自由なプラン設計がメリットである注文住宅では、決めるべき仕様や内容がたくさんあるため注意すべきポイントもたくさん。しかし、ほとんどの方は家づくりが初めてですから、どこに気を付けたらよいかわかりませんよね？そこで当記事では、注文住宅を建てる際に注意すべきポイントをまとめました。さらに、東京の家づくりならではの要注意ポイントなども解説していきます。
コラムのポイント
・注文住宅には自由なデザインだけでなく欠陥住宅を防ぐなどメリットがたくさん。
・総額の予算と土地と建物にかける予算の割合を決めておく。
・周囲の環境なども吟味してじっくり土地探しやプランニングする。
建築実例
■東京で注文住宅を建てるメリット
思い通りの暮らしを実現しやすい注文住宅を建てるメリットを、プロの目線から解説します。
・土地に合わせた家づくりができる
地方と比べて地価が高く、まとまった広さの土地を探しづらい東京都内では、理想の土地に出会うのが難しいケースも。異形地や狭量地など、家づくりが難しい土地も少なくありません。自由設計の注文住宅なら、工夫次第で土地の形に合わせたプラン作りができるため、住みよい家をつくりやすいのが大きなメリットです。土地の予算を抑えて建物のグレードを上げるといったことも検討できます。
・思い通りのデザインで作れる
不特定多数の方をターゲットにする建売住宅は万人受けするようなデザインで作られているため、こだわりのある方には物足りないことが多いです。細かい部分まで自分好みのデザインを実現できるのは、注文住宅の大きなメリットです。
・施工中の様子を確認できる
完成した土地と建物を購入する建売住宅と違い、施工中の様子をチェックできる注文住宅は、少しづつできあがっていく様子を見ることができます。柱や土台・基礎などの構造体も目で見ることができるため安心できますし、完成した時の感動と思い入れもひとしおです。
■ 予算面の注意ポイント
プランが自由な反面、予算の変動が大きく予算オーバーになりやすいのも注文住宅の特徴。検討を開始する前に覚えておきたい、予算面での注意ポイントをまとめました。
・土地に使える予算をあらかじめ決めておく
一般的な注文住宅ではまず土地から探すことになりますが、総額の予算の中から、土地と建物にかける割合を考えておきましょう。特に東京都内は土地価格が高いエリアが多く、土地の予算が思ったよりかかってしまうケースも。土地を購入して、いざ建物のプランを練り始めたら予算オーバー、ということにもなりかねません。
あらかじめ建物の予算目安をつけておくことで、予算が足りなくなる事態を防ぐことができます。ネクストハウスは土地探しからのサポートにも対応していますので、建物と土地の予算バランスもアドバイスいたします。
・予算に応じてエリアを検討する
候補地と建物の予算がオーバーしてしまう場合、建物のグレードや間取りで予算を削ることが多いですが、検討エリアを変更してみるのも一つの手です。例えば東京都内でも23区内とそれ以外のエリアでは土地価格が大きく変わりますし、路線を一本替えてみると意外とリーズナブルな土地が見つかることも。
通勤・通学時間などとの兼ね合いも大切ですが、乗り換え回数や距離の条件を少し緩和して検討エリアを広げてみると、土地の予算を抑えることができるかもしれません。住みやすい注文住宅を建てるために、建物の予算は削らずエリア変更でのやりくりも検討してみましょう。
建築実例
◼土地
注文住宅づくりの第一歩である土地探しも、住みよい家づくりの為には重要な作業です。いくつかの土地を比較する際の参考になりそうなポイントを紹介します。
・時間をかけて満足いく土地を探す
ほかの地域と比べて東京都内は土地価格が高く、条件も厳しいため100％希望の土地を探すのは難しいもの。しかし、焦って妥協した土地を購入してしまうと、後々公開することになりかねません。できれば時間に余裕を持って、なるべく満足いく土地探しを心がけましょう。
良い条件の土地は誰もが欲しがるため、市場に出回ってもすぐに売れてしまうものです。一般の方は常に市場をチェックするのは難しいですから、土地探しもサポートできるネクストハウスにお気軽にご相談ください。
・周辺環境に問題無いか？
通勤経路や価格面を優先しがちな土地探しですが、毎日暮らすうえでは周辺の環境も見過ごせません。住宅地の中の車の抜け道となっていて危ない場所はないか、繁華街から近く騒音がないかなど、実際に生活しているつもりで様々な視点からチェックしましょう。
チェックする際は、昼間は閑静な住宅街だが朝夕は交通量が増えるといった時間による変化も考慮して、条件を変えて何度も訪れるのが望ましいです。駅や学校までの通勤・通学経路を実際に歩いてみるのも大切です。スーパー・コンビニなどの買い物スポットや、区役所・郵便局といった生活に密着する場所にも、できる限り足を運んでみてください。
