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ペット用の床ってあるの?│ペットと快適に過ごすために考えるべき「床」のこと

新築を考えている人の中には「犬や猫、ペットと一緒に暮らす生活」にあこがれを抱いている人もいるでしょう。

ペットと一緒に暮らすと家族がひとり増えたようで、楽しい生活が待っていることでしょう。
また、子供の情操教育にもつながり、優しい性格の子供に育つことも期待できます。

さて、ペットと一緒の新居を建てるときに考えたいことのひとつに「床」があります。

本記事では、ペットと住宅の床の関係性を解説します。
長く付き合うペットのためにも、飼育する飼い主のためにも、最適な床を選択できるよう見ていきましょう。

コラムのポイント
・ペットと「滑りにくい床の関係」がわかる
・ペットと「掃除の関係」がわかる
・ペットと「床の傷の関係」がわかる

目次
■ペットと床の話① 滑りにくさを考える
■ペットと床の話② 掃除のしやすさを考える
■ペットと床の話③ 傷のつきにくさを考える
■ペットと床の話④ その他の注意点
■まとめ│ペットに優しい床材で人にも優しく


建築実例

ペットと床の話① 滑りにくさを考える

綺麗に整頓され惚れ惚れする美しさのLDK

ペットと床の関係で議論になるのは「滑りやすさ」です。

一般的なフローリングは、特に犬にとって危険性をはらんでいます。

滑りやすさが引き起こす病気・ケガ

犬は走るとき、地面に爪を立てて踏ん張ります。

一方でフローリングでは爪を立てることができず、ソファから下りるとき、階段から下りるときに滑ってしまい捻挫やケガをしてしまうことがあります。

場合によっては関節症など慢性的な病気になる可能性もあるので、滑りやすさへの対策は必要です。
対策として主に次の3つが挙げられます。

滑らない床材を使う

「滑らない床材を使う」ことは根本的な解決になります。

具体的には、滑りにくいフローリングやコルクフロア、クッションフロアといった素材を使用すること。

部屋全体が滑りにくい素材で覆われるため、ペットが安全にどこへでも移動できるようになります。

滑らないワックスを使う

すでに家を建てた人や、費用面で床材全体を変更するのが困難な人は「滑らないワックス」を使うのも手です。

フローリングに薄く塗布するだけで滑りにくいコーティング効果が得られるので、手軽に使えるのが魅力。

一方で一定期間が過ぎると効果が薄れ、再施工する手間が生じてしまいます。

ペットのいる範囲にマットを敷く

最も手軽な方法として「マットを敷く」手もあります。

飼育する期間が一時的である場合は、ペットが頻繁に移動する範囲に柔らかめのマットを敷くことで滑らない床が完成します。

汚れたり古くなれば気軽に交換もできるので、手間をかけずにペットの負担を減らすためのひとつの選択肢といえるでしょう。

ペットと床の話② 掃除のしやすさを考える

掃除が行き届き床が輝くLDK

次に「掃除のしやすさ」を考えましょう。

ペットを飼育していると、抜け毛や飲み水、エサなどによって汚れが出てしまいます。

掃除しやすい床材にすることで、掃除の手間や時間の節約を図れます。

ペットと一緒に過ごす=掃除の連続

先述したとおり抜け毛などの問題から「ペットと過ごすことは掃除の連続」になります。

犬や猫は多くの品種で換毛期があり、飼い主は抜け毛に悩まされるでしょう。

猫は自分の毛をなめて綺麗にする習性があり、大きな毛玉として吐き戻すなど、ペットを飼育し始めると頻繁な掃除は欠かせなくなります。

水拭きできるタイプがおすすめ

掃除の対象となるのは毛やフードなど固形のものに限らず、吐き戻しで出てしまった嘔吐物なども含まれます。

このため「水拭き」して掃除できるタイプの床を選択することが望ましいです。

吐き戻しやおしっこの失敗、水飲み後の濡れは頻繁に生じるもの。
除菌スプレーを吹いたあと水拭きできると掃除の手間を減らせます。

抗菌処理タイプも

アンモニア臭を吸着して分解するタイプや「抗菌性能を持つ」床材も販売されています。

いくら水拭きをしても吸着してしまう汚れやニオイ、抗菌・消臭効果を持つ製品なら安心です。

また、衛生面で気になることの多い昨今、抗菌処理タイプを使用すると衛生面での気遣いを減らせるでしょう。

