目次
住まいの顔となる玄関の間取りやデザインは、新築住宅で特にこだわりたいポイント。せっかくこだわって建てるマイホームですから、おしゃれな玄関でビシッと仕上げたいですよね。
そこで今回は、玄関の間取り失敗例と対策をセットにしてお伝えします。玄関ドア選びや外観デザインなど、新築で注意すべきポイントも解説します。玄関内外観のデザイン事例もご紹介しますので、参考にしてください。
目次
■新築の玄関は不満が出やすいポイント
■玄関の間取り失敗例と対策
■玄関ドアを選ぶポイント
■玄関の外観デザインのポイント
■玄関デザイン事例
建築実例
■新築の玄関は不満が出やすいポイント
玄関の位置は土地の方角や道路状況によって決まることが多いため、間取りや使い勝手について重視しない方も多いようです。しかし、毎日の出入りやお客様を迎える場所である玄関は、しっかりこだわってつくらないと不満が出やすい場所でもあります。
家族みんなが一日に何回も使うため汚れが溜まりやすく、靴やおもちゃなどで散らかりやすいケースも。宅急便や回覧板の受け渡しなど、ちょっとした応対時に見える場所ですから、いつでもスッキリ片付いているおしゃれな状態にしたいですよね。
ほかの間取りを決めたあとの余りスペースを玄関にするのではなく、しっかり考えて使いやすくおしゃれな玄関を仕上げましょう。
■玄関の間取り失敗例と対策
新築の玄関を実際に使い始めてから不満や後悔を感じやすい失敗例をチェックしましょう。併せて対策もご紹介しますので、間取りづくりの参考にしてください。
・収納が足りない
家族の靴やお手入れ用品、ほうき・ちりとりや自転車の空気入れなど、玄関にはたくさんのアイテムが集中します。靴箱の中にこれらのアイテムが入りきらず、玄関にあふれて乱雑になってしまうのはよくある失敗例。靴が脱ぎ散らかしてある玄関は見た目が悪いだけでなく、使い勝手の面でも不満につながります。
【対策】⇒シューズクロークなど検討
家族の人数が多い場合、靴箱の設置だけでなく、シューズクロークの設置も検討するのがおすすめです。玄関横に設けるシューズクロークは靴だけでなく、スポーツ用品やお子さんのおもちゃなども収納することができます。特にこれから子育てを迎えるご家庭では、外で遊ぶお子さんのおもちゃや部活の道具をそのまましまえて便利です。玄関スペースをスッキリ保てて、いつでもお客さんを迎えられるように保てます。
・タイルの汚れが目立つ
毎日家族が出入りする玄関の床タイルは、ホコリや泥などの汚れが溜まりやすくい場所。毎日お掃除できれば理想ですが、室内と比べるとどうしても頻度は少なくなりがちですよね。
【対策】⇒目立たない色を選ぶ
白やベージュなどの明るいタイルは靴跡や泥汚れが目立ちやすいため、せっかくお掃除してもすぐ元通りになってしまいます。汚れが気になるきれい好きの方は、グレーやブラウン系の少し濃いカラーを選ぶと良いでしょう。グレーは砂埃が目立ちにくく、ブラウンは泥汚れを隠してくれます。使い方に合わせて選びましょう。
・狭い
住まいの顔といっても良い玄関ですが、日本の住宅事情だと十分な広さを確保するのは難しいケースが多いです。大型の下駄箱で収納量を確保すると圧迫感が出ることもあり、玄関が狭いと感じている方は少なくありません。
【対策】⇒吹き抜けや大きな窓を検討してみる
居住スペースとの兼ね合いでどうしても玄関の広さが確保できない場合、間取りの工夫で解放感を出すことを検討してみましょう。
吹き抜けで高い天井を確保してあげると、同じ面積でもかなり解放感が出るため狭さを解消できます。外の景色が良く見える位置の窓も、お部屋を広く見せる効果があります。広く見える効果があるホワイトやベージュで、統一感を出すのもおすすめテクニック。
・照明スイッチが使いづらい
バッグや買い物袋で手がふさがっていて、照明スイッチの操作がしづらいシーンは多いですよね。ドアを開けてすぐの場所にスイッチがあれば良いですが、収納や窓との兼ね合いでちょうど良い場所にスイッチをつけられないことも少なくありません。暗い中手探りでスイッチを探すのは大変ですし、転倒のリスクもあります。
【対策】⇒人感センサー照明を選ぶ
玄関の内外でおすすめなのは、人の出入りを検知して自動点灯する人感センサー照明。スイッチ操作なしで点灯するため、荷物を持っていても便利で安全です。消し忘れを防ぐこともできて一石二鳥ですから、玄関スペースにはぜひセンサー付きの照明を選びましょう。
・湿気とニオイがこもる
コンパクトなスペースにたくさんの靴を収納する玄関スペース。梅雨時や夏場は湿気やニオイがどうしてもこもりやすくなります。消臭剤や脱臭剤を使っても、独特のニオイが発生するのはなかなか避けられないもの。
【対策】⇒換気性能を高める
小さなスペースだからこそ、玄関の換気性能にもこだわりましょう。窓や玄関ドアの種類で換気性能を高めることができます。
彩風タイプの玄関ドアなら、鍵を閉めたまま風が入って自然換気ができます。換気性能の高い上げ下げ窓などと組み合わせて風の出入り口を作ってあげるとさらに効果的。
■玄関ドアを選ぶポイント
間取りやデザインに大きく影響を与える玄関ドアについても、選び方のポイントをチェックしておきましょう。
