目次
「家の外観をどうしたらかっこよくできるだろう」「見た目にもこだわった家にしたい!」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
人気の「片流れ屋根」はシャープですっきりとした外観デザインが魅力です。シンプルであるということは、ちょっとした一工夫をするだけで、さりげなくおしゃれな外観にすることも可能になるいうこと。
そこで今回は片流れ屋根の家の平屋や2階建てのおしゃれな外観、さらに「片流れ屋根ならではのメリットを活かした外観と間取り」の実例を紹介します。デザインと機能性を両立した家づくりの参考にしてくださいね。
目次
■おしゃれな片流れ屋根の外観デザインと間取り実例
■事例①白×黒のシンプルなモノトーンで仕上げた2階建ての家
■事例②勾配天井を活かした窓が印象的な外観の平屋
■事例③ミックスカラーでリズムをつくった外観
■片流れ屋根の注意点とその対策
■まとめ|吹き抜けやスキップフロアを取り入れておしゃれな外観と間取りを両立しよう
建築実例

■おしゃれな片流れ屋根の外観デザインと間取り実例
片流れ屋根は、切妻屋根や寄棟屋根など他の代表的な屋根と比べて、天井の空間を利用しやすい屋根の形状です。勾配天井にすることで天井高が上がり、それだけでお部屋を広く見せることができます。
また、片流れ屋根の高さがある方の天井を利用すれば、広めのロフトや屋根裏部屋、スキップフロアを作ることができます。限られた建坪で床面積を増やしたい場合に有効です。
片流れ屋根の家の外観と間取りの実例をご紹介します。
・白×黒のシンプルなモノトーンで仕上げた2階建ての家

白と黒のモノトーンで統一した片流れ屋根の家の外観実例です。
屋根のシンプルでシャープな形状を引き立てる色使いで、より洗練された都会的な印象を与える外観をつくりあげています。屋根の勾配を利用して縦長のスリットが高い位置まで配置され、天井が高く明るい2階が実現しました。

さらに、リビング階段+吹き抜けで1階にも光が入るように設計されています。片流れ屋根を間取りにも活かした好事例です。

事例を詳しく見る:ザ・モダンデザイン。ネクストハウスを体現する住まい。
・勾配天井を活かした窓が印象的な外観の平屋

片流れ屋根は家のファザードをモダンに見せてくれます。平凡になりがちな平屋も、片流れ屋根と窓のデザイン効果で目を引くかっこいい外観にすることができます。
カントリー調に寄せすぎず、温かみとモダンな雰囲気をミックスした飽きのこない外観に仕上がっています。

屋根の傾斜に合わせた高窓(ハイサイドライト)が室内にたくさんの光を運んでくれます。
さらに、勾配天井で高くなった天井を使って、スキップフロアを取り入れています。片流れ屋根は勾配天井のメリットによる効果が高い屋根であることがよく分かります。

平屋を建てたい場合は、この事例のように勾配天井を活かして1.5階建てのように住むというアイデアもぜひ覚えておいてくださいね。
事例を詳しく見る:ドラマティックな空間が魅力の新しい住まいの形。
・ミックスカラーでリズムをつくった外観

屋根がシンプルな形だからこそ、外壁がミックスカラーでもうるさくならずすっきりとまとめやすくなります。
定番のダークグレー×白のバイカラーに、正面玄関の木製の外壁材の組み合わせがおしゃれな外観です。

室内は、リビング上部のみを吹き抜けにして天井付近の窓からの光を取り込むよう設計しています。土地に適した片流れ屋根の勾配の向き(方角)と、光をたくさん入れたいリビングの配置が両立するように計算された間取りです。
事例を詳しく見る:吹き抜け付きの開放感あるLDKが家族を優しく包む家
建築実例

■片流れ屋根の注意点とその対策
ここからは、片流れ屋根の注意点とその対策を簡単に紹介します。注意点を知ることで外観とともに機能面も重視した安心して住める家になります。
・雨漏りのリスク
【対策】→雨じまいをしっかりと施工する
片流れ屋根は屋根の上を雨水が流れる量が多くなるため、雨漏りリスクも高くなります。屋根の漏水リスクは、軒の出を増やすことで軽減できます。また、「屋根表面の防水」と「軒(破風板)と野地板(屋根の下地材)・外壁の取り合い部分の雨じまいの工夫」が重要です。
片流れ屋根を採用するなら「雨水への対応」が万全であるかを必ずチェックするようにしましょう。
・建築コストが上がるケースも
【対策】→建物の高さ自体を下げる方法もあります
片流れ屋根はシンプルで無駄のない屋根の形です。その分、軒や樋、屋根自体の建築コストを抑えることができます。屋根の面積が同じ場合、屋根と関係する外壁を合わせた工事費の高さは一般的には切妻屋根>片流れ屋根>寄棟屋根の傾向があります。片流れ屋根は壁面積が増えるため、屋根工事自体は安くなりますがその分外壁の工事費が増えることが多いです。
コストダウンを重視するなら、勾配天井を組み合わせて室内の天井高を確保して、全体の建物高さは低くし、外壁を減らす方法などが考えられます。住み心地や間取りとの兼ね合いになりますが一考の余地があります。
・片流れ屋根で効率よく太陽光発電をしたい
【対策】→南下がりを検討する

「片流れ屋根は多くの太陽光パネルを載せられるから良いですよ」と聞いたことはありませんか?
実は、片流れ屋根ならどんな場合でも発電効率が良くなるわけではありません。パネルを多く載せて発電効率が最も良くなるのは「南下がり(南に向かって下がっている)」の片流れ屋根になります。北下がりの場合、周囲の環境によっては効率がよくならないことがあるので注意しましょう。
・北下がり屋根の家は南面が熱くなりやすい
【対策】→窓の日射遮蔽を行う
特に北に向かって下がっている「北下がり」の片流れ屋根の場合、南側の高窓から入り込む日射熱で家の中が熱くなりやすいという問題があります。
南側の窓は、日射遮蔽を意識して窓の上に庇をしっかり出すことや、日射熱を遮る「遮蔽型」の窓ガラスを使用(窓の方位によってガラスを使い分ける)する方法が有効です。
■まとめ|吹き抜けやスキップフロアを取り入れておしゃれな外観と間取りを両立しよう
片流れ屋根の見た目の魅力と、間取りのメリットを解説しました。最近では定番になりつつある片流れ屋根ですが、吹き抜けやスキップフロアで勾配天井を活用することで外観も間取りも個性を出すことができます。
また、片流れ屋根ならではの注意点もしっかりと理解しておくと、実際の外観や間取り検討時に役立ちます。
ネクストハウスは、首都圏エリア、愛知エリアで完全自由設計の注文住宅を建てています。
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