目次
憧れの注文住宅を建てるにあたって、「実際の見積もり費用はいくらになるの？」といった点は不安に感じやすいですよね。
実際にハウスメーカーや工務店で見積もりを出してもらっても、「見積もりの項目がよく分からない」「比較のポイントが知りたい」といった声は多く聞かれます。
そこでこの記事では、注文住宅の見積もり明細の見方、気になる疑問点、トラブル回避のためのポイントなどをまとめていきます。
これから注文住宅の計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
・注文住宅の見積もり明細の見方が分かります
・注文住宅見積もりの疑問点、相見積もりの比較ポイントが分かります
建築実例
注文住宅見積もり明細の見方
ここでは、注文住宅の見積もり明細の見方について解説していきます。一般的な見積もり項目は大きく「建築費用」「別途工事費用」「諸費用」の3つに分けられることが多いです。それぞれの意味や内容について、しっかりチェックしておきましょう。
①本体工事費とは
まず「本体工事費」とは建物自体を建築するための費用のことで、見積もり全体の70～80％の割合となります。「建築費用」と呼ばれることもあります。
建築費用の内容としては、基礎工事・躯体工事といった土台部分の工事、電気設備・配管工事等の基礎工事、窓枠・トイレ・システムキッチン・ユニットバス等の設備取り付け、それらにかかる人件費といったものとなります。
一般的に建築費の目安として用いられる「坪単価」は、この本体工事費のことを指す場合が多いです。
②別途工事費用とは
「別途工事費用」とは建物以外の部分にかかる工事費用となります。見積もり全体の20～30％を占めます。最終的に100万円以上の費用となってしまうケースが多いため、最初の見積もりよりは高くなるということを念頭に置いておくとスムーズでしょう。
具体的には、地盤改良工事費・外構工事費・照明器具工事費・カーテン工事費・空調工事・特殊設備工事費・屋外電気工事費・引き込み工事費…といった内容が含まれます。またハウスメーカーによっては、ここに建築設計費用が含まれる場合もあります。
③諸費用とは
「諸費用」とは、各種手続き費用や保険料といった建物以外の部分に掛かってくる費用となります。見積もり全体の5～10％を占め、具体的な費用は100～150万円になることが多いです。
内容は、住宅ローン諸費用、火災保険料・地震保険料、建築確認申請費用、不動産取得税、地鎮祭費用、工事請負契約書印紙代、水道負担金、登記費用などが含まれます。
注文住宅の見積もりで気になる疑問
ここでは、注文住宅の見積もりにまつわるよくある疑問についてお答えしていきます。注文住宅の購入は一般的に人生で一度のことなので、見積もりを出してもらうのは初めてという方が多いですよね。疑問点をチェックして、賢く見積もりを活用しましょう。
注文住宅の見積もりは無料？
注文住宅の見積もりは、ハウスメーカーや工務店の場合は基本的に無料と思ってよいでしょう。
最初の打ち合わせや概算見積もり、ラフ見積もりの段階までは無料のケースが多いです。
「1世帯のみで暮らす予定だったが、途中で2世帯住宅に変更になった」「リビングを1階から2階に変更したい」など、都合により間取りの要望が変更になった場合でも無料で対応してもらえます。
ただしハウスメーカーや工務店の場合でも、「明細見積もり」という詳細な見積もりの段階になると料金がかかる場合があります。
また「最終見積もり」の段階になるとほぼ決定になるので、設計契約を結んだあとに作成してもらえます。
もしこの後の段階でほかのハウスメーカーや工務店に乗り換えることになっても、返金されることは少ないので気を付けましょう。
見積もりの依頼をする前に無料か有料かを確認しておけば、後々トラブルに繋がりにくく安心ですね。
ちなみに設計事務所に見積もりを依頼する場合には、基本的に有料となります。
設計事務所は一般的な注文住宅よりもデザインにこだわりがある場合におすすめですが、コスト面では高額になりがちなので注意しましょう。
注文住宅の見積もりはいつ依頼する？
