構造と性能で選ぶ木造住宅|新築ハウスメーカー選びのチェックポイント

木造住宅の構造

日本で新築住宅を検討するとき、ほとんどの方が木造住宅を検討すると思います。最も歴史が古い木造建築ですが、どんな構造かと聞かれると説明するのは難しいですよね?数十年暮らす大切なマイホームは、見た目や機能だけでなく構造についてもしっかりチェックしたいものです。

今回は木造住宅の構造についてスポットを当てて、ハウスメーカー選びの際に注目すべきポイントなどを解説します。基礎や柱など基本的な構造の種類もご紹介しますので、これからマイホームを建てる方はぜひチェックしてみてください。

 


目次
■木造住宅の構造は「どれも一緒」ではない
■基礎の構造と特徴
■木部の構造と特徴
■木造新築ハウスメーカーのチェックポイント


建築実例

■木造住宅の構造は「どれも一緒」ではない

建設中の一戸建て住宅

日本国内の新築住宅は「建築基準法」によって性能や構造が定められています。しかし断熱性や防音性など最近重視されるようになった性能については、基準がないものもあります。日々進化する建築技術に対してアップデートが間に合っていない基準もあり、ハウスメーカーや工務店によって性能の差が生まれている状況です。

日本の戸建て新築の多くを占める木造住宅ですが、構造と性能を見極めて安全・快適に暮らせる会社を選ぶことが重要です。

 

■基礎の構造と特徴

木造住宅においては、建物を支える基礎の構造も重要となります。基本的な2種類の基礎構造について、それぞれの特徴を確認しましょう。

 

・布基礎

建築中の布基礎

布基礎は立ち上がり部分で建物を支える構造で、古くから一般的に用いられてきました。土台に沿った線状の部分のみで建物を支えるため、使用するコンクリートと鉄筋の量を減らしてコストカットできるのが特徴です。最近は耐震性や床下の防湿性を重視する施工店がほとんどのため、あまり見かけることはありません。土壌が凍結した際に影響を受けにくい特性もあり、北海道などの寒冷地では現在も使われています。

 

・ベタ基礎

新築のベタ基礎

ベタ基礎は立ち上がり部分だけでなく、1階の床面全体で建物を支える構造です。広い面積で支えるため地震の揺れに強く、現在ではほとんどの住宅でベタ基礎が採用されています。床下部分全体を厚いコンクリートで覆うため、湿気やシロアリ被害を受けにくい点も大きなメリット。布基礎と比べるとコストは増加しますが、現在の家づくりにおいてはスタンダードな仕様といって良いでしょう。

 

■木部の構造と特徴

木造住宅の構造

基礎の上に立ちあがる建物部分の構造は、大きく二つに分けられます。細かい部分はハウスメーカーや工務店独自の技術もありますが、まずは基本的な特徴を抑えましょう。

 

・木造軸組工法

日本の住宅に古くから用いられてきた木造工法で、土台・柱・梁といった骨組みを組んで内外装を仕上げていきます。新築途中に骨組み状の建物を見かけたら、ほとんどは木造軸組工法です。日本の住宅では8割以上のシェアを持っていて、歴史も長いため信頼性がある工法といえるでしょう。柱や壁の位置を変える間取り変更、増築などに対応しやすい点も特徴です。

 

・ツーバイフォー工法

アメリカ開拓時代に効率良く家を建てる目的で開発された木造工法で、2インチ×4インチの木材と合板を組み合わせたパネルを使うのが名前の由来です。規格化されたパネルを効率良く組み立てることができ、職人の技術の差が表れにくいのがメリット。天井・床・壁の6面で建物を支えるため、耐震性を確保しやすいともいわれています。日本の住宅では比較的珍しく、輸入住宅など海外規格のハウスメーカーなどが採用しています。

 

■木造新築ハウスメーカーのチェックポイント

省エネ基準を満たす新築

新築を建てるハウスメーカーを選ぶ際、木造の構造や性能についてチェックすべきポイントをまとめました。デザインや価格とあわせてしっかり検討して、長く安心&快適に暮らせる住まいづくりを目指しましょう。

 

・耐震基準

地震が多い日本では、住まいの耐震性能は注目すべきポイントの一つです。建築基準法で耐震基準が設けられてはいますが、それは最低ラインの話。ハウスメーカーごとに耐震性能への取り組み方や構造は異なりますので、必ずチェックしましょう。

耐震性能のわかりやすい指標として、「耐震等級」に注目するのがおすすめです。

 

・耐震等級1:建築基準法が定める最低レベルの耐震性能です。震度6強~7の地震でも倒壊しないことを想定した強度です。あくまで建物が完全に倒壊しないレベルで、内外装の損傷を完全に防ぐものではありません。

・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性能です。長期優良住宅の認定条件になっていて、災害発生時の避難所になる学校や公民館などの公共施設の基準にもなっています。

