目次
インターネットで2階建ての新築を検索すると、たくさんの間取り図や写真が出てきますよね。おしゃれで便利なアイデアが詰まった建築事例はとても参考になりますが、丸ごとマネすると暮らしにくくなってしまうケースも。
今回は東京で2階建ての新築を建てるときに考えるべき基本的なポイントを解説していきます。
目次
■間取り事例をそっくりマネしてはいけないワケ
■効率的な2階建ての間取りアイデア
■30坪の二階建て新築実例
■2階建て間取りで考えるべきポイント
建築実例
■間取り事例をそっくりマネしてはいけないワケ
新築住宅を検討するとき、まずはインターネットや雑誌でたくさんの施工事例をチェックする方が多いと思います。実際の建築事例は参考にすべきですが、どんなに気に入った間取りもそのままマネするのは危険です。
・家づくりも「個性」に合わせる時代
つい最近までは学校教育や仕事場においても「みんなと同じ」協調性が重視される時代でしたが、それぞれの個性を活かす方向性にシフトしています。これからは家づくりも「定番の間取り」をそのまま採り入れるのではなく、家族の個性やライフスタイルに合わせた柔軟性が大切になってきます。
・東京はコンパクトで効率の良い間取りが大切
全国でも土地価格が高い東京エリアでは、確保できる床面積にも限りがあるケースがほとんど。郊外の広くい家の間取り事例をそのままマネすることはほとんど不可能です。東京都内の家づくりでは、コンパクトながら効率良く暮らすための、独自の工夫が求められます。
・日照や視線など周辺環境の条件が違う
東京や大都市圏の住宅地は隣の家との距離が近く、日照やプライバシーに関する周辺環境が厳しいケースも多いです。平面図だけ考えておしゃれな間取り事例を採り入れてしまうと、実際に暮らしたときに不便や不満が出てしまいます。せっかくこだわってつくったリビングも日当たりが悪かったり、隣の視線が気になったりするとくつろげません。建物の方角や周辺建物との位置関係など、土地に合わせてカスタマイズすることが重要となります。
・新築事例は大まかなイメージをつかむために使う
おしゃれなモデルハウスや新築実例は、間取りやデザインの大まかな方向性を把握するために活用するのがおすすめです。
建築に関わらない一般の方が、ゼロから間取りを考えるのは簡単ではありません。私たち施工店の提案やサポートも大切ですが、お施主様ご自身がある程度の知識を仕入れることも大切です。
事例を見て「こういうデザインもあるんだな」と選択肢を増やすことで、理想のイメージを形にしやすくなります。そっくりデザインや間取りをマネするのではなく、あくまで参考にしましょう。
■効率的な2階建ての間取りアイデア
家事効率や移動動線の短縮や、土地の有効活用のための間取りアイデアをご紹介します。
・中二階/ロフト/スキップフロア
フロアの高さを変えて上下に空間を分ける間取りは、二階建ての床効率を高める定番アイデアです。デッドスペースを有効活用することで、ゆとりのある間取りづくりにもつながります。
一つの空間をゾーニングできるスキップフロアは、壁の無い空間でもプライバシースペースを確保できます。1階と2階をつなぐ中二階も、動線の自由度が高く効率的な暮らしが可能。
・ウォークスルークローゼット
クローゼットに二つ以上ドアをつけて、通路としての機能を持たせるウォークスルーレイアウトも効率アップが期待できます。家族みんなの寝室とつながるファミリークローゼットにすれば、畳んだ洗濯物を各部屋に配る手間も省けて家事ラクハウスに。
・総二階
1階と2階の間取りを揃える総二階の間取りは、土地の建ぺい率・容積率いっぱいまで床面積を確保して有効活用できます。凸凹の無いシンプルな外観は、余計な影がなくなりカビやコケが生えにくくなるのもメリット。部材と手間を減らして、初期費用を軽減する効果もあります。お部屋の凹凸も少なくできるため、無駄のない間取り配置にもつながります。
・ビルトインガレージ
お子さんが1人で部屋数や床面積に余裕があるなら、1階にビルトインガレージを設けるのもおすすめ。カーポートをつけなくても雨風から愛車を守ってくれるため、コスト削減になります。
・小屋裏収納
2階の天井裏には大きなデッドスペースがあり、小屋裏収納として活用することで収納力を大きくアップできます。扇風機やストーブ、コートや水着といった季節のアイテムをしまえて、普段使いのクローゼット容量を節約できて便利です。お子さんが学校で作った工作や作文といった、「使わないけど捨てられないアイテム」を大切に保管するのもおすすめ。
