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ロフトを子供部屋にするメリットや注意点|後悔しない方法も

住宅の最上階を勾配天井にする場合、ロフトを作る方法が人気です。

ロフトは本来デッドスペースとなってしまう小屋裏部分を活用できるので、スペースを有効に使いたい場合におすすめです。

一般的には収納スペースとして使われることが多いロフトですが、この記事では子供部屋として活用するための方法や注意点を紹介していきます。

これから新築住宅を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 
コラムのポイント
・ロフトを子供部屋にするメリットがわかる
・ロフトを子供部屋にする注意点がわかる

建築実例

ロフトは子供部屋にできる?

建築基準法上、「ロフトは天井の高さを1.4m以下にしなければならない」というルールがあります。

一般的な居室の天井高さは2.4~2.6m程度なので、かなり低いことが分かりますね。

そんな事情から、本来は大型の収納スペースとして使われることが多いです。

クリスマスツリーや雛飾りなど、季節ものの大型家具を収納するには持ってもいのスペースですよね。

しかし天井の高さが低くても、ロフトを子供部屋にすることは可能です。

狭いだけでなくはしごを使って上り下りしなければならないため敬遠されがちですが、子どもにとっては秘密基地や隠れ場のような魅力的な空間に。

最近では高さの低いロータイプのベッドやデスクも豊富に選べるので、子供部屋としても十分使えます。

とくに子どもさんの小さいうちは、友人同士で集まって遊ぶためのスペースとして活用される家庭も多くおすすめです。

ロフトを子供部屋にするメリット

ここでは、ロフトを子供部屋にする際のメリットを紹介していきます。

あえて収納ではなく子供部屋として使うからこそ感じられるメリットも多いので、ぜひ参考にしてみてください。

ロフトを子供部屋にするメリット①長期的に幅広く使える

ロフトは最上階の小屋裏スペースに作ることから、はしごでの上り下りが必要です。

そのため収納スペースとして使っていても、年齢を重ねるにつれて使用頻度が減ってしまうことも。

しかし子供部屋として使っていれば、お子さんが独立するまでずっと使い続けることができます。

巣立った後もそのままの状態で残しておけば、帰省時にもすぐに使えておすすめですよ。

ロフトを子供部屋にするぶん他のスペースが余るため、ファミリークローゼット等を設置するのも良いでしょう。

出入りしやすい位置に収納を配置すれば、いちいち荷物を取りに小屋裏に上がる必要もなくなって便利ですね。

ロフトを子供部屋にするメリット②家族との繋がりが感じられる

ロフトは本来小屋裏収納として使われるスペースで、壁や扉を作らないケースが多いです。

そのためロフトと下階とのゆるい繋がりができ、家族とのコミュニケーションが取りやすくなるというメリットも。

とくに家族が集まるリビングにロフトを設置すれば、家族と顔を合わせる機会も増えそうですね。

ロフトの子供部屋にすぐ声掛けができるので、親としての安心感も高まります。

また、ある程度年齢が高くなってきたら、パーテーションやロールスクリーンなどで個室として区切ることも可能です。

ロフトならお子さんの年齢や個性に合わせた空間作りができるので、より使い勝手の良い空間に仕上げることができます。

ロフトを子供部屋にする場合の注意点

ロフトは子供部屋としてぜひ活用したいスペースですが、計画の際には気を付けたい注意点も。

ここでは、ロフトを子供部屋にする場合の注意点をまとめて紹介していきます。

住宅の間取りを決める段階で計画しておけば問題なくなることが多いため、最初にきちんと確認しておくようにしましょう。

ロフトを子供部屋にする注意点①熱気がこもりやすい

ロフトは最上階の小屋裏部分に設置するため、どうしても屋根からの熱気がダイレクトに伝わり暑くなりやすいのがデメリットでしょう。

収納スペースなら問題なくても、お子さんが過ごす子供部屋となるとしっかりした暑さ対策が必要です。

熱気がこもってしまうのは仕方ない事ですが、適切な対策を取れば一般的な居室と変わらない居心地の良い空間にできますよ。

ここでは、ロフトで取り入れたい熱気対策をまとめて紹介していきます。

ロフトの熱気対策①高い位置にエアコンを設置する

本当はロフト専用のエアコンを設置するのが効果的ですが、狭いスペースがさらに圧迫されてしまうため付けないケースが多いです。