見積もりというと「すぐに契約しなければならないもの」というイメージがあるかもしれませんが、注文住宅を建てたいと思った段階で気軽に見積もり依頼をかけて問題ありません。
まだ本当に住宅を建てると決まっていなくても、モデルルームや展示場を見に行って素敵だなと思えば見積もり依頼をしてみましょう。
他のハウスメーカーや工務店複数に見積もりを依頼する「相見積もり」を取る場合には、他社も同時に検討しているということを伝えるようにしましょう。
1社のみの見積もりと伝えておいて後から他社に決めるよりも、最初から伝えておく方がお互いに気持ちよくやり取りができますね。
注文住宅の見積もりは何社が目安？
注文住宅を建てる場合には、一般的に3社程度に相見積もりを依頼するケースが多いです。
注文住宅は高額な買い物なので、1社のみでは不安ですよね。3社の見積もりがあれば、それぞれのハウスメーカーの違いやメリットを比較しやすくおすすめです。
しかし「注文住宅の見積もりは何社まで」という決まりはないので、納得のいく内容でなければ何社でも見積もりを依頼して問題ありません。
相見積もりを依頼する際には、なるべく依頼時の条件を揃えておくのがよいでしょう。間取りの構成や建物の工法、設備といった希望をあらかじめまとめておけば、スムーズに伝えられますね。
見積もり完成はいつが目安？
見積もりを依頼してから完成するまでの期間は、2～3週間が目安となります。ただしハウスメーカーや工務店によってもいつになるかは違いがあり、早いところで1週間、繁忙期であれば1か月程度かかる場合もあるでしょう。
また相見積もりを取る場合には、見積もり完成までの期間が揃っていた方が比較しやすいため、依頼時にいつ完成するのか確認するのがおすすめです。急ぎの場合には臨機応変に対応してくれることもあるので、要望を伝えておくとよいですね。
注文住宅見積もり比較のポイント・コツ
実際に注文住宅の見積もりが届いたら、相見積もりの比較を行いましょう。何社に依頼するかにもよりますが、「比較の軸」を明確にしておけば何社の見積もりでも簡単に比較できます。ここでは、注文住宅の見積もり比較の際に参考にしたいポイントをご紹介します。
希望の反映度で比較
注文住宅の見積もり依頼時に伝えた希望がきちんと反映されているか確認しましょう。希望が見積もりに入っていることはもちろんですが、逆に伝えていないオプションが勝手に追加されていないかもチェックする必要があります。必要ない場合は、遠慮なく伝えて修正依頼をかけても問題ありません。
工法、材料、オプションの内容で比較
ハウスメーカーや工務店によって、木造、鉄筋コンクリート、鉄骨軽量など建築工法に違いがあります。建築費用も大きく変わる場合があるため、どの工法が適しているのか確認しましょう。
また内装材の種類、システムキッチンやバスルームといった設備、壁紙の種類などオプションの内容も重要なポイントです。
坪単価で比較
「坪単価」とは、1坪（約2畳：3.3㎡）当たりの建築費用のことを指します。坪単価を見ればおおよその価格の目安になるので、費用を比較したい場合に便利ですね。
しかし坪単価は「本体工事費のみを含む」「空調設備やキッチン等機器類も含む」など、ハウスメーカーや工務店によって基準が異なる場合もあります。
実際によくある見積もりトラブルとしては、「坪単価が安いという理由で契約をしてしまい、最終的に予算オーバーしてしまった」ということがあります。
また計算する面積が延床面積だと坪単価が低くなり、逆に施工面積だと高くなるという違いも。
見積書が届いたら、「面積は延床面積か施工面積か」「建築費にはどこまでの内容が含まれているか」などを確認するとトラブルに繋がりにくいでしょう。
注文住宅の見積もりで賢くシミュレーションしよう
注文住宅の見積もりは、実際の契約費用を確認するために重要です。ここで紹介した見方のポイントや比較のコツを参考にして、ぜひ納得のいく見積もりを手に入れましょう。
ネクストハウスでは、自宅にいながらプロに相談できる「おうちでオンライン相談」を実施しています。豊富な経験からアドバイスできるので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
家づくりのこと何でもご相談可能！「おうちでオンライン相談」実施
