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「一戸建てで庭を作っても手入れが大変。なら庭は不要…?」
一戸建てを計画している人の中には、こんな疑問を持つ人もいるでしょう。
庭を作ると雑草を抜いたり、虫と格闘したり、デメリットがあることも確かです。
一方で、子供が安心して遊べる空間を作れたり、デメリットを上回るメリットを感じることもできます。
本記事では、庭を作るメリット・デメリットを紹介するとともに、庭でこんなこともできる、という提案をします。
最後まで読んでから、庭を作るかどうかを決めてみてくださいね。
・庭をつくるメリットとデメリットがわかる
・庭でできることのアイデアを知ることができる
庭を作るメリット
最初に、庭を作る場合のメリットについて確認しましょう。
庭には主に以下の4つのメリットがあります。
- 四季を感じられる
- 日当たり・風通しがよくなる
- プライバシーの確保が図れる
- 子供が遊ぶ空間を確保できる
ひとつずつ確認しましょう。
四季を感じられる
庭を作ると、春夏秋冬「日本の四季を感じることができる」でしょう。
特に落葉性の広葉樹を植えると季節感が出ます。
夏~秋は、新芽の鮮やかな緑や花。秋は紅葉、冬は枯れた枝に季節を感じられます。
シンボルツリーとして1本植栽するだけでも、季節感の演出に効果を発揮するでしょう。
芝生でも四季を感じられます。
特に日本芝は冬枯れするため、冬の寒々しい空気を演出することも、春の新芽が生える力強さを演出することも可能です。
芝生自体がクッションにもなるので、子供が遊ぶときにも安心して見ていられる効果もあります。
ひと手間かけて、季節の花を植えるとさらに四季を感じやすくなります。
一度花を植えると、ホームセンターに通うこと自体が趣味となり、季節ごとにどんな花が売られているのか見るようになるでしょう。
子供と一緒に花を育てると情操教育にもなり、心の発達にもよい影響を与えます。
日当たり・風通しがよくなる
庭を確保すると、「日当たり・風通し」を確保することもできます。
特に都市部の住宅では土地が、2階建て以上の建物に囲まれることも少なくありません。
周囲が建物に囲まれると、リビングに日差しが当たる時間が少なくなるうえ、風通しが悪くなるので湿気の多い環境になりがちです。
庭があれば、庭に影が落ち建物には一日を通して日差しが入るようになります。
風通しも同様で、庭があれば風の通り道が生まれて湿気を追い出せます。
京都の町家建築でよく見られる「坪庭」も、暑い通り沿いと涼しい坪庭の間に通風経路を設けて風を通すための工夫です。
プライバシーの確保
庭を作ることで、自宅の「プライバシー確保」にも効果を発揮します。
庭がない状態で隣家と接してしまうと、お隣の窓から見られている気持ちになることがあります。
庭を作って物理的に距離を確保することで視線が気にならなくなり、くつろぎ感を増すことが可能です。
さらに、リビングと隣家の窓の間に木を植えることで視線を切り、プライバシー感をアップすることもできます。
多目的に使える場所になる
庭を確保すると「様々な目的で利用できる空間」になります。
休日にDIYで物作りをするにも、玄関先や駐車場では限界があります。
庭で必要なものを広げて効率よく趣味に興じることができるのも、庭を確保するメリットです。
物干しの自由度が上がることもメリット。
生活を始めると、キッチンマットや布団、子供の長靴など、外で干したい物が多いことに気が付きます。
庭があると、物干しスタンドを置いたり、フェンスにロープを渡したり、干し方に自由度が生まれます。
物干しから日曜大工まで、多目的に利用できる場所として庭を使うことができるのです。
子供の外遊びにも
庭は「子供が安心して遊ぶ空間」にもなります。
子供が小さい間は、車の走る道路側で遊ばせることが怖い親御さんもいるでしょう。
車が走らず、リビングやキッチンから見られる庭は、子供が遊ぶのにうってつけの場所です。
夏場はプールで遊んだり、ブランコを置くなど、遊びの自由度が上がることも期待できます。
