目次
一軒家と聞いてイメージするのは2階建ての家が一般的だと思いますが、最近では「平屋」の購入を検討している人が増えています。
平屋はすべての空間がワンフロアに収まり生活するうえでのメリットがいくつもあるため、これから家を買うなら平屋がいい!という人も多いのでしょう。
しかし平屋だからこそのデメリットも当然出てくるため、この記事では平屋を購入する前に知っておくべきメリットとデメリットについて紹介していきます。
目次
■人気の平屋│二階建てにはない平屋のメリットを紹介
・より個性的な家を建てられる
・いつも家族の顔が見られる
・スキップフロアなど自由度の高い家づくり
・ワンフロアの特権ともいえる生活動線のスムーズさ
・老後まで安心│長く暮らせる家
■ここに注意│平屋だからこそのデメリットにも注目
・広い敷地が必要
・コストは実は割高であることも
・間取りに工夫が必要
・周囲環境にも注意が必要
■まとめ│平屋はデメリットもあるがメリットに変えることも可能
建築実例
■人気の平屋│二階建てにはない平屋のメリットを紹介
平屋には、2階建てや3階建ての家にはないメリットがたくさんあります。
平屋の購入を検討するうえで、自分たちのライフスタイルに平屋の特徴をどのように活かしていくかはとても重要です。
ここでは平屋の特徴とメリットについて5つ紹介していきます。実際に平屋に住んでいる様子を想像しながら、理想の暮らしと当てはめて参考にしてみてください。
・より個性的な家を建てられる
平屋は1階建てワンフロアが特徴の家です。住む人によって、建物の外観にこだわったり敷地を有効活用した、実に個性的な家を建てられます。
建物の形をシンプルな箱型にする、材質を木にこだわって自然に溶け込む外観にするといった、住む人のカラーで家の姿がはっきりと分かれるのも平屋の醍醐味ではないでしょうか。
特に最近は外壁や屋根の造りにこだわったものが多く、日本に住んでいながらまるで外国の家を思わせるような造りの家もよく見受けられます。
外観のデザインの自由度は、1階建てだからこそ屋根を含む家全体に工夫を凝らすことが可能です。
・いつも家族の顔が見られる
平屋はワンフロアにすべての生活用途が詰まっているのが特徴ですが、そのおかげで常に家族の様子が目の届く場所に確認することが可能です。
家族が集まるリビングを中心に、玄関からも家の中を見渡すことが可能であり、部屋から部屋への移動の際も家族の様子が分かるのは大きなメリットではないでしょうか。
子供が帰宅後すぐに2階の部屋に行ってしまいなかなか顔を合わせることが難しいといった問題もなく、常に家族がどこで何をしているかが分かるため、より家族の距離を身近に感じられるのが特徴です。
・スキップフロアなど自由度の高い家づくり
平屋は1階建てであるためすべてがワンフロアになっていますが、スペースを有効活用することでスキップフロアなどのような空間づくりをすることが可能です。
また、敷地の広さや周囲環境とのバランスを活かし庭などのスペースをつくることで、自然を盛り込みつつも飽きがこない家になります。
平屋の構造にルールはなく天井の高さも自由に変更できるので、吹き抜けなど開放感のある空間をつくることも可能です。
1階建てではるものの、2階建ての家では到底実現不可能な家づくりをすることができるのは大きなメリットといえるでしょう。
・ワンフロアの特権ともいえる生活動線のスムーズさ
平屋の大きな特徴は「ワンフロアにすべてが詰まっている」ということです。
そのおかげで住む人の生活動線がスムーズになります。2階以上の階層がある場合、洗濯や掃除などの際は必ず階段を使用し上下の移動が必須です。
しかし、平屋の場合はすべてが同じ階にあるおかげでより動線自体がコンパクトになります。物を運ぶ時などもわざわざ重いものを持って2階に上がる必要がないのはとても便利に感じるでしょう。
部屋の配置次第で、まさに快適な家づくりが可能なのが平屋のメリットです。
・老後まで安心│長く暮らせる家