・地震・水害が多いエリアではないか？
台風や大雨による浸水被害や、地震に対する地盤の状況なども要チェックポイントです。多摩川・荒川・江戸川など東京湾に流れる大きな河川がある東京都内は、河川付近では雨量増加時に浸水被害なども考えられます。どんなに性能の高い家も、エリア自体が浸水してしまうと被害は免れません。
エリアの災害危険度をチェックするには、国や自治体が作成しているハザードマップを確認するのが有効です。東京都内であれば、国土交通省・東京都・各市町村のホームページなどからハザードマップにアクセスして検討エリアを調べてみてください。自然災害はどんなに対策しても確実に防げるものではありませんが、これから住む場所の状況を知ることで備えにもなりますので、必ずチェックしましょう。
◼間取り
注文住宅の一番のメリットである自由な間取りづくりも、よく考えないと住みづらい家になってしまいます。悩みや要望をたくさん話していただき、時間をかけて満足いく間取りをつくりましょう。
・外部からのプライバシー保護は問題ないか？
隣家との距離が近く、高層物が多い東京都内では、特にプライバシーについて気を付けましょう。せっかくこだわって設計したリビングも、外から丸見えでカーテン締め切りになってしまうのは悲しいですよね。
特にリビングや寝室などのくつろぎスペースは、外部からの視線を上手に遮る工夫をしましょう。隣家との窓の位置をずらす、外部に目隠しフェンスを配置するなどプライバシーを保護する方法はいくつか考えられます。ただ視線を遮るだけだと太陽の光も遮ってしまい、暗い家になってしまうため、採光との兼ね合いにも注意しましょう。
・ライフスタイルの変化に対応できるか？
間取りが自由な注文住宅だからこそ、家族構成の変化などに対応できるように準備しておきましょう。これからお子さんが生まれる家庭も、進学などで一人暮らしすると20年前後で子供は巣立っていくケースも。現在の住宅は性能と耐久性が向上しているため、寿命は60年以上とも言われています。ライフスタイルの変化に対応できるように準備しておけば、永く住みやすい状態をキープできます。
子供が巣立ったら間仕切りを取ってリビングを広げられるようにしておく、高齢に備えて手すりを付けられるようにしておくなど、数十年先も見据えたプラン作りをしましょう。
【関連コラム】間取りについては『【解説！】新築の間取りで失敗しないコツ！』もチェック！
◼デザイン
壁紙やフローリングなど細かい仕様が多いデザインも、注意すべきポイントがあります。毎日目にすることになる内外装についても、こだわって満足いくものに仕上げましょう。
・飽きがこない好みのデザインか？
デザイン面で注意したいのは、数十年住んでも飽きない自然なデザインになっているかという点です。特に派手なデザインの家を建てた方からよく聞くのが「若いころとデザインの好みが変わって飽きてしまった」という意見です。また、ファッションのように住宅デザインも流行がありますので、現在のトレンドが数年後に古くなってしまう事も。
もちろんリフォームでテイストを変えることはできますが、費用も掛かるうえ元の構造は変えられません。好みやこだわりをデザインに反映するのはもちろん良いことですが、あまり派手すぎるデザインは避け、時代が変わってもマッチする基本を抑えたデザインがおすすめです。
・周囲の環境になじんでいるか？
外観デザインについては、周りの家や街並みなど周辺環境とマッチしているかという点もチェックしましょう。例えば両隣が純和風の場所に、南欧風の家を建てたら少し違和感がありますよね。土地を決める前に周囲の家や街並みのデザインにも注意し、好みのデザインがなじむかどうかチェックしましょう。
特に近年は景観保護の重要性が高まっているため、あまりに周囲になじまない奇抜な家を建ててしまうと近隣トラブルに発展する可能性も。自宅単体で考えるのではなく、街並みをつくる一つの要素として全体の事も考えるとさらに我が家のデザインも見栄えしますよ。
建築実例
◼まとめ
昔から「最初の家づくりは失敗するもの」とよく言われますが、住宅の寿命が延びている現代ではできれば失敗は避けたいもの。考えることが多く大変な注文住宅づくりですが、注意すべきポイントを押さえてスムーズにこなしましょう。
お客様のご要望やお悩みに合わせてじっくりと家づくりをサポートいたします。モデルハウスや施工事例なども取り揃えておりますので、お気軽にお問合せください。
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