の間取り設計を行う際、玄関の間取りにもしっかりと工夫を凝らしていますか?
リビングやキッチン、バスルームといった生活の中心となるエリアの間取り設計は気合を入れて行ったにもかかわらず、玄関の間取りをないがしろにしてしまった結果、使いづらい玄関となってしまうことも多いです。
そこで今回は、注文住宅における玄関の間取り設計の重要さと、玄関の間取りに取り入れたい間取りテクニックについて解説していきます。
・使いづらい玄関の特徴について解説します。
・玄関の間取りを決める際意識したいポイントについて紹介します。
・玄関の間取りテクニックを紹介します。
目次
■使いづらい玄関間取りの特徴
■注文住宅の玄関のこだわりポイント
■取り入れると便利な玄関間取りアイデア
■まとめ│広く明るく使いやすい玄関スペースをつくろう
建築実例
使いづらい玄関間取りの特徴
玄関の間取り設計を怠ってしまうと、ひとたび使いづらい玄関となってしまいます。玄関は家族が毎日使用するスペースであるため、そのような玄関は実に不便に感じるでしょう。
では、使いづらい玄関とはどのような玄関なのか、ここではその特徴について紹介していきます。
・スペースが狭い
玄関スペースが狭いと、朝の通勤・通学のタイミングで玄関が混雑してしまうことが予想されます。
一度に家族が集結することで玄関が自由に使えず、とても不便に感じるでしょう。
玄関スペースは家族構成やライフスタイルに合わせて最適な広さにすることをおすすめします。
・玄関全体が暗い
玄関スペースに日が差し込まず暗くなってしまうと、足元が見えづらいだけでなく掃除もしにくくなります。
その結果、見えない部分にほこりや外の土が溜まってしまい、玄関スペースが汚くなってしまうでしょう。
玄関スペースには外の日差しが差し込むよう、方角などをしっかりと検討することが重要です。
・ドアの開け閉めがしにくい
見た目のおしゃれさだけで玄関ドアを選んでしまうと、実際の玄関スペースの広さとドアのサイズが合わず、開け閉めがしにくくなってしまいます。
ドアの開閉がしづらい玄関は使い勝手が悪いだけでなく、不意に手を挟んだりぶつかってしまうことで万が一のケガにつながる可能性もあります。
注文住宅の玄関のこだわりポイント
注文住宅の玄関スペースの間取りを考える際、どのような点に気を付けて間取りを考えるのがよいのでしょうか。
ここでは、玄関の間取りを決める際とくに意識したいポイントについて紹介していきます。
・広さ
玄関の広さはそのまま使いやすさに関わるため重要となります。
一般的な玄関の広さは1.5坪前後とされていますが、家族の人数や子供、高齢者の有無によって適宜広さを変更するのがよいでしょう。
家族の誰が使っても使いやすい、日々の暮らしを快適にするためには玄関の広さも重要となるのです。
・収納面
家族が多かったり、小さなお子さんがいる家庭では子供用の自転車やベビーカーを玄関スペースに置くこともあるでしょう。
また、家族の人数が増えるほど靴の数も多くなります。
そのようなものを収納するスペースをあらかじめ確保しておかないと、ひとたび玄関がものであふれかえっていしまい、片づけようにもしまう場所がないため散らかってしまいます。
・明るさ
玄関スペースは主に朝晩の出入りが多いという方が多いのではないでしょうか。
とくに朝は一日の始まりでもあるため、玄関スペースが暗いとやる気も起きにくいでしょう。
そのため、玄関スペースには窓を設置するほか、ドアに曇りガラスがついているようなタイプを採用することでしっかりと外の日差しを玄関に取り込むことが可能となります。また、玄関の方角を東寄りにすることで朝日を効率よく取り込むことも可能です。
・掃除のしやすさ
玄関を特殊な形にしてしまったり、段差や見えにくい余分なスペースをつくってしまうと、掃除がしづらく玄関が汚れがちです。
できるだけ玄関はシンプルな形とし、余計なものはつくらない、置かないといったことを意識すると掃除もしやすくきれいに使える玄関となるでしょう。
取り入れると便利な玄関間取りアイデア
注文住宅の玄関スペースには、暮らしをより快適にする間取りテクニックがあります。
ここでは、間取りに余裕があればぜひ取り入れたい玄関の間取りテクニックについて紹介していきます。
関連記事▷30坪でシューズクロークのある間取り|新築のおしゃれな玄関収納実例
・シューズボックス
玄関の間取りで一般的なものがシューズボックスタイプです。
玄関横にシューズボックスを設置したり、上り框に設置することが多いといわれています。
シューズボックスのタイプもさまざまであり、カウンタータイプや吊戸棚を合わせたタイプなどあるため、家族の人数によって余裕をもったシューズボックスを配置するのがよいでしょう。
・シューズクローゼット
最近多い玄関タイプが、シューズクロークです。
土足で入ることが可能な収納スペースを玄関横につくり、かつては土間と呼ばれるスタイルでした。
人が入れるほどのスペースであるため、靴以外にもベビーカーやキャンプ用品といったものを収納することが可能です。
ある程度間取りに余裕があるようであれば、すっきりと収納が可能なシューズクローゼットを設置してみてはいかがでしょうか。
・ウォークスルーシューズクローク
シューズクローゼットから直接家の中に入ることが可能なタイプがウォークスルーシューズクロークです。
玄関を介さず家の中に入れるため、雨の日などクローク内で濡れた上着を着替えることで、家の中を濡らしてしまう心配がありません。
しかし、玄関から家の中に風が吹き込むため、寒さ対策として扉をつけたり間取りを工夫するとよいでしょう。
・吹き抜け
玄関スペースに吹き抜けを採用することで、玄関全体が広々と明るい空間になります。
間取り設計は難しくなり費用がかかることもありますが、一風変わった間取りにしたいという方であれば、明るさと開放感を兼ね揃えた玄関スペースの家もまたおしゃれといえるでしょう。
まとめ│広く明るく使いやすい玄関スペースをつくろう
玄関は家の出入口であり、家族が毎日使用する場所です。
そのため、ほかのスペースと同様に玄関スペースの間取り設計にもこだわってみてはいかがでしょうか。
玄関は明るく広いことが望ましいため、間取りを工夫し気持ちよく一日をスタートできる玄関スペースにしましょう。これから注文住宅の間取り設計を行うという方は、ぜひ今回紹介した玄関の間取りテクニックを参考にしてみてください。