・開き勝手
一般住宅で使われる玄関ドアの開き勝手は、主に以下の種類があります。
- 片引き：一枚のドアを左右に動かす方式です。シンプルな見た目が特徴。
- 引き違い：片引きを二枚重ねた方式で、左右どちらからも出入りすることができます。
- 片開き：一般的な一枚ドアで、最も多いタイプです。
- 親子開き：片開きドアに小さな子扉を組み合わせたタイプ。大きな荷物を出し入れするときに便利です。
- 両開き：左右どちらのドアも同じように出入りすることができ、豪華な印象になるタイプです。
開き勝手によって使い勝手やデザインが大きく異なるため、玄関の使い方や好みに合わせてしっかり検討しましょう。シンプルなデザインが好きなら片開きや片引きドア、大きな荷物の出し入れが多いなら親子開きや両開きといった具合です。
・採光
玄関ドアにはガラスの採光窓を備えているモデルもあり、室内の明るさ確保に役立ちます。ただの一枚ドアより豪華に見えるのも採光タイプのメリットです。反面、ガラス部分が大きいと防犯面で心配な部分もありますので、通りから見えにくい玄関などは大きな採光ガラスは避けた方が良いかもしれません。玄関の方角や窓の大きさの制限で明るさが足りない時は、採光ドアも検討してみてください。
・断熱性
基本的にアルミ製で南側に設置することも多い玄関ドアは、夏場の暑さを通しやすい点にも注意が必要です。玄関にエアコンをつけることはありませんから、お出かけ前に靴を履いている間に汗だくになってしまうケースも。
玄関ドアにはアルミ材の間に断熱層を設けた断熱ドアもラインナップされています。日当たりが良い玄関の間取りでは、積極的に検討してみましょう。
建築実例
■玄関の外観デザインのポイント
玄関の使い勝手やデザインとしては、外観部分も大きく影響してきます。玄関外部で注意すべきポイントもチェックしていきましょう。
・庇（ひさし）/屋根を付けるか
玄関の使い勝手と外観に大きく影響するポイントとして、庇や屋根をつけるかどうかは重要です。屋根があると雨が降っているときの出入り時に、濡れずに傘を広げることができて便利です。玄関部分に当たる直射日光や雨をやわらげ、変色やひび割れなどの劣化を防げるのもメリット。
ただし、シンプルでスッキリした外観デザインが好みの場合、大きな屋根や庇が無い方がおしゃれになるケースもあります。2階のバルコニーを屋根として使うテクニックもありますので、デザインにこだわる方はよく検討してください。
・ポストとインターホンの位置
玄関ドアとポスト・インターホンの位置関係もデザインや使い勝手に影響します。玄関ドアの横にインターホンを付けると、訪問者が敷地内に入らないとボタンを押せません。門柱を建てて通りから近い場所にインターホンを付ければ、訪れる人が見つけやすくなります。
最近のトレンドはインターホン・表札・ポストをデザイン門柱にまとめて設置するデザインで、アクセントにもなっておしゃれです。駐車場やアプローチとの位置関係にも配慮しながら、使いやすい場所を考えましょう。
■玄関デザイン事例
ネクストハウスが実際に建築した新築住宅の中から、玄関の内外観デザインをピックアップしてご紹介します。使い勝手やポスト・外壁との兼ね合いなどもチェックしてみてください。
外壁と同系色にした玄関ドアは、アクセントになっている縦スリットも合わせてスタイリッシュなイメージに。無機質なモダンデザインにシンボルツリーをプラスして、リゾート感のあるさわやかな雰囲気も演出。
【詳細】ザ・モダンデザイン。ネクストハウスを体現する住まい。
表通りから見えない位置に玄関ドアを隠すことで、出入り時に家の中が見えないレイアウトです。機能門柱の隣に建てたアルミ製の化粧柱は、木目調シートでナチュラルテイストに対応。本物の木と違いメンテナンスの手間がかからず楽ちんにおしゃれな玄関を演出できます。
通りの正面に玄関ドアを配置する場合、ちょっとした目隠しパネルがあるだけでもプライバシーを確保できます。小さなお子さんがうっかり車道に走り出してしまうことも防げて一石二鳥。
ここでご紹介した以外にも、たくさんの施工事例をご用意しています。お時間のある方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
建築実例
■まとめ：玄関の間取りは自由設計で
玄関の間取りは意外と住んでからの不満が多いポイント。よくあるレイアウトをそのままマネするのではなく、使い勝手に合わせてしっかりカスタマイズしましょう。
ネクストハウスは自社開発のオリジナルオーダーシステムで、ライフスタイルに合わせた自由な住まいづくりをサポート。リーズナブルに、理想の間取りの暮らしやすいマイホームを実現します。たくさんの住まいづくりをサポートしてきた経験をもとに、お客様の悩みやご要望をお伺いしてしっかりプランに盛り込みます。
無料の住まいづくり相談も開催していますので、間取りの悩みや土地探し・資金計画などどんなことでもお気がるにお声かけください。WEB相談会も実施しています。
東京の立川・八王子と神奈川の相模原に自社モデルハウスもご用意しています。玄関を含めた間取り・デザインのトレンドも体感いただけますので、ぜひご利用ください。
