目次

土地価格が高く広い面積の確保が難しい東京の都心部では、小さい家でも効率的に暮らせる間取りづくりが重要です。とはいえコンパクトな家を使いやすく、おしゃれに仕上げるのはハードルが高く感じますよね。
今回は小さい家を建てるメリットや効率的な間取りについて解説していきます。30坪以下のおしゃれな新築実例も紹介しますので、間取りとデザインの参考にしてください。
目次
■あえて小さい家を建てる選択肢
■都内で小さい家を建てるメリット
■小さい家のデメリットと対策
■30坪以下のコンパクトな新築実例
■小さい家を使いやすくする間取りアイデア
建築実例

■あえて小さい家を建てる選択肢

「暮らしやすい家」を考えるとき、各部屋が広くて余裕のある間取りをイメージする方が多いと思います。確かに大きな家は間取りの自由度が高く思い通りの間取りづくりが可能ですが、小さい家でも暮らしやすくすることは可能です。
むしろ全国の中でも土地単価が高い東京都内では、無理なローンを組んで広い家を建てるより、コンパクトな家をうまく仕上げる方が現実的といえるでしょう。必要な物にすぐ手が届く間取りの工夫を盛り込めば、家事効率の良い暮らしにもつながります。都内で家作りを検討するなら、ぜひ小さい家を建てるという選択肢も検討してみてください。
■都内で小さい家を建てるメリット

小さい家には、コスト面や利便性の面でたくさんのメリットがあります。意外と知らない利点も多いですから、ぜひチェックしましょう。
・建築費用を抑えられる
小さい家の最大のメリットは、土地・建物にかかる費用を抑えられる点です。坪数が少なければ土地取得費用はその分安くなりますし、建物の材料費と工賃も抑えることができます。浮いた分の費用を設備のグレードアップに回したり、住宅ローンの返済に余裕を持たせたりと余裕のある家づくりにもつながります。
・メンテナンスコストが安い
戸建住宅は建てたら終わりではなく、外壁塗装や清掃・点検などのランニングコストがかかります。コンパクトな家は塗装や壁紙貼り替えの面積が少ないため、メンテナンスコストが安い点が魅力。毎年支払うランニングコストの固定資産税が安いのもメリットです。長い目で見たときの経済効果はかなり大きくなります。
・好立地に建てやすい
駅前や商業施設周辺など利便性の高い好立地エリアは、土地の価格が高く広い土地を購入するのは簡単ではありません。人気も高くて条件の良い土地はすぐ売れてしまうため、思い通りの物件を見つけるのは大変です。小さな家ならコンパクトな土地も選択肢に入り、取得費用も抑えられるため理想の土地が見つかる可能性が上がります。
・家事効率が良い
コンパクトな間取りは移動距離が短いため、うまくレイアウトすれば家事効率が良い家に仕上げることができます。玄関からキッチンが近ければ買ってきた食材をしまうのが楽ちんですし、洗濯機とベランダが近いと時短につながります。必要なものにサッと手が届く快適な暮らしは、コンパクトな家ならではのメリットです。
・駐車場や庭に土地を回せる
建築面積をコンパクトに抑えることで、土地の面積を駐車スペースや広いお庭づくりに回すことも可能になります。東京の住宅地では土地ギリギリに建てることが多く、隣近所との距離が近いこともしばしば。庭に余裕を設けて、リビングや寝室から眺めて楽しむといった暮らしも魅力的ですよね。駐車場を設ける場合も、出し入れと乗り降りしやすい便利なスペースに仕上げることができます。
・老後も暮らしやすい
移動距離が少なく効率的な暮らしができる小さな家は、足腰が悪くなる老後も住み続けられる点もメリット。水回りや寝室を1階に集めておけば、階段の上り下りによる転倒事故も防げます。
■小さい家のデメリットと対策