そのためロフトと隣接する居室で、エアコンの取り付け位置を高めにするのがおすすめです。

一般的にロフトと隣接する空間は吹き抜けのような高天井になっているため、3m程度の高さに設置しても問題ありません。

またロフトの方向に吹き出し口が向くよう、設置位置を調整するのがおすすめですよ。

ロフトの熱気対策②建物自体の断熱性能を上げる

ロフトは屋根との距離が近いため、断熱が甘いと直射日光がダイレクトに伝わることに。

そのため屋根や壁の断熱性能を上げ、屋外の熱気を室内に伝えないように対策しておきましょう。

おすすめは「屋根断熱」と呼ばれる屋根部分の断熱施工です。

充填断熱」と「外張り断熱」という方法があり、目的に応じて用途が異なります。

まず充填断熱は、繊維系グラスウール・セルロースファイバーなど)などの素材を屋根部分に充填する施工方法となります。

繊維と繊維の間に空気を含むことで、空気層をつくりクッションのような役割で熱を遮断するのが特徴です。

次に曽田尾張断熱では、発泡プラスチック系のEPS材XPS材などの断熱材を貼り付けます。

比較的安価な素材で軽量のため、一般的によく用いられる素材です。

ロフトの熱気対策③換気対策をする

ロフトの上部に換気扇を付ければ、こもった熱気を簡単に排出できます。

暖まった空気は部屋の上部に流れる性質があるので、効率よく熱気を逃がすことができますね。

また換気効率を上げるためには、建物自体の気密性を高め「高断熱・高気密住宅」にしておくことも大切です。

空気があちこちから分散することを防げるため、室内を快適な状態に保ちやすくなります。

熱の出入りが起こりやすい窓やドアといった開口部を断熱タイプにするなど、製品選びも慎重に行いましょう。

ロフトの熱気対策④シーリングファンで空気を攪拌

シーリングファンとは、天井に設置する大型扇風機を指します。

よくリゾート地で見られる設備ですが、住宅で設置するのも人気が高まっています。

見た目がおしゃれなだけでなく、羽が回転することで室内の空気を循環させるという役割があります。

シンプルでモダンなホワイトのタイプから、リゾート感の強いダークブラウンの木目などさまざまなデザインが登場しているので、インテリアのテイストに合わせて選んでみるのもおすすめですよ。

ロフトを子供部屋にする注意点②転落の可能性があり危険

建築基準法上、ロフトは「取り外し可能なはしごを設置する」という決まりがあります。

そのため足場が不安定となり、転落の可能性も。

安全性を高めるには、なるべく作りのしっかりしたはしごを選ぶのがおすすめです。

また自治体によっては固定式でもロフトとして建築許可が下りる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

ロフトを子供部屋にして後悔しない方法

階下からは見えないけど息遣いが聞こえるスタディスペース

ここでは、ロフトを子供部屋にする場合に後悔しないためのポイントを紹介します。

「子供部屋」用途は延床面積に算入される

ロフトは本来「小屋裏収納」のため、そのような用途として届け出れば延床面積には含まれません。

延床面積に含まれないことで、税金対策になる等のメリットがあります。

しかしロフトを「子供部屋」として届け出てしまうと延床面積に入ってしまうため注意が必要です。

またロフトが一つのフロアとして算入されてしまうため、ほぼ2階建てなのに3階建てになってしまうケースも。

木造住宅の場合、3階建てになると防火条件が厳しくなるため建築コストにも響いてしまいます。

ただし自治体によって規定が異なる場合もあるため、お住まいの地域でのルールを確認するのがおすすめです。

造作家具で大空間に

ロフトは天井高さ1.4m以下という決まりがあるため、通常の家具を置くと圧迫感が生まれてしまいます。

そのためロフトには、デスクやベッドなどをジャストサイズの造り付け家具にするのがおすすめ。

限られたスペースだからこそ、ぴったりの家具を設置してスペースを有効に活用しましょう。

ロフトで子供部屋を快適に

ロフトは秘密基地や隠れ家のような雰囲気があり、子供部屋として活用するのもおすすめの方法です。

メリットが多い一方で熱気や安全性の問題もあるため、ぜひ計画段階からしっかり対策を取っておくようにしましょう。

これから新築を検討されている方は、ぜひロフトを有効に活用してみてはいかがでしょうか?

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