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平屋の注文住宅は何坪で建てるべきか。東京ならではの注意ポイントも解説

オリジナルの平屋注文住宅

おしゃれでメリットがたくさんあるイメージの平屋住宅ですが、1階の建築面積が広くなるため、広い土地が必要となる点が気になりますよね?そこで、当記事では家族構成別に、快適な平屋づくりで必要となる床面積を計算して紹介します。平屋のメリットや検討時に注意すべきポイントなどもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。


このコラムのPOINT
・夫婦二人の平屋は22坪~
・3人家族の平屋は29坪~
・4人家族の平屋は40坪~


建築実例

◼  平屋注文住宅のメリット

コンパクトな平屋住宅

住みやすい平屋住宅をつくるためには、メリットを理解したうえで間取りに活かすことが必要です。せっかくの自由設計も、平屋のメリットに反したプランでは生活しやすい間取りにはなりません。まずは2階建て住宅にない平屋ならではの長所をしっかりと理解しましょう。

・地震に強い

建物は高さがあると振り子のように揺れ幅が大きくなるため、二階部分がない平屋は地震に強いのが大きなメリットです。また、間取りの効率やデザイン性などを考えると真四角や長方形などのシンプルな形になることが多いため、揺れの力を分散しやすいのも地震に強い理由の一つ。

もちろん平屋だからと言って絶対に倒壊しないということはありませんが、万が一大きな地震が来ても外に避難しやすいのもいざというときの安心ポイントですね。

・自分が高齢になっても住みやすい

すべての生活をワンフロアで賄える平屋住宅は、高齢になって足腰が弱ってきたときも生活しやすいため、長く住みやすい傾向があります。外部アプローチや玄関などもスロープなどでバリアフリー設計にしておけば、車いすが必要になったときも改修せずそのまま住み続けることができます。

平屋住宅を設計する際は、この先何年くらい住むのかという点も考慮して、ライフスタイルの変化に対応できるようにしておきましょう。

・階段分のスペースを有効活用できる

当然ですが、二階がない平屋は上下を行き来する階段が必要ありません。階段の傾斜や構造にもよりますが、3~4帖前後のスペースを有効活用することができます。これだけのスペースがあれば、キッチンのパントリースペースやウォークインクローゼットなど、様々なスペースを作れますね。

・家族のコミュニケーションを取りやすい

間取りのプランにもよりますが、同じフロアで家族全員が生活する平屋住宅は2階建て住宅と比べるとそれぞれの様子がわかりやすいのが特徴。廊下を省略して全員の部屋とリビングを隣接すれば、子供が帰って来た時の様子なども自然と伝わってきます。リビングを必ず通るため、自然と家族が集まりやすいのもうれしいポイントですね。

自室でプライベートの時間を過ごしている時も、食事の時間やお風呂の順番などで声をかける際も呼び出しやすいです。

 

【関連コラム】平屋のメリットについては『平屋のメリット6選とおしゃれに暮らすコツ』もチェック!

 

◼ 家族別:平屋住宅は何坪必要?

住みやすい平屋住宅をつくるために、どれくらいの面積が必要なのか、3つの家族構成別に計算してみます。最低限必要な面積ではなく、移動動線や過ごしやすさも考慮した間取りの広さを想定していますので、これから土地を探す方は特に参考にしてください。

・夫婦2人の場合

子供が独り立ちした後など、夫婦二人での生活で必要となる間取りを考えてみましょう。大きすぎる家は掃除やメンテナンスが大変になるため、コンパクトな平屋住宅は夫婦二人の生活にはおすすめの選択肢です。

仕事を引退した後は二人とも家に居る時間が増えるため、一緒に過ごす時間とプライベートな時間の両方を確保しましょう。リビングのほかに客間や書斎としても使える多目的な部屋を1つ作っておけば、それぞれの趣味で過ごす時間なども確保できます。パートナーに気兼ねなく友人を呼ぶこともできます。

このほか水回りや収納など必要な間取りを計算すると、夫婦2人が生活する平屋では22坪前後の床面積が必要です。リビングの周りに部屋を配置して廊下を省略するなど、間取りを工夫すれば間取りの自由度も高いです。

・寝室 8帖
・玄関/廊下 6帖
・リビング 10帖
・キッチン 6帖
・浴室・洗面所・トイレ 4帖
・客間兼プライベートルーム 6帖
・収納/その他スペース 4帖
合計22坪

・3人家族の場合

夫婦に子供が1人の3人家族の場合は、子供部屋が追加になるほかリビングやキッチンなどの各部屋も少しずつ大きめに確保する必要があります。また、子供が小さいうちは一緒に入ることを考え、浴室や洗面所なども少し大き目にしておいた方が良いでしょう。

子供の成長とともに増える荷物や、海やスキーなどの休暇を楽しむレジャー用品なども考え、収納スペースはなるべく多めに。床面積には含めていませんが、天井裏収納を作ると収納スペースを有効活用できるためおすすめです。

前述したように平屋住宅は年を重ねても住みやすいため、子供が巣立った後の事も考えておきましょう。子供部屋を書斎にする、間仕切りを撤去してリビングを広くするなど、将来のリフォームも見据えた間取りにしておくと後の予算を節約しやすいです。

