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「平屋を検討している。小屋裏の空間を有効に活用するため、ロフトも設置したい。ただ、後悔を感じることもあるらしく不安…。」
平屋の建築を希望するとき、収納の不足を補うためにロフトを検討する人の中には、このような不安を感じる人もいるでしょう。
本来はデッドスペースになるはずの、私たちの頭より高い位置にある空間は、通常は何も使われないもの。
床や壁を設けることで部屋として整備することで、収納の不足を解消できるかもしれません。
また、机と座椅子があれば、たちまち秘密基地になってしまうワクワク感もロフトは持ちます。
一方で冷暖房が効きづらくなるとか、収納したものは二度と取り出さないとか、後悔やデメリットを指摘されることがあるのも本当のことです。
本記事では、平屋にロフトを設けた場合のメリットデメリット、さらに建築実例や注意事項まで言及して解説します。
平屋にロフトを設ける場合の特徴を把握して、快適な平屋生活を実現しましょう。
・平屋にロフトをつける「メリット」が分かる
・平屋にロフトをつける「デメリット」が分かる
・平屋にロフトをつける「注意事項」が分かる
・平屋にロフトをつけた「建築実例」が分かる
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『平屋+ロフト』メリットは?
最初に、平屋にロフトを設けるメリットを確認しましょう。
平屋は移動が横方向に限られますが、縦方向の移動が生まれるとどんないいことが起きるのでしょうか。
小屋裏空間を有効活用できる
1つ目のメリットは「小屋裏空間を有効活用」できることです。
天井と屋根のあいだにある小屋裏は、ロフトとして利用しなければ天井で蓋をしてしまい、何も使われないデッドスペースになります。
一方でロフトとして利用すれば、デッドスペースを有効活用できるでしょう。
建築費用が割高になりがちな平屋は、収納や書斎といった、いわゆる「無くても困らない空間」を準備するのが難しいもの。
割安にそういった空間を準備できるのは強みです。
平屋に不足しがちな収納を増やせる
2つ目のメリットは「収納を増やせる」こと。
平屋は家事動線が短いメリットがありますが、床面積を増やすのに費用がかかり収納が不足しがちな欠点があります。
ロフトを利用できれば、平屋のデメリットを解消できるかもしれません。
多様な居場所が作れる
「多用な居場所が作れる」のもメリット。
ロフトを設けることで、空間の中に上下方向の動きが生じます。
上から見下ろす視点が追加されるのは、動きが横方向に限られる平屋に新鮮な視点を追加します。
こもって作業したいとき、本の世界にのめり込みたいときなど、1人用の空間としてもロフトの存在はありがたいものです。
『平屋+ロフト』デメリットは?
続いて、平屋にロフトを設ける場合のデメリットも考えてみましょう。
弱点を把握しておくことで、建築後の後悔が少なくなると共に、対策を立てられるようになります。
建築費用が上がってしまう
1つ目のデメリットは「建築費用が上がってしまう」ことです。
一般的に、ロフトは建物のデッドスペースを利用するため、費用をかけずに部屋を追加できるイメージが持たれます。
しかし壁や床、仕上げの費用分、間違いなく建築費用は増加します。
さらに階段やハシゴなど、ロフトに上がるための設備を追加する費用もかかるので、広さにもよりますが50万円前後の費用がかかると認識しましょう。
冷暖房が効きにくくなる
2つ目のデメリットは「冷暖房が効きにくくなる」こと。
ロフトを設けなければ天井で蓋をしてしまう場所を開放するため、部屋の体積が増えてしまいます。
結果、冷暖房が効きにくくなることを認識しましょう。
また、空気は暖かくなると上昇する性質を持つため、冬の方がロフトのデメリットを感じやすくなります。
シーリングファンや、ロフトにサーキュレーターを置くことを検討してもよいでしょう。
掃除がしづらい場所ができる
平屋の魅力の1つは、空間が平面であることから掃除がしやすいこと。
ロフトを設けることで上下動が生じるので「掃除が大変に」なります。
通路がハシゴの場合はさらに掃除が大変になるので、小型のハンディクリーナーの利用や、後述する固定階段の利用を検討してみましょう。
『平屋+ロフト』注意事項は?
平屋にロフトを取り付ける場合の特徴を把握しました。
ここでロフトを設置する場合の快適度を上げるための、注意事項を解説します。
頻繁に利用するなら「固定階段」を設ける
ロフトの使用頻度が高いなら「固定階段」を設けましょう。
書斎やくつろぎの場所のひとつとして利用して、毎日利用するのにハシゴを上り下りするのは手間です。
飲食物を持ったまま移動することにも、不安を感じるでしょう。
建築費が上がっても、頻繁に利用することが分かっているなら固定階段を設けた方が満足度は高くなります。
ロフトの使用目的によって「高さ」を変える
どんな目的で使用するかによって「高さ」を変えましょう。
単に、収納として利用する場合は低くても問題ありません。
書斎として長時間利用するなら、椅子に座れる程度の高さは確保したいところ。
実際の使用イメージを考えてみて、必要な高さを決めましょう。
「いらないものを突っ込まない」ように配慮
大型の収納には、ついつい要不要を考えずに物を突っ込んでしまいがちです。
「いらないものを突っ込まないように」意識しないと、永遠に取り出さない“死蔵品”が生まれてしまいます。
ロフトに収納するものは「コレだけ」と決めて、最適な大きさの棚を設置しておくなど、不要なものまで収納してしまわないようにしましょう。
熱がこもらないよう「換気」を意識
先述したように、暖かい空気は上に移動する性質があります。
部屋の中で高い場所になるロフトは「換気を意識」することが大切です。
換気対策を取らなければ、夏は部屋から上る熱気と屋根からの熱で利用頻度が低くなってしまうかもしれません。
最も高い位置に窓を開けたり、換気扇を設置したりして、熱気を排出するよう意識しましょう。
『平屋+ロフト』建築実例紹介!
最後に、平屋にロフトを設けた建築事例を紹介します。
上下動が生じるロフトは、空間に変化が生まれるので見るだけでワクワクが止まりません。
ロフトを「書斎」として活用する
リビングから伸びる、上方向に分かれた空間を書斎として利用した施工事例です。
段違いのリビングやダイニングは同じ空間なので、目線の高さは違う中で家族の存在を感じながら過ごすことができます。
高さの違いを上手に利用して、家族それぞれに居場所を提供できています。
リビング直上に設けた「秘密基地」
リビングの勾配天井が伸びた先にある、秘密基地のような空間がロフトになっています。
大人が立てる高さではありませんが、マンガを読みながらくつろぐのには十分な高さが確保されています。
固定階段も設置されているので、大きな物を収納したい場合や、飲み物を持ってきたい場合、掃除のときなど様々な場面で使いやすいロフトです。
まとめ│平屋+ロフトで空間を有効活用
平屋にロフトを設ける場合のメリットデメリット、注意事項や実際の施工事例について解説しました。
ロフトは平屋に不足しがちな収納力を付加する、重要な役割を果たします。
一方でロフトへ移動するための手段を工夫する必要もあり、設計にはコツが必要です。
慣れた業者に依頼すると失敗を回避できるので、平屋+ロフトの施工事例が見れる業者を選定しましょう。
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