平屋は構造上防災の機能にも優れています。高さが2階建てや3階建ての家に比べて低い分、より地震の揺れや強風などに強い安定した造りとなっているのです。
さらに、ワンフロアであるため小さな子供や高齢者にも階ごとの上下移動がなく優しい設計となっています。このような理由から将来のことも考えて、住みやすい構造である平屋を選択する人も多いでしょう。
住む人が長く安心して暮らせるのも、平屋の大きなメリットの一つといえます。
■ここに注意│平屋だからこそのデメリットにも注目
平屋のメリットはいくつも存在しますが、ワンフロアですべてが完結する形式上、当然暮らしていくうえでデメリットもあるのです。
住む人によっては思い描いていた理想の暮らしが実現できるかもしれませんが、なかには平屋という造りが合わない人も当然いるでしょう。
平屋のデメリットを理解したうえで自分のライフスタイルと照らし合わせ、そのうえで平屋を購入するのか慎重に検討していきましょう。
・広い敷地が必要
平屋のデメリットとして一番に挙げられるのがこの敷地問題かもしれません。
建物の構造上2階建ての家よりも広い土地が必要となるため、設計の段階で敷地条件が大きく影響します。理想の間取りやこだわりがある場合は特に注意が必要です。
せっかく気に入った地域に土地を買っても、広さの制限で建てられる家の面積や間取りが理想とは異なる場合もあります。そのため、土地選びの段階から建てる家の間取りや広さはある程度検討しなければなりません。
購入の場合は別ですが、土地の購入から新しく家を建てる場合にはよくハウスメーカーとも相談しましょう。
・コストは実は割高であることも
同じ延床面積の平屋と2階建ての家を比べる際、平屋だと屋根と基礎の面積が2階建ての2倍になるため工事費が上がり坪単価が高くなってしまうことがあります。
基礎工事と屋根工事は平屋の方が実は高くなるのです。一見平屋だと大きな足場を組まなくてよく、2階のトイレや洗面所などの設備が不要なため費用が抑えられそうに思えますが、坪単価にすると2階建てよりも少し高くなるケースも実際には多いようです。
1階分少ないから単純に平屋の方が安い、ということではないと覚えておきましょう。
・間取りに工夫が必要
平屋は間取りに工夫をしなければならない点がいくつかあります。
敷地の周辺環境によっては部屋ごとに日差しの入り方が違ったり、風の通り方が異なるケースが出てくるのです。その際、部屋ごとの差をなくすために家の形をコの字型やロの字型にし中庭を設ける方法があります。
また、生活動線がスムーズとはいえ、風呂場と子供が隣り合っていたり収納スペースの配置が使いにくいと実際に住んでみて色々と不便に思うことが出てくるでしょう。
限られたスペースだからこそ、間取りに工夫を凝らし快適な暮らしが送れるよう間取りはよく検討しましょう。
・周囲環境にも注意が必要
平屋のメリットとして、自然を身近に感じられ外との出入りがスムーズに行えるという点が挙げられます。しかし、これは逆を言えば防犯面やプライバシーについての不安要素になり得るのです。
家の造りによっては外から家の中の様子が丸見えになってしまったり、隣の家と隣接している部分があるといった住んでいる人に少しでも不安を感じさせるような問題は必ずクリアにしましょう。
いずれも平屋を購入する前に分かることなので、道路側に寝室をつくらない、窓の場所やサイズにも配慮をするなどあらかじめ対策を練る必要があると覚えておきましょう。
■まとめ│平屋はデメリットもあるがメリットに変えることも可能
平屋にはメリットがたくさんありますが、同じようにデメリットもいくつか存在します。
しかしこれは住む人、住む環境によってメリットになるかデメリットになるかが変わってくるのです。平屋を購入する前に大事なのは、このメリットとデメリットを理解し、それらを自分の暮らしにどう活かしていくかではないでしょうか。
ネクストハウスではおしゃれな平屋、住む人が長く暮らせる平屋についてもたくさんの施工例があるため、その人に合った家づくりを全力でサポートさせていただきます!