庭を作るデメリット
庭を作るときのメリットを紹介しましたが、当然デメリットも存在します。
主に2つあるデメリットを解説しましょう。
手入れに手間がかかる
ひとつめのデメリットは維持をするのに「手間がかかる」ことです。
例にあげられることが多いのは、夏季の芝生の手入れです。
夏場は芝生がグングン成長するため、キレイな芝生を維持するために1週間から2週間に1度と頻繁な草刈りが求められます。
また、芝生の間からも雑草が生えるため、手作業で除去する必要も出てきます。
木も、落葉が始まれば落ち葉を掃く必要があり、放置するとご近所トラブルにつながる事例も。
どのような種類でも、植物を植えると必ず手入れは必要になります。
また、植物を植えなくても一定度の庭を作ると雑草が侵入するため、草取り作業が必要です。
植物はシンボルツリー1本だけにして、庭の他の場所はタイル張りにしたり、砂利にして雑草が侵入するのを防ぐ対策が必要になるでしょう。
費用がかかる
「土地や外構分の費用」が、庭を作るためには必要になります。
庭を全く作らなければ、建物と駐車場分の土地でよいですが、庭として利用する分の土地費用が必要です。
同時に、土地が広くなる分、フェンスや塀を設置するための外構費用が必要にもなります。
石材やタイル、枕木など、こだわるほどに費用も上がるので、予算とも話し合いながら庭の計画を立てましょう。
庭でこんなことをしよう
庭はDIYや物干しなど、多目的に利用できることを紹介しましたが、他にもできることはたくさんあります。
その一例を紹介しますので、庭への夢を広げてみてください。
ガーデニング
庭があると、アパートのベランダや室内で行う場合と規模が異なる「ガーデニング」を行うことができます。
元々ガーデニングを趣味としていた人にとっては、広い空間を手に入れられるので嬉しいことと思います。
一方、趣味にしていなかった人にとっても新しい趣味になる可能性があるので、シンボルツリー1本からでも、ぜひ挑戦してみて欲しいです。
家庭菜園
「家庭菜園」も庭を手に入れることで可能性が広がるもののひとつです。
プランターでも野菜を育てることはできますが、さつまいもなど土を多く使う野菜には地植えが適しており、育てられる種類が増えます。
前述したとおり、植物の成長を一緒に見守ることは子供の情操教育にもつながります。
野菜の育成は種、または苗の植え付けから収穫と調理までの一連を体験することができる「食育」ともいえるものです。
子供の成長に影響を及ぼすだけでなく、節約にもつながるので、ガーデニングと並んで挑戦してみてほしいものといえます。
バーベキュー
庭があれば「バーベキュー」もできます。
慣れていない人からすると、バーベキューは敷居が高く思えますが、自宅の庭で行えば難易度が低くなります。
トイレやキッチンも自宅のものを使用できますし、ティッシュや油などの消耗品も自宅に取りに行くことができます。
雨が降っても撤収が簡単で、荷物の運搬も不要です。
自宅近くの友人とも時間を合わせやすく、気軽にバーベキューを計画できるでしょう。
ドッグラン
庭を「ドッグラン」として、運動不足の犬用に開放することもできます。
犬を飼っていると宅内では走り回ることができませんが、上手に柵を設ければ自宅がドッグランに早変わり、気軽に運動不足の解消を図れます。
庭に椅子と机を用意すれば、犬と子供が庭で遊ぶ中、優雅にお茶を楽しむことも可能です。
まとめ│多目的に利用できる「庭」は小さなものでも確保しよう
お庭を持つことのメリット・デメリットとともに、庭でできることを紹介しました。
庭は見た目の面でのメリットに留まらず、日当たりやプライバシーの確保など、実用的な面でも利点があることがわかりました。
庭の有無で生活の利便性は大きく異なります。
小さくてもよいので、ぜひ庭を建築計画に盛り込んでみてくださいね。
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「庭を作るか作らないか迷っている」という人は気軽に専門家に相談してみましょう!