メリットがたくさんある小さな家ですが、気を付けないと暮らしにくくなってしまうケースもあります。注意すべきデメリットと対策をセットで覚えておきましょう。
・設計難易度が高い
小さなスペースに効率良く間取りを配置するのは簡単なことではありません。仕事に就いたばかりの営業マンやプランナーにとっては、難しい設計といえるでしょう。万が一「はずれ」の担当者に当たってしまうと、暮らしにくい間取りになってしまうかもしれません。
【対策】⇒施工実績のある会社を選ぶ
コンパクトな間取りづくりに取り組む際は、必ず小さな家の施工実績を持つハウスメーカーや工務店を選びましょう。過去の施工実例をチェックするのはもちろん、「小さな家を担当されたことはありますか?」と担当者の経験もチェックしてみてください。経験をもとにしたアドバイスを採り入れて、コンパクトでも暮らしやすい間取りを目指しましょう。
・収納が少ない
少ない床面積に必要なお部屋を配置していくと、十分な収納量を確保するのが難しいケースも多いです。住まいの悩みや不満で上位に挙がることが多い収納不足になりやすい点は、小さな家のデメリットと言えます。
【対策】⇒デッドスペースを活用する
小さな家の収納力確保としては、天井裏や階段下といったデッドスペースの活用が有効です。天井でふさいでしまうスペースを天井裏収納にすれば、季節の洋服やストーブなどの季節家電をしまっておけます。クローゼットを必要な物だけにすれば、コンパクトな収納でも十分使えます。
・家具を配置しにくい
小さな間取りはテーブルやソファのサイズ選択肢が少なくなり、配置を考えるのもなかなか大変です。うまく配置しないと圧迫感が出て、狭く感じてしまうケースも多いです。
【対策】⇒インテリアとトータルコーディネート
間取りが決まってから家具を選ぶのではなく、設計段階でインテリアまでトータルコーディネートするのがおすすめです。いま使っているお気に入りのテーブルやソファをそのまま持っていくなら、間取りを家具に合わせていくこともできます。カラーや質感なども統一することで、よりおしゃれな空間に仕上がるメリットもあります。
■30坪以下のコンパクトな新築実例
27.42坪(90.66㎡)

凸凹の無いシンプルな総二階建ての間取りは、土地を有効活用して効率良い家づくりにつながっています。横幅いっぱいの広いバルコニーも、圧迫感無くスマートに収まっています。

廊下とホールを省略したリビング階段の間取りで、広々したLDK空間を確保。家族それぞれがプライベートタイムを過ごすこともできて、自然に集まる素敵な場所になっています。
【シックでモダンな空間+住まいやすさ。住む時も住んでからも心地よい住まい。】
27.05坪(89.44㎡)

コンパクトな平屋空間に、使いやすい居住空間をバランスよく配置した事例です。

スキップフロアを採用し、縦の空間を有効活用することで各部屋のプライベート感を確保。中二階的なフロア構成で、床面積を増やしているのも小さな家を暮らしやすくする工夫です。

■小さい家を使いやすくする間取りアイデア
コンパクトでも暮らしやすい住まいで採用することが多い、効率的な間取りアイデアをご紹介します。すべてを採り入れるのが正解ではありませんが、いろいろ検討して合うものをチョイスしてみましょう。
・リビング階段

廊下を省略することができるリビング階段は、効率的な間取りアイデアの一つ。リビングから家全体への動線を確保できるため、家事や普段の移動もしやすくなります。リビングが広く見える効果も期待できるため、小さな家でも広々暮らすことも可能です。
・平屋

土地や家族の人数といった条件が許すのなら、コンパクトな平屋はとても暮らしやすい間取りに仕上がります。中心に光や風が届きにくいといった平屋のデメリットも、小さい間取りならあまり影響がありません。ワンフロアに必要な物がギュッと詰まった平屋は、老後まで快適に暮らせる便利な住まいです。
・コンパクトな寝室

一昔前までは寝室や子供部屋は6~8畳でつくることが多かったですが、最近はリビング中心の生活で寝室は寝るだけといったレイアウトも増えています。電子書籍の普及で本棚やデスクを寝室に置かなくなったことも、寝室のコンパクト化の理由の一つ。お子さんの勉強机も、寝室に置くのではなくリビングで家族共有デスクを使うケースも増えています。寝室を減らしてリビングに回せば、家族みんなで過ごしやすい空間づくりにもつながりますね。
・ロフト/スキップフロア

縦の空間を活用できるロフトやスキップフロアの間取りも、効率的な家づくりで定番のテクニック。高さの違う空間はプライベート感も確保できるため、子供部屋やリモートワーク用の書斎などいろいろな用途に使えます。
・総二階建て

1階と2階の間取りを揃える総二階レイアウトは、土地面積を最大限活用できて効率的です。大きなバルコニーを作りやすいため、コンパクトな家でも広い物干しスペースを確保できます。建物の凹凸が少なくなり、初期費用や将来のメンテンナンスコストを抑えやすい点もメリットです。
建築実例
■まとめ:自由な間取りづくりで小さくても暮らしやすいマイホームを
土地取得費用が高い東京エリアでは、コンパクトで暮らしやすい家づくりがとても大切です。無理に大きな家を建てるのではなく、ライフスタイルに合わせたピッタリサイズの家づくりを検討してみてください。
小さな家を暮らしやすく仕上げるためには、自由なプランで家族に合わせた間取りづくりが重要。ネクストハウスは自社開発のオリジナルオーダープランで、価格を抑えた自由な家づくりをご提供します。東京のコンパクトな住まいを多数手掛けてきた実績をもとに、プロ目線でアドバイスしますのでなんでもご相談ください。

東京の2店舗をはじめ、神奈川・千葉にも複数の自社モデルハウスをご用意しています。効率的な間取りアイデアやおしゃれなデザインも体感いただけますので、ぜひご活用ください。