・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性能です。最も高い耐震基準で、大型の地震が来ても軽い補修で住み続けられるレベルを想定しています。大きな災害が発生したときの復興拠点になることが多い消防署・警察署などの建物は、耐震等級3の基準で建てられています。

 

耐震等級を高めるためには、建物全体に筋交いなどの耐震壁をバランスよく配置する必要があります。最低ラインの耐震等級1で建てても法律上のペナルティはありませんが、大きな地震が来たとき大規模な修繕が必要になるかもしれません。大切なマイホームと家族の命を守るため、なるべく高い耐震等級の住宅商品を選びましょう。

 

・耐火性能

料理中の過失や電気配線のショートなど、火災が発生する可能性はゼロではありません。設備の工夫で火事を防ぐことも大切ですが、万が一燃えてしまったときの耐火性能も重要です。火の回りが遅ければ家事に気づきやすくなり、避難までの時間も稼ぐことができます。

柱・土台・梁の間に空洞がある木造軸組工法は、すき間を床から壁、天井に火が回りやすい構造です。すき間をふさいで密封するなど耐火性の高い構造にすると、炎が広がりにくくなります。被害が少ないうちに消火できる可能性が高く、命を守ることにつながりますので、ハウスメーカーの耐火性への取り組みもチェックしてみてください。

 

・シロアリ対策

木造住宅の寿命を縮める原因になる、シロアリの被害への対策も重要チェックポイント。木を食べるシロアリに狙われると土台や柱などの木部がスカスカになってしまい、ひどい場合手で簡単に折れてしまうケースも。木造住宅は全体で家を支えているためすぐに倒壊する可能性は低いですが、大きな地震が来たときに耐えられません。

シロアリ被害の予防方法としては合成殺虫剤を木材に注入・噴射する方法が一般的でしたが、最近は天然素材のホウ酸処理も用いられています。合成殺虫剤は5年前後で効果が切れるため再処理費用が掛かりますが、再処理なしで効果が持続するホウ酸は長く住まいを守ってくれます。

見えない部分ではありますが住まいの寿命に大きく影響する部分ですから、必ずハウスメーカーのシロアリ対策もチェックしましょう。

 

・断熱/気密性能

「新築のはずなのに住んでみたら暑い・寒い」という口コミを見たり聞いたりした方は多いと思います。快適で健康的な暮らしに欠かせない断熱性と気密性についても、ハウスメーカーによって取り組みが大きく異なります。

一昔前まではシート状のグラスウールを壁の内部に入れる断熱処理が主流でしたが、すき間が空いてしまうため性能はあまり高くありませんでした。最近はすき間なく壁の内部を埋められる発泡断熱材が登場して高断熱・高気密の家が増えています。しかし断熱性には規定がなく、いまグラスウールを使っても違反にはならないため寒い新築が存在するのです。

最近は高気密・高断熱を売りにしたハウスメーカーも増えていますが、必ずどんな断熱処理をしているのかといった部分まで掘り下げてみてください。目に見えない性能ですから、しっかりこだわって一年中快適な住まいにしましょう。

 

・間取り自由度

同じ木造住宅でも構造やコストのかけ方によって間取りの自由度は変わってきます。自由設計を掲げるハウスメーカーでも、会社によってプランの自由度が違うケースもあるため要チェックです。

ある程度規格化して自由度を下げると、コストを下げることができます。価格帯が安くても自由度が低すぎると、ライフスタイルに合わせた家づくりができません。ハウスメーカー選びでは価格も重要ですが、壁や水回りの位置を移動できるか、屋根や外壁の形を選べるかといった点もチェックしましょう。

 

・防音対策

木造住宅の悩みとして挙がりやすい、上下左右の部屋からの音漏れに対する防音対策も重要なポイントです。音漏れがひどいと、リビングと寝室など生活時間帯が違う部屋同士で暮らしにくい間取りになってしまいます。

断熱性能で触れた発泡断熱材は、構造上のすき間をなくすことで壁の防音につながります。上下階で伝わりやすい足音は、剛性の高い床構造や天井の吸音処理などで軽減することが可能です。防音についても法規制がないため、ハウスメーカー独自の取り組みをよく調べてみてください。

 

建築実例

■まとめ:マイホームづくりは経験豊富なハウスメーカーで

一生の中でも大きな買い物であるマイホームは、見えない部分までしっかりこだわって選びましょう。雨風や地震、シロアリ被害など、木造住宅の寿命を縮める原因はたくさん潜んでいます。価格やデザインだけでなく、性能や構造についてもしっかりチェックしてみてください。

ネクストハウスはここでご紹介した快適で安全な暮らしにつながるポイントについて、さまざまな対策を行っています。目に見えない部分にもしっかりこだわることで、長く安心して暮らせるマイホームをつくりましょう。

【基本性能】

 

東京・神奈川・千葉の首都圏エリアに、性能や構造についてもご確認いただける自社モデルハウスをご用意しています。デザインや間取りの参考にもなりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

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