■30坪の二階建て新築実例
土地確保が難しい東京エリアでは、30坪前後の建坪が広さの目安になってきます。自由設計で建てた30坪前後の新築事例を集めましたので、実際にどれくらいの家が建つのかイメージづくりにお役立てください。
東京都 31.75坪
シンプルな総二階の外観は、ツートンカラーにすることでさりげなくおしゃれな印象に。装飾にお金をかけず、少ないコストで意匠性をアップさせるテクニックです。
効率的な間取りで生まれたスペースを、デスクスペースとして活用。コンパクトなスペースもデスクのサイズとレイアウトに工夫すれば、集中しやすい在宅ワークスペースになります。
東京都 30坪
上下階の形を活かした大きなバルコニーは、たくさんの洗濯物を一度に干せる家事ラクレイアウト。一部に霧除け屋根をつけることで、雨が降りそうな日も安心して洗濯物を干すことができます。
ひろびろしたLDKには、1段上がった小上がりスペースを設置。フローリングのホコリが入らないため、赤ちゃんや小さなお子さんのお昼寝・遊びスペースにピッタリです。ベビーベッドを置かずに済むため、効率的な暮らしにもつながりますよ。
■2階建て間取りで考えるべきポイント
東京で二階建ての間取りを考えるとき配慮すべきポイントをまとめました。平屋や賃貸など、いまのお住まいに階段がない方はぜひ参考にしてください。
・老後の暮らし
階段の上り下りがある二階建て住宅では、足腰が弱ってくる老後の暮らしも考えなければいけません。昔より住宅寿命が伸びている現代では、老後もそのままの家で暮らす可能性が高いです。
費用やスペースのことを考えると、ホームエレベーターの設置は現実的ではありません。現実的にできる工夫としては、水回りや寝室を1Fに集めて完結させる方法があります。お子さんが巣立ったあとの夫婦の暮らしなら1Fだけでも十分ですし、2Fを来客用の寝室や収納スペースに活用すれば無駄になりません。1Fの荷物が少なくなることで、転倒事故を防いで介護もしやすくなります。
・家事動線
普段の移動はさほど気になりませんが、洗濯やお掃除などの家事で階段を上り下りするのは意外とロスになります。2階建ての間取りづくりでは、家事動線を短くして効率を良くすることが大切です。洗濯機とバルコニーを近くにしたり、行き止まりの無い間取りにすることで掃除効率を上げたり、家事の移動距離はなるべく短縮しましょう。
家族共有のファミリークローゼットを1Fにつくれば、洗濯物を配るために階段を登る必要が無くなります。家事に関する行動をなるべく細かくシミュレーションしてみて、無駄のない生活動線を考えてみてください。
・プライバシーと生活音
上下階で音が伝わりやすいとプライバシーの確保が難しく、生活時間帯のズレによるストレスも発生してしまいます。例えばリビングと寝室が上下階で重なっていると、寝ているときにテレビや話し声が気になってしまうケースが多いです。トイレやユニットバスなどの水回りも、水が流れる音が聞こえやすいため寝室と離した方が落ち着きやすいです。
間取りの工夫に加えて、ハウスメーカーの防音対策もチェックしましょう。木造住宅の防音性能には法規制がないため、会社によって対策が異なります。壁に使っている断熱材や床の構造によって防音性能は変わりますので、どんな防音対策しているのかにも注目してみてください。
建築実例
■まとめ:効率の良い間取りづくりはプランの自由度がカギ
東京都内で暮らしやすいマイホームを建てるには、自由なプランで効率的な間取りを作ることが大切。モデルハウスや施工事例を丸ごとマネするのではなく、良い部分をカスタマイズして取り入れましょう。
ネクストハウスは自社開発のオリジナルオーダープランシステムで、価格を抑えた自由な住まいづくりを実現。建築面積で価格が決まるため、予算オーバーを気にせず間取り変更できるのが特徴です。自由な間取りづくりで、暮らしやすいマイホームを目指しましょう。
価格だけでなく、省エネ性・断熱性・耐震性など性能面にも妥協していません。目に見えない部分までこだわるネクストハウスの家づくりは、東京・神奈川・千葉のモデルハウスでも体感いただけます。デザインはもちろん、暮らしやすい間取りのアイデアもぜひ目で見て触ってみてください。