ペットと床の話③ 傷のつきにくさを考える

傷をつけるのが憚られる美しいダイニングキッチン

ペットの飼育の悩みのひとつは「傷」です。

傷のつきにくい床材を用いることで、あなたの抱えるストレスは低減されるでしょう。

ペットと一緒に過ごす=傷との戦い

犬や猫は爪や牙で床や壁、階段に傷をつけます。

ハムスターなどの小動物もお散歩中に部屋をかじりますし、熱帯魚など閉鎖的な環境にある生き物でもメンテナンスのときに床・壁に飼い主自身が水塗れや傷をつけてしまうこともあるでしょう。

「ペットと一緒に過ごす以上は傷は避けられません」

傷のつきにくい素材がおすすめ

傷がつくことがストレスになるなら「傷のつきにくい素材」を選択しましょう。

先述した「滑りにくいフローリング」など、ペット用の床材の多くは擦れ・傷に強いので、力の強いペットを飼育する場合は積極的に検討しましょう。

なお、傷がつくことを心配するべきは床だけではありません。

猫や犬は壁に体を擦り付けたり、爪を研ぐ行動が見られ、一般的なクロス壁だと容易に削られてしまいます。

フローリングを壁まで張り上げる「腰壁の採用」や、ペットが出入りする部屋だけひっかきに強い「ペット用のクロス」の採用を検討しましょう。

進入範囲を制限して取り替えられるように

「ペットが進入できる範囲を制限」することも有効な対策です。

家全体を自由に動き回れるようにするのが、ペットにとってストレスなく過ごせる理想的な環境といえますが、全体をペット仕様にすると建築費用が上がってしまいます。

ドアや可動の柵を設けて、ペットが進入できる範囲を制限すれば、制限範囲外は一般的なクロス・床材、またはお好みの素材の使用が可能です。

ペットと床の話④ その他の注意点

ペットもくつろげる広々としたLDK

ペットと床の関係を解説してきましたが、最後に個別の注意点を述べていきます。

ペット用の床は費用がかかる

通常のフローリングと比較して特殊なコーティングを採用していたり流通量の少ないペット用のフローリングは「通常のフローリングと比べて割高」になる場合があります。

部分的に使用するなら問題ありませんが、家全体をペット用のフローリングにしたり、腰壁を設置すると、施工価格の上昇は避けられません。

移動範囲を区切るなど、工夫してコストアップを回避しましょう。

人間の方が長寿命

一般的にはペットより人間の方が寿命が長く「ペットを飼育する期間は家の一生のうち一時期」になるでしょう。

高額な費用をかけてペット用の仕様にしても、飼育する期間が短いと費用に対する効果は低くなります。

通常のフローリングの上に、はめ込み式のクッションフロアやマットを敷き詰めることで安価に、かつペットが快適に暮らせる環境を作る手もあります。

床暖房の使用

最後に「床暖房の使用」についても気をつける点があります。

人間にとって快適な環境を作り出す床暖房ですが、ペットが動ける範囲全体に床暖房の効果が及ぶ場合、ペットにとって暑すぎる環境となる可能性があります。

床暖房と離れた高さにも居場所を作ったり、床暖房の効果範囲外にも居場所を作り、ペットが自分で温度調節を行える環境づくりを行いましょう。

まとめ│ペットに優しい床材で人にも優しく

ペットと暮らすときに考えるべき「床」について解説しました。

ペットの移動や掃除に対応した床材にすることは、ペットの健康を守ることを可能にしながら、飼い主であるあなたの心身を守ることにもつながります。

飼育中は毎日の散歩や給餌など、家事負担が増加し、特に体調が優れないときには負担に感じる場面が生じます。
そんなとき掃除しやすい床材を採用していれば楽に掃除でき、負担は少なくなります。

あなたのためにもペットのためにも、ぜひ一度検討してみましょう。

ネクストハウスでは、自宅にいながらプロに相談できる「おうちでオンライン相談」を実施しています。
犬や猫と一緒にストレスなく暮らす方法を一緒に考えてみましょう。

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監修者情報

ネクストハウス

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特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号