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一般的な戸建て住宅は、二階建ての形式が多いです。しかし「老後に2階は使わなくなってしまうのでは?」と心配される方は多いのではないでしょうか?そこで本記事では、老後にデメリットを感じやすいポイントや対策についてご紹介していきます。老後にも使いやすい間取り計画を立てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
コラムのポイント
・老後に向けた注意点が分かります
・老後に使いやすい間取り計画をチェック!

老後に心配になる注意点

新築時から30年程度経つと、年齢の変化に合わせてライフスタイルも変わります。ここでは、老後に心配になる注意点についてご紹介します。
階段の上り下りが辛くなる
高齢になると身体的な柔軟性や筋力が低下し、特に関節や筋肉の問題が起こりやすくなります。そのため、階段の上り下りが安全上の問題となる可能性があります。
高齢になるとバランス感覚が低下し、階段での移動中に転倒するリスクが高まります。また自由な行動や生活を制限されることは、精神的な負担にもなってしまいます。
老後を見据えた住宅計画では、階段を可能な限り回避できるような設計が重要です。手すりや段差解消の工夫など、階段を安全に利用できるような配慮が求められます。
家族が独立する
老後を見据えた住宅計画において、「子供が成長して独立する」という点は重要な注意点です。子供が独立すると、家族構成や生活環境が大きく変わります。
子供の部屋が空き部屋になるかもしれませんし、それを新たな使い道に変えたいと考えることもあるでしょう。余分な部屋があればそれを別の用途に使ったり、家のサイズを縮小することも検討できます。
老後を見据えた住宅計画では、子供が独立した後の家族構成や生活スタイルの変化を考慮することが重要です。必要なスペースや機能、家の規模、場所などを見直し、老後を快適に過ごすための住環境を整えましょう。
車の利用頻度が増える
高齢になると、身体的な制約や移動の不便さから車の利用頻度が増えるケースが多いです。自家用車を利用することで、買い物や医療施設への移動などのシーンで便利さや安全性が得られます。
また高齢になると、公共交通機関の利用が難しくなることがあります。バスや電車の乗り継ぎや混雑、駅までの距離などがハードルとなり、車しか選択肢が無い場合もあるでしょう。
このように、老後の住宅計画においては、自家用車の利用を考慮したアクセスや駐車スペース、近隣の交通インフラなどが重要となります。身近な場所へのアクセスや安全な移動手段を確保することが、快適に生活するために必要です。
介護の必要が生じる
高齢になると健康状態が変化し、介護や支援が必要になる可能性があります。身体的な動作や日常生活が困難になった場合、入浴、食事、着替え、トイレなどの日常的なケアや動作をサポートする必要が出てくるかもしれません。その場合、介護者のためのスペースや、介護を行う際の設備や機能が必要になる場合があります。
また老齢に伴い、転倒やけがのリスクが高まります。住宅環境をバリアフリーにするため、手すりの設置や段差の解消などが必要になります。

老後におすすめの間取り|二階建て

ここでは、二階建てでおすすめの間取り計画ポイントについてご紹介します。老後には身体的な制限が掛かることが多いので、間取りの工夫が求められます。適切な計画を行うことで、快適な暮らしを実現しましょう。
トイレを1階・2階に配置する
1階と2階にトイレを配置することで、日常生活がより快適になります。特に高齢になったり体調が不調の時に、急な階段の上り下りを避けることができます。夜間や早朝にトイレを利用する際も、移動の手間がなくなります。
将来的に1階だけで生活することになっても、1階にトイレがあれば移動が容易であり、急な階段を使う必要がなくなります。
複数階にトイレを配置することで、利便性や快適さを向上させると同時に、バリアフリーな環境を整えて安全性を確保することができます。老後を見据えた住宅計画においては、このような配慮が重要です。
車いすを考慮した幅を確保する
車いすを使う方にとって、広めの通路やドアの幅は非常に重要です。十分な幅が確保されていれば車いすを使っての移動がスムーズになり、室内が快適になります。
具体的には、80~90cmの通路幅を確保するのがおすすめです。部屋や廊下に十分な幅を持たせることで、ストレスなく動き回ることができます。また介護やサポートを必要とする場合、通路が広いと介助側の作業もしやすくなります。
ホームエレベーター用スペースを空けておく
健康状態が変化しても、スペースが確保されていれば必要に応じてホームエレベーターを設置することができます。将来的に階段を使いにくくなった場合、ホームエレベーターがあると便利です。
具体的な設置スペースとしては、3人乗りで0.6坪、2人乗りで0.3~0.5坪程度になります。ただし建物の構造、定員、機種によって違うため、専門業者に確認するようにしましょう。
1階に予備部屋を設ける

1階に予備部屋があることで、バリアフリーの環境を整えることができます。高齢者になって2階への上り下りが負担になった場合、予備部屋があると1階で生活が完結できて便利です。
また予備部屋があると、将来的に家族のサポートや介護をする際のスペースとして活用できます。独立した子供が帰省する際や、一緒に暮らす際の部屋としても役立ちます。
老後の住宅計画では、将来の変化や急な状況に対応するための柔軟性を持たせることが重要です。予備部屋はそのような変化に対応し、快適な生活をサポートするのに役立ちます。
引き戸を採用する
引き戸は開閉がスムーズで、高齢の方にも利用しやすいです。力を入れなくても開閉できるほか、「半分だけ開けておく」といった使い方もできます。車椅子や歩行器を使用している場合でも、開閉が楽に行えます。
引き戸は開閉する際にドアのためのスペースを取らないため、部屋の有効なスペースを確保できます。ドアを開けるためのスペースを節約できるので、小さな部屋や狭い場所でも効果的に使うことができます。
平屋もおすすめ
平屋は階段がないためバリアフリーであり、高齢者や身体的な制限のある人にとって移動が楽です。車椅子や歩行器を使用する場合でも、階段の心配がないので自由な移動が可能です。
階段や段差がないことで、転倒や事故のリスクが少なくなります。すべての部屋が同じ階にあるため必要なものにアクセスしやすく、家事や日常生活がスムーズに行えます。荷物を運ぶ際や家の中を移動する際も、階段を気にせずに済みます。
平屋は広々とした空間を生み出しやすく、デザインの自由度が高いです。庭や屋外スペースとのつながりを強調したり、オープンなリビングエリアを設計することも容易です。
まとめ|老後も二階建てで快適に暮らそう
本記事では、老後の住宅計画の注意点やおすすめの間取りについてご紹介しました。老後には身体的な負担が増えるケースが多いですが、間取りの工夫で快適な環境が整えられます。最近では平屋も人気なので、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。
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