目次
「都内で戸建てが欲しい」
実際に東京都内で注文住宅を購入しようとすると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。通勤・通学の都合上都内で暮らすのが効率がよい、家族も増えたからそろそろ一軒家が欲しい、どうせなら注文住宅がいい、という方も多いのではないでしょうか。
今回は東京都内で注文住宅を建てる際にかかる費用や、土地の相場について触れていきます。
東京都内のどこに家を建てるのがベストなのか、ぜひ参考にしてみてください。
目次
■注文住宅を東京で建てる際悩むポイント
■東京の土地相場を比較すると分かる事実
■注文住宅を東京で建てるなら「23区外」がおすすめ
■23区外に注文住宅を建てる際のチェックポイント
■まとめ│注文住宅を東京で建てるなら「23区外」がおすすめ
建築実例
■注文住宅を東京で建てる際悩むポイント
東京都内に注文住宅の購入を検討する際、どうしても気になるのは「費用」と「土地」の問題ですよね?
都内に家を建てるのは高い、都内では希望の土地が見つからない、そのような悩みを抱える人は多いでしょう。では実際のところはどうなのか、それぞれの問題について紹介していきます。
・東京だと費用がかかるのではないか
国土交通省が公表しているデータによれば、東京都で建てられている住宅の平均延べ床面積は「65.9㎡」とされています。これを住宅地の一般的な用途地域である「第一種居住地域」(建ぺい率60%・容積率200%)をもとに必要な土地の広さを計算した結果は「約55㎡」となるのです。
そしてこの結果から東京都の平均的な土地の価格を計算すると、東京都全体で約2,080万円、同じ広さで23区の場合だと約3,300万円となります。
さらに「フラット35利用調査」によれば、首都圏における建築費の平均は3,772万円となっているため、先ほどの土地の金額を合わせると
・東京全体:約5,850万円
・東京23区:約7,000万円
となります。いずれも全国平均の4,257万円を大きく上回る金額となり、やはり都内では注文住宅を建てるにもそれなりの費用がかかるということが分かるでしょう。
・東京だと土地が見つからないのではないか
都内で注文住宅を建てたいと思っても、実際に条件に合う土地が見つからないのでは?と考える人も多いようです。事実、希望の条件に見合う土地を見つけるのは簡単ではありません。
しかし、これは都内に限ったことではなくどこにでもいえることでもあります。その際重要なのは、複数の不動産会社に依頼をするのと、条件をすべてではなく7~8割程度満たす土地を探すことです。
なかにはインターネットには記載されていない土地もあるため、実際に自身の足で情報収集することも必要でしょう。
■東京の土地相場を比較すると分かる事実
東京都内に注文住宅を建てる際、まずは土地の購入を検討しなければなりません。土地の値段は地域によって大きく異なり、とくに23区ではその金額も高額となるため、なかなか住みたい地域に家を建てることができない場合もあるでしょう。
都内の土地価格相場の上位5地域を23区と23区外で比較すると以下のようになります。
『23区の土地価格(坪単価)』
・千代田区:833 万円/坪
・中央区: 726.6 万円/坪
・港区:646 万円/坪
・渋谷区:502.8 万円/坪
・文京区:339.2 万円/坪
『23区外』
・武蔵野市:189.4 万円/坪
・三鷹市:134.9 万円/坪
・国立市:120.5 万円/坪
・小金井市:116.4 万円/坪
・狛江市:110.9 万円/坪
ここで分かることは、東京23区と23区外とでは土地の価格に大きな差が生じるということです。
■注文住宅を東京で建てるなら「23区外」がおすすめ
先ほどの結果から分かるように東京都内で注文種宅を建てたい、しかし土地の価格が高すぎて半ばあきらめている。そのような方は同じ東京でも「23区外」に住宅を購入するのがおすすめです。
・東京でもローコストが実現可能
注文住宅における建築費は、設備のグレードや建物の構造、施工業者によって異なるため、土地の広さの影響はありつつも実際にはどの地域でも建築費自体に大きな差は生じません。
同じグレードの家を建てるのであれば、費用の決め手はやはり土地の価格になります。都内でも土地の価格には大きな差があるため、少しでもコストを抑えたいと思うのであれば23区外に土地を購入し家を建てるのがよいでしょう。
注文住宅のメリットはある程度自由に間取りを設計し、好みのデザインにできる点です。そのメリットを活かすためにはできるだけ建築費にお金をかける必要があるため、土地にかかる費用が抑えられればその分を建築費に回すことができるのです。
・子育てにもおすすめ
東京23区外に注文住宅を建てる場合、周囲の環境は都内といえども自然に富んでいたり静かな環境であることがあります。小さなお子さんがいる家庭や、これから子供が欲しいという方は子育ての環境にもこだわりたいところでしょう。
子育てには環境も大事であり、建物が密集している場所よりも緑や自然にあふれている場所の方が子供の成長にもよい影響が与えられるのではないでしょうか。
コスト面でお得になるだけでなく、環境においても23区外だとメリットであることが多いので、家を建てる場所としては適しているといえます。
■23区外に注文住宅を建てる際のチェックポイント
実際に23区外に注文住宅を建てる場合、土地の価格だけでなく他にもチェックするべきポイントがあります。暮らしていくうえで生活に不便がないよう、ここで紹介するポイントは必ず確認をしておきましょう。
・自然災害の危険性
23区に比べると周囲の環境は自然があふれていて住みやすい環境であることが多いですが、近くに大きな河川がある、山がある場合には災害時のリスクを検討しましょう。
台風や大雨で河川が氾濫してしまったり、土砂崩れといった被害が及ぶ危険性は十分にあるので、あらかじめ住む地域のハザードマップを確認しておくことが重要です。
自然があふれる環境を望むのであれば、災害に伴うリスクを頭に入れつつ土地を選ぶようにしましょう。
・ライフスタイルとの相違がないか
同じ都内であれば通勤に不便がないかと思われがちですが、住む場所によっては車が必須であったり電車の乗り換えが不便である可能性があります。
また、家から最寄りの駅までの距離が遠いと日々の通勤や通学に支障をきたしてしまうので、それらも考慮して土地を選びましょう。
高齢者が一緒に住むのであれば坂道が多い場所では何かと不便ですし、小さなお子さんにとっても同様のことがいえます。ライフスタイルと周囲の環境の相性を考えた土地選びが重要となるのです。
・希望の設計が可能な土地なのか
注文住宅のメリットは自由な間取り設計ができることですが、住む地域によっては土地の状況によって希望の間取りや家のデザインができない可能性があります。
また、家の高さや広さ、土地の建ぺい率も地域ごとに異なるので必ず不動産会社やハウスメーカーと相談し、希望の家が建てられるのかを確認することが大事です。
土地を購入してから色々な制限が発覚してしまったとならないよう、事前の情報収集が必要となります。
■まとめ│注文住宅を東京で建てるなら「23区外」がおすすめ
東京都内で注文住宅を建てたくても、23区では土地の価格が高く、憧れで終わらせてしまっているという方も多いのではないでしょうか。
都内で注文住宅を建てる際には「23区外」に家を建てるという方法があります。23区外であれば区内に比べて土地の価格も安く、周囲の環境など暮らしのうえでのメリットもたくさんあります。
ぜひ、この記事を参考に23区外での注文住宅購入を検討してみてはいかがでしょうか。