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子育て世代は新築住宅を検討されるケースが多く、「広々とした新しい家で暮らしたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかしいざ新築住宅の間取りを決めるとなると「何から考えたらいいのか分からない…」と迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、子育て世帯におすすめの間取り手法をご紹介していきます。一般的に悩まれることの多いポイントも合わせてご紹介するので、ぜひご参考にしてみてください。
子育て世帯が悩みがちなポイント
ここではまず、子育て世代が住宅計画で悩みがちなポイントについてまとめておきます。
「毎日家事に育児にと忙しい…」という方でも、住まいの間取りを変えるだけで楽になることも多いです。間取り計画の際には、ぜひチェックしておきましょう。
赤ちゃんの安全性が気になる
子育て世帯の住宅間取り計画において、赤ちゃんの安全性は非常に重要なポイントです。具体的には、以下のような事故の危険性があるでしょう。
- 転落事故
- 窒息事故
- 熱傷事故
- 水没事故
- 窓からの転落事故
寝返りができるようになったばかりの赤ちゃんは、ベッドやソファ、テーブルから転落することがあります。特に、高さがある場所や階段の近くでの転落は危険です。
また窓から落下する事故にも、注意が必要です。窓には安全対策のための柵やフェンスを設置するなど、しっかりとした対策を行うようにしましょう。
お風呂やプールでは、誤って入ってしまい溺れる事故が起こりやすいです。赤ちゃんが入れないように、しっかりとしたフェンスやカバーを設置するなどの安全対策を行いましょう。
小さな物や食べ物を誤って口に入れ、窒息する事故も多く起こっています。熱い飲み物やお風呂、ストーブなどから熱傷を負うことがあります。赤ちゃんが触れることのできる場所には、熱を帯びたものを置かない工夫が必要です。
子供関連の収納が少ない
子供がいる家庭では、おもちゃや衣服、学用品など、子供関連のアイテムが多くなりがちです。そのため住まいの間取りで子供関連の収納が少ないと、満足度が下がる傾向があります。
具体的には「十分な収納スペースがないため、部屋が散らかる」「子供関連グッズに生活スペースが圧迫される」「散らばったものに躓くなど、事故の危険性がある」といったことが挙げられるでしょう。
子供関連の収納が少ない場合は片付けが大変になり、スペースが圧迫されてしまいます。それだけでなく、子供の安全性にも問題が生じることがあるのです。
家事が大変
子育て世帯は何かと忙しく、「家事が大変」という声は多いです。その理由としては、以下のような点が挙げられます。
- 片付け場所が足りない
- キッチンが狭い
- 洗面所やバスルームが狭い
- ベビーベッドの置き場所がない
子供が成長するにつれて、おもちゃや絵本といった育児グッズが増えてきます。部屋が散らかることで「片付ける」という作業が発生してしまい、結果として家事の負担になってしまうのです。
またキッチンや洗面所、バスルームの「狭さ」も家事が大変になってしまう理由となります。おむつ替えや食事の際にスペースが限られてしまうと、作業効率が悪くなるでしょう。
これらの問題を解決するためには、収納スペースを増やしたり、キッチンや洗面所、バスルームを広くしたりするなど、住宅の設計に工夫が必要です。
子育て家族におすすめ|間取りのポイント
ここでは、子育て家族におすすめしたい「間取り計画のポイント」についてご紹介します。小さな子供がいる家庭だからこそ守るべきコツを押さえれば、家事効率もぐんとアップするでしょう。
ランドリールーム
ランドリールームとは、洗濯・乾燥・アイロン掛けといった作業をひとまとめに行える部屋のことを指します。ランドリールームの間取りは、洗濯物を運び込みやすい場所に配置することが重要です。通常は浴室やベッドルームの近くに設置され、水回りに近いことが多いです。
また洗濯物を干すためのスペース、洗濯機や乾燥機を置くためのスペース、アイロンをかけるためのスペースなどを考慮して、充分な広さを確保する必要があります。
さらに「衣類や洗剤などを収納するスペース」を充実させることで、ランドリールームの使い勝手が向上します。洗剤や柔軟剤を収納するスペースは、家族全員が使いやすい高さに設置することが望ましいです。
