目次

テレビや映画などでスキップフロアがリビングにあるおしゃれな家を観たことはありませんか?
スキップフロアをリビングにつくると新たな空間として活用できるだけでなく、リビングをよりおしゃれに見せたり、広々とした空間に見せることが可能です。
今回は、リビングにスキップフロアをつくるメリット・デメリットについて解説していきます。これから新しく家を建てる予定で、リビングの間取り設計にこだわりたいという方は、ぜひスキップフロアの設置を検討する判断材料にしてみてください。
・スキップフロアのメリット・デメリットを紹介します。
・スキップフロアをつくることでの生活のイメージができるようになります。
・スキップフロアをつくる際の注意点やそのほかの間取りアイデアについての理解が深まります。
目次
■スキップフロアってなに?
■スキップフロアをリビングにつくるメリット
■スキップフロアのデメリット
■平屋にスキップフロアを設置する間取りアイデア
■まとめ│スキップフロアをリビングにつくる際は必要性と費用面をよく検討しよう
建築実例
スキップフロアってなに?

スキップフロアとは1階と2階の間に設置する独立空間のことで「1.5階」「中二階」とも呼ばれます。階段を設けるためリビングに立体感が生まれ、間取り設計によってはリビング全体をより広々とした印象にすることも可能です。
スキップフロアの活用の幅は広く、子供の遊び場から書斎、ワークスペースや収納スペースとして利用することもできます。そのため、ある程度間取りに余裕がある家ではこのスキップフロアが採用されることが多いです。反対に、狭い間取りでもリビングを広く見せる工夫としてスキップフロアを採用することもあります。
スキップフロアは、設置の仕方によって住む人の考える理想の暮らしを実現する手段として、広く活用されているのでしょう。
スキップフロアをリビングにつくるメリット

スキップフロアをリビングにつくることで、日常生活にさまざまなメリットが生じます。
見た目がおしゃれであるだけでなく、機能性にも優れたスキップフロアの魅力について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
・家族とのコミュニケーションをとりやすい
スキップフロアは独立した空間です。しかし、リビングから直接階段を使用し、スキップフロア自体は1階と2階の間に位置する空間であるため、リビングにいる家族とも常にコミュニケーションをとることができます。
たとえばスキップフロアを子供の遊び場や勉強スペースにする場合、リビングにいても子供の様子を確認できるので親としては安心でしょう。また、親のワークスペースや趣味の空間として使用する際にも同様のことがいえます。
常にリビングにいる家族とコミュニケーションがとれるため、家族との時間を大切にしたい人にとってはメリットとなるでしょう。
・リビングがおしゃれな空間になる
スキップフロアはリビングからつながる空間ですが、一つの空間としてデザインすることが可能です。そのため、階段や床といった部分のデザインにこだわればよりリビング全体の印象を変えるアクセントとなります。
また、リビングやダイニングキッチンとデザインを統一することで、空間全体が一層おしゃれになるでしょう。使用用途に合わせて自由にデザインをしてみると、メリハリもでるため見た目の印象も変わるかもしれません。
・リビングが広々とした空間になる
スキップフロアをリビングにつくることで縦の空間に広がりができ、リビング全体が広々とした空間になります。通常リビングは横の空間を意識した間取り設計を行いますが、スキップフロアや吹き抜けのような縦の空間を取り入れることで、空間を広く使うことが可能です。
また、スキップフロアと吹き抜けの相性はよく、窓や壁紙クロスを工夫することで開放感のある空間演出をすることができます。そのため、狭いリビングでも工夫次第では間取り以上に広く見せることができるため、このような縦の空間を積極的に間取りに組み込んでみるのもよいでしょう。
・生活(家事)動線が改善する
スキップフロアを効果的に設置することで、生活において効率のよい動線を確保することもできます。本来であれば2階に設置するはずだった収納スペースや子供の遊び場をスキップフロアにつくることで、動線を短縮することができるのです。
わざわざ2階へ上がらなくても直接リビングから移動できるため、掃除や片づけなどの際に移動の手間がかかりません。最適な間取り配置をすることでより使い勝手のよい空間となるでしょう。
・スペースを有効的に使える
スキップフロアはさまざまな用途で活用することができます。子供の遊び場、書斎、ワークスペース、収納スペースといった、住む人の暮らしに合わせた使い方ができるのが魅力です。
また、スキップフロアは階層があるため、床下部分にも新たなスペースができます。そのエリアを収納スペースにすることも可能であるため、間取りが狭い家でもスペースを有効的に使えるのではないでしょうか。少しでもスペースを増やしたいという方にもおすすめの間取りといえるでしょう。
スキップフロアのデメリット

スキップフロアは間取りを有効的に使う手段として優れている一方で、なかにはデメリットも存在します。これからスキップフロアの導入を検討している方は不便な点についてもよく理解をしておいてください。
・掃除が大変であることも
スキップフロアは1階と2階の間に新たな中間層のフロアをつくります。それによりスキップフロアとその床下部分のスペースが増えるため、掃除の手間が増えることになるのです。そのため、あまり掃除するスペースを増やしたくない方にとってはデメリットとなるかもしれません。
間取り次第では階段の昇り降りが増え、掃除や片づけが大変になってしまうこともふまえてよく検討しましょう。
・間取り設計が難しい
スキップフロアをリビングにつくる際、通常の間取り設計とは異なりある程度技術力を持った業者に依頼をする必要があります。間取りが特殊であるため、素人判断ではなかなか難しく、プロの手を借りて最適な間取り設計を行うようにしましょう。
業者選びの際、スキップフロアの施工実績がある業者を探し、寒暖の調節や日当たり、風通しなどの住環境をしっかりと確保できる間取りにする必要があります。そのため、リビングにスキップフロアの導入を検討するのであれば信頼できる業者を探すところから始めるのがおすすめです。
・施工費用が割高になることも
スキップフロアは建物の構造や間取りの広さによって施工内容や使用する資材が異なるため、費用が割高になることが多いです。そのため、しっかりとしたスキップフロアをつくりたいのであれば、ある程度の出費は覚悟する必要があります。
家全体の建築費の予算を決めつつ、優先順位をつけて間取り設計にこだわるのがよいでしょう。
平屋にスキップフロアを設置する間取りアイデア

スキップフロアは平屋の間取りにも取り入れることが可能です。平屋は1階建てであり、すべての居住空間がワンフロアに集約されています。そのため、間取りに変化をつけるためにスキップフロアを導入することもあるのです。
平屋にスキップフロアを設置する際には、天井を高くするといった工夫をすると開放感のある広々とした空間にすることができます。また、縦の空間を有効的に使うことで見た目にもメリハリができ、おしゃれな印象となるでしょう。
まとめ│スキップフロアをリビングにつくる際は必要性と費用面をよく検討しよう

スキップフロアをリビングにつくることでリビングをおしゃれに見せたり、広々とした空間に見せることが可能です。また、スキップフロアは使い勝手がよく、使用用途に合わせてさまざまな使い方ができます。
施工費用や間取り設計の難しさといった問題はありますが、しっかりと実績のある業者に依頼をすれば、費用面や間取り設計についても希望に近いプランを立てることができるでしょう。
今回の記事を参考に、これから家を建てる際リビングにスキップフロアの設置を検討してみてはいかがでしょうか。