上記の事を考慮すると、家族3人で暮らす平屋住宅は最低でも29坪くらいの床面積を想定して土地を探しましょう。

・寝室 8帖
・子供部屋 6帖
・玄関/廊下 10帖
・リビング 12帖
・キッチン 8帖
・浴室・洗面所・トイレ 6帖
・収納/その他スペース 8帖
合計29坪

・4人家族の場合

すでに子供が2人、または家族が増える予定がある方は特に間取りをよく検討しましょう。子供部屋のレイアウトは、性別や年齢によって最適なプランが変わってきます。子供が小さいうちは部屋を仕切らず一緒に過ごす方が安心ですし、上の子が下の子の面倒を見ることで成長も期待できます。

ただし、子供2人の性別が違う場合は早めにそれぞれの空間を欲しがるケースがあります。間仕切りを作りやすいレイアウトや、家具などで簡易間仕切りできるような工夫ですぐに対応できるように準備しておきましょう。

家族4人が快適に暮らすためには40坪前後の床面積を確保したいところ。ただし、予算や土地の条件などでどうしても厳しい場合はリビングを回廊のように使い、廊下を省略するなどの工夫でもう少し圧縮できます。面積を理由に平屋をあきらめず、お気軽にご相談ください。

・寝室 8帖
・子供部屋 12帖
・玄関/廊下 14帖
・リビング 14帖
・キッチン 8帖
・浴室・洗面所・トイレ 8帖
・収納/その他スペース 16帖
合計40坪

建築実例

◼ 東京の平屋づくりで注意すべきポイント

土地の価格と人口密度が高い東京都内では、平屋住宅づくりの際に特に注意すべきポイントがあります。知らずに建ててしまうと、いざ暮らし始めてから大きな不満が出ることになります。家づくりで具体的に動き出す前にチェックしておきましょう。

・建蔽率

建蔽率とは、「土地の面積に対してどれくらいの床面積を取れるか」という割合のことです。土地面積ぎりぎりに家を建ててしまうと風通しや防火の観点で問題が出てくるため、地域ごとに数字が設定されています。例えば面積が200㎡で建蔽率が40%と60%の二つの土地を比較すると、建てられる平屋の床面積は次のように差が出ます。

200㎡ × 40% = 80㎡(約24坪)
200㎡ × 60% = 120㎡(約36坪)

同じ面積の土地でも、建蔽率が違うだけで建てられる床面積は12坪もの差が出てきます。ゆとりをもって広い土地を購入しても、建蔽率が低いと希望の広さで建物を建てられない可能性も。特に東京都内の場合は景観保護のための都市計画で、最低敷地面積や建蔽率について規制がかかっているケースもあります。不安を感じる方は、土地探しからお手伝い致しますのでお気軽にご相談ください。

・日照

家を建てて実際に住み始めて「失敗した」と感じるポイントとしては、日当たりが良く挙がります。建築基準法では、建物の日照を守るために斜線制限と日影規制が定められていますが、それは最低限の基準。洗濯物の乾きや毎日の生活に大きく関わってくるため、なるべく日当たりが良い家を作りたいものです。

特に平屋は建物の高さ的に日当たりが悪くなりがちなので、特に注意したいところ。まず土地探しの段階で周囲の建物や時間ごとの日照条件をしっかりチェックしましょう。高層マンションなどが多い東京都内では、隣近所だけでなく、大きなマンションによる日陰などにも注意してください。

すでに購入した土地や相続した土地の日照条件が悪い場合は、建物の造りに工夫しましょう。例えばトップライトは、壁の窓面積の3倍で計算されるほど採光量が多いため建物の北側など日当たりが悪い場所に有効です。一階の床面積が広く、中心に光が届きづらい平屋では、中庭を設けて家全体の採光を確保するなど間取りでの工夫も取り入れましょう。

・プライバシー

高い建物が多く、隣地との距離も近い場所が多い東京都内では、プライバシーにも要注意です。特に平屋は周りから見えやすくなるため、「こだわりのリビングを造ったものの周りの目線が気になってカーテンを閉めっぱなし…」といった事態にもなりかねません。

プライバシーを確保するためには、周囲の状況に合わせた間取り設計が必要です。隣のリビングとは窓の位置をずらす、目隠しフェンスの高さを調整するなど目線に配慮したプランを考えましょう。浴室や洗面所には自然な太陽光を取り入れつつ目線を遮る乳白色ガラスなど、設備面での工夫も有効です。普段の生活動線なども細かくシミュレーションすることが、家のどこにいてもリラックスできる平屋住宅づくりのポイントです。

【関連コラム】平屋の間取りについては『【間取りのポイント】平屋で実現する理想的な暮らし!』もチェック!

建築実例

◼ まとめ

圧迫感のないデザインの平屋

土地の大きさと建蔽率が重要となる平屋住宅づくりは、理想のプランで必要となる床面積を確認してから土地を探しましょう。土地を購入した後ではなく、早い段階から平行してプランを検討することで、住みやすい平屋をつくりやすくなりますのでお早めにお声かけください。ネクストイノベーションでは間取りの参考になる建築実例やモデルハウスなどもご覧いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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