一方で「湿気がこもりやすい」というデメリットがあるため、窓や換気扇を設置することで湿気やニオイを排出するのがおすすめです。また日当たりがよくなることで、衣類の乾きが早くなる場合があります。
オープンキッチン
オープンキッチンとは、リビングやダイニングと一体化したキッチンのことを指します。開放感があり、家族とのコミュニケーションがしやすいのが特徴です。またキッチンで調理しながら子供を見守ることができるので、子育て家族にとっては便利です。
間取り計画の際には「横幅の確保」、「カウンターの高さ」に配慮すると上手くいきます。具体的には「横幅210㎝程度、高さ80~90㎝」の寸法が多いでしょう。ある程度の大きさを確保しておけば、将来調理家電が増えても対応できます。
ファミリークローク
ファミリークロークとは、家族の衣類や小物をまとめて収納できるクローゼットのことを指します。子育て世帯に人気の高い収納スペースで、玄関に近い場所に設置されることが多いです。
子育て家族の場合、以下のポイントを守ると便利です。
- 生活動線上に配置する
- ランドリースペースと一体化する
- 収納するものに合わせたサイズにする
ファミリークロークは用途の幅が広く、使い勝手の良いスペースです。そのため生活動線上に配置しておけば、ちょっとした時に立ち寄りやすく家事も楽になるでしょう。
またファミリークロークとランドリースペースを一体化することで「洗濯物を取り込んですぐ収納する」という流れができます。動線が短くなり、家事効率がアップします。
実際に使う際には、バッグやシューズ、レインコート、帽子などの収納スペースが必要です。それぞれの収納スペースの種類や大きさに合わせて、収納棚や引き出しの配置を考慮しましょう。子供たちが使いやすいよう、低い位置に棚を設置するのもおすすめです。
和室
和室は畳敷きで柔らかく安全なため、小さな子供たちの遊びスペースに適しています。また和室は寝室としても利用できます。畳の上で布団を敷いて寝ることで身体がしっかりと支えられ、快適な睡眠を得ることができます。
和室の間取り計画においては、子供たちが遊ぶために広々としたスペースを確保し、必要に応じて書斎や寝室としても利用できるように考えると良いでしょう。また和室は家族や友人との交流の場としても活用できるため、和室とリビングルームをつなげることで、家族が一緒に過ごす時間を増やせます。
子育て世帯の間取り注意点
ここでは、子育て世代が間取りを考える上で注意したいポイントについてご紹介していきます。
危険を取り除く
住宅は、子供たちがのびのびと安心して過ごせる場所であるべきです。そのためなるべく危険性を排除して、安全対応をしっかり整えておきましょう。
特に多いのは階段やベランダからの転落事故、浴室で溺れる事故です。24時間大人が目を離さずに見守り続けるのは現実的に不可能なので、間取り計画の時点で対策が必要です。
家事動線に配慮
家事動線とは、料理・洗濯・掃除といった家事全般を行うために通る経路のことを指します。部屋を移動するために通る動線と家事動線をしっかり分けておけば、家事の途中で邪魔されることが少なくストレスが減るでしょう。
特に小さい子どもがいる場合には、キッチンや浴室は事故に繋がりやすいです。そのため子どもが通らずに生活できるよう、しっかりと家事動線を分けておくのがおすすめです。
将来の変化に対応
子育て真っ最中での家づくりは、どうしても「子供中心」になりがちです。それは間違ってはいないのですが、子供たちが成長して巣立った後には不要となってしまう設備も多いものです。
そのため将来の家族構成の変化にも対応できるよう、柔軟性の高い間取りにしておきましょう。たとえば「子供部屋を間仕切り壁で可変タイプにしておく」、「収納スペースは夫婦2人になっても余らない適度な広さにしておく」といった対応が考えられます。
まとめ|子育て世帯は間取りにこだわろう
子育て世帯は、新築住宅を計画される方が多いです。住まい計画の際には、子供がいる家庭だからこそ気を付けるべきポイントがあるので、間取りに取り入れると暮らしが快適になるでしょう。本記事でご紹介した間取りのポイントを参考に、計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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