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わからないことが多い上、多額の資金が必要な家づくり。できれば、失敗したくない、後悔したくない!と思うのではないでしょうか。
家づくりは初めてでも、今まで家づくりをしてきた方は、ゴマンといらっしゃいます。その方々の失敗から、私たちは学ぶことができます。
今まであったたくさんの家づくりの失敗の例から学び、ご自身やご家族の家づくりを成功に導きましょう!
コラムのポイント
・家づくりで失敗した!と感じる部分は、採光や水回り、間取り、収納、生活動線…と多岐にわたります。
・失敗を免れるためにも、過去の失敗例から学びましょう。また、間取りを考える際は1日の生活動線をシミレーションしてみましょう。
・このコラムを読んでいただくことで、過去の失敗例を知り、そこから学ぶことで自分たちだけの最高の家づくりをすることができます。
建築実例

家づくりでの失敗…

家づくりは、どれだけ綿密に計画を立てて、考え抜いたものであっても、いざ住み始めてみると『あれ…?』と思うことは多いものです。できれば、失敗はしたくないですよね。
まずは、家づくりを経験した人たちが失敗した!と思った事例はどのようなものがあるのか、見てみましょう。
・採光

窓の高さを考えていなかった
窓は大きいに越したことはありません。しかし、大きさだけでなく、最高は窓の高さも重要です。大きさだけを考えると、高い位置から採光をすることができません。空気を循環させる、という観点からも、小さくても高い位置に窓を設置するというのは重要です。
・水回りの位置

トイレがキッチンに近すぎた
キッチンからのトイレの距離が近いと、換気扇によってにおいがキッチンに届いてしまう場合があります。キッチンの換気扇はなかなか強力な為、キッチンとトイレの距離が近いと、換気扇がにおいを引っ張ってきてしまう場合も。
キッチンやリビングに近い方がいいから、とトイレを近い場所に設けてしまうのは見直した方が良さそうです。
・土地

敷地に面した道路がうるさかった
家を建てる前は気づかなかったけれど、いざ暮らしてみると道路を行き交う人の声や車の音がとてもうるさい…ということも。近くに学校や保育園があった場合は、平日はとても賑やかになることを覚悟しておいた方が良さそうです。
想像以上に夜の人通りがなかった
こちらも、家を建てる検討段階では気づかなかったけれど、夜の静けさが想像以上だった、ということも多々あります。静かにゆっくり眠ることができる、とも捉えられますが、通勤や塾の帰りなど、人通りがなく暗い夜道を通るのは不安ですし、防犯面でも気になります。
近くにコンビニがある、ある程度遅くまでやっている飲食店がある、など人の流れが夜でもあるのかどうかを確認しておきましょう。
建築実例
・間取り

吹き抜けにしたら冷暖房費がすごいことに…
吹き抜けは、おしゃれだし採光にもいい!と取り入れる方も多いでしょう。しかし、吹き抜けにすることによって空気が循環してしまい、冷暖房の効きが悪くなってしまいます。ZEHなどのエネルギー効率のいい家だったとしても、適温を維持するのは難しいでしょう。
どうしても吹き抜けを造りたい場合、冷暖房費には目を瞑る方が良さそうです。
日当たりを重視にしすぎて暑い
日当たり重視の明るい家を目指したはずが、夏はサウナのような部屋…というパターンもあります。冬は暖かく快適ですが、夏の暑さは辛いですね。さらに、直射日光が当たることで、家具やフローリングも焼けてしまいます。
家の中に光を取り入れたい場合、直射日光ばかりではなく、北向きの窓や高い位置に小さく窓を設置するなど、様々な光の取り入れ方を工夫した方が良さそうです。

・収納

収納スペースをもっと増やせば良かった
ある程度考えた上で収納スペースを確保したはずなのに、足りない…ということもあるようです。生活していると、どうしても荷物は増えていくので、仕方のないことなのかもしれません。
想定以上に物は増える、と考えてギリギリまで収納を増やすか、常に物の見直しを行い、必要以上に増えないよう工夫をする必要があるかもしれません。
奥行や高さが合わず収納用品が使えない
デッドスペースの収納ばかりを増やしたり、あまり収納を増やしたくないとスペースを削ったりすると、収納用品が使えず、手にあまるスペースになってしまった、階段下収納を設計したものの、収納用品のサイズが合わず結局デッドスペースになっている…ということもあります。
ホームセンターなどで売っている、何年も同じシリーズが発売されている収納ボックスやケースなどのサイズをもとに、収納スペースを作るようにしましょう。何年もサイズが変わらないことで、ずっと使い続けることができます。その場所に何を収納するのかを具体的に考え、使いやすいかどうかを意識して設計するようにしましょう。
・生活動線

家族の動線が被り、ゴタゴタすることが多い
家事動線と、生活動線、これをしっかりと分けて、動線同士がぶつからないようにした上で設計を行わないと、暮らしにくくなってしまいます。特に朝などは、家事をしたい親と出勤前、朝の身支度中の子どもたちの動線が被ってしまうことで、限られた時間で揉めてしまうことすら起きかねません。
家事をするときはどのような動きをするのか、朝の身支度をするときはどのような動きをするのか、をあらかじめシミレーションし、生活にあった導線を引くようにしましょう。
・自己資金

頭金が少なくローン審査が通らなかった
この場合、家づくりを始めることすらできません。家づくりを意識した時から、どれくらいの頭金なら準備できるのか、必要なのかをしっかりと考え計画した上で、貯めていくようにしましょう。
想定外の出費が多かった
家づくりは、土地代と本体代以外にも、諸経費や税金など、出費がかさむものです。その出費を視野に入れておらず、家づくりを進めてしまったことで、家具や家電など、生活に直結する部分を泣く泣く削る羽目に…という場合も多々有ります。
できる限り、多くの資金を準備しておきましょう。
住宅ローンの返済が負担
こちらも、建てた後にやってくるものですが、毎月の住宅ローンの返済が想像以上に苦しい、という場合もあります。どれだけ頭金を貯め、準備をしていたとしても、その後の収入が変わったり生活状況が変わったりすることで一気に苦しくなる恐れもあります。
日々の節約も考えながら、ご自身やご家族の首を締めないようなローンの組み方を考えるようにしましょう。
建築実例
家づくりを成功させるためのポイントは?

家づくりの失敗、というと、これまで挙げたようにたくさんあります。想定外のもの、というわけではなく、しっかりと準備しておくことで免れる失敗も、もちろんあります。
まずは、間取りを考える段階で、家族全員の動線シミレーションを行いましょう。家族分のコマを用意し、間取りの上ですごろくのように、1日の自分の動きを実際にやってみます。
家族同士がぶつかる場所が多かったり、混雑したりする場合は、変更を検討した方がいいのかもしれません。また、収納の場所も大方想定することができます。
家は、住み始めてから育てていくものです。家族皆が住みやすいような工夫をしていきましょう。
失敗こそがヒントに!

何事も、失敗は避けては通ることはできません。しかし、失敗を最小限にすることは準備や工夫次第でいくらでもできるのです。
たくさんの失敗から学び、初めての家づくりを成功した!と思えるものにしていきましょう。
家づくりの疑問やご相談は、お気軽にネクストハウスまでお問い合わせください。
