目次
東京で二世帯住宅を建てたい場合、広い敷地が確保しにくい地価の高いエリアや、宅地の密集地域では、敷地面積に制限ができてしまいがちです。
いざ、都内で二世帯住宅の家づくりを考えていくと、完全分離型だとたくさん土地が必要だし、完全共有だと程よい距離感が保てるか心配…というお悩みにぶつかる人も多いかもしれません。
そこで今回は東京で二世帯住宅を考えている方へ、限られた土地面積でも実現できる二世帯住宅の建て方について解説します。
二世帯住宅の新築で利用できる住宅補助金情報もまとめますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
■東京で自分たちらしい二世帯住宅を建てるために
■共有、分離の選び方
■30坪程度の建築面積で二世帯住宅を建てるときのポイント
■二世帯住宅の新築で利用できる「地域型住宅グリーン化事業」
■まとめ|家族の未来を考えてふさわしい二世帯住宅を
建築実例
■東京で自分たちらしい二世帯住宅を建てるために
はじめに、「二世帯住宅」を考える際に大切なポイントを2つ紹介します。
・関係性、距離感
まずは、今現在の親世帯と子世帯の関係性を改めて考えてみましょう。
すでに同居している場合は、今の暮らしで「もっとこうだったら楽なのに」という部分を書き出してみましょう。以下は、具体的な要望の例です。
「今の家は親世帯の体調を観察しづらいので日ごろから程よく気配を感じられるようにしたい」
「育児や家事を手伝ってもらうので、もっと親世帯が設備を使いやすく、楽になるよう工夫したい」
「お互いに交友関係が広くそれぞれの来客も多いので、片方の世帯に来客があっても気を使わず過ごせるようにしたい」
「普段は距離感を保ちつつ、イベント時などにはみんなが集まれるように広いスペースがほしい」
このように、今の暮らしからもっと改善したい部分を出していくことで、家の具体的な間取りや設備の要望が見えてくると思います。
そして、現在別居していて、新築時に同居になる場合は、事前にお互いの世帯の要望や理想の暮らし方をしっかりと話し合っておくことがとても重要です。片方の要望を十分に聞かないまま建築を進めてしまうと、住んでからの家庭内トラブルや暮らしにくさの原因となりやすいからです。
子世帯は、男女問わず主に家で家事や育児を担ったり在宅ワークをしたりなど、「家で過ごす時間が長い人が、親世帯とどう付き合っていきたいか」という点を重視するとよいでしょう。
建築実例
・生活リズムや習慣の違い
二世帯同居で大切なもう一つの視点が、お互いの生活リズムを早い段階から把握することです。自分の家では当たり前だった習慣が、他の家ではあまり受け入れられないものだった、ということは本当によくある話です。
こうした生活リズムの違いや価値観の違いがストレスとなって、同居が苦痛になってしまうこともあるかもしれません。
どちらかに合わせるよりも、お互いを尊重しあい、気兼ねなく自分らしく生活できる環境づくりを目指しましょう。
・ハウスメーカーのプランを一つの参考にする
ある程度お互いの生活スタイルを把握できたら、実際にどんな間取りがよいのかを検討していきます。この時に参考になるのが、大手ハウスメーカーの二世帯住宅のプラン集です。間取りに「一つだけの正解」というものはありませんが、ハウスメーカーの間取りは無理なく実現できる「正解の一つ」でもあるからです。
たいていのハウスメーカーでは、二世帯同居専用のプランをつくっています。ハウスメーカーの二世帯住宅の場合は、プランの中から選択して多少のアレンジを加えて建てるというスタイルです。
自由度の高い完全自由設計の注文住宅で建てる場合なら、ハウスメーカーの間取り図をもとに自由にアレンジしながら間取りをつくっていくこともできます。設計者との打ち合わせの際の参考資料としても有効ですので、ぜひ活用してみましょう。
建築実例
■共有、分離の選び方
・完全同居、一部共有、完全分離の違い
二世帯同居に向けて間取りを考えるとき、「どの部分をどの程度共有にするか」という部分は必ず考えなければなりません。
二世帯住宅のスタイルは共有部分の度合いによって大きく3種類に分けられます。
完全同居型…玄関、リビングダイニング、キッチン、その他水回りなどほとんどを共有して暮らすスタイルです。
お互いの存在をしっかり認識しながらにぎやかに暮らすことができます。親世帯の介護や見守り、子世帯の育児などそれぞれの距離が近く深く関わりながら暮らしたい家族に向いています。
完全分離型と比べると一般的な間取りになるので将来のリフォームや間取り変更なども行いやすい形です。
デメリットはプライベートな空間や時間の確保に工夫が必要なことです。もともと親世帯に気を使って疲れがちだという人にはあまりおすすめしません。
一部共有型…玄関のみ共有でキッチンやリビング、水回りは各世帯にそれぞれ設けるなど、住宅の一部分を共有するスタイルです。
玄関のみ共有の他、玄関と浴室のみ共有など、共有する部分はそれぞれの家族のライフスタイルに応じて調節しましょう。
適度にそれぞれの気配を感じつつ、食事やだんらんは各世帯で過ごすというバランスのとれらスタイルです。
デメリットは、水回りなど分離する設備が2か所ずつ必要なため、完全同居型に比べて寝室などの居室スペースが小さくなることです。それぞれの生活スタイルや動線なども意識して、お部屋の広さを優先するか、設備の分離を優先するかをしっかりと話し合いましょう。
完全分離型…玄関を含めて、サニタリーやキッチンなどすべてを分離したスタイルです。1つの建物の中に2つの別々の住宅が存在するイメージになります。
戸建ての場合は上下階で世帯を分け、LDKや浴室、トイレなど一通りの機能を各階で完結させる間取りが一般的です。普段の生活は完全に独立し、それぞれの生活に最大限配慮して、ほどよい距離感を保つことができます。万一の場合でも同じ建物の中なのですぐに駆けつけることもできます。
デメリットは、必要な設備、機能が多いので居室スペースが小さくなりがちなことです。土地面積に余裕がある場合は左右分離型でもいいですが、そうでない場合は基本的には上下階で分離して、それぞれの階で狭さを感じない間取りの工夫が大切になります。
また、完全分離型と言っても同じ建物なので、お互いの生活音の影響には配慮する必要があります。2階のトイレや浴室などの水回りや、子どもたちの遊び場が1階の親世帯のリビングや寝室の真上だと、音が気になることがあります。床の防音性能を高めたり、水回りは上下階で重なるように配置するなどの工夫をしましょう。
建築実例
■30坪程度の建築面積で二世帯住宅を建てるときのポイント
土地面積が限られている中で二世帯同居の住宅を建てるなら、上下分離+一部共有型や完全同居型がおすすめです。
また、建築面積が30坪程度でも、工夫次第では2階建て~3階建ての完全分離型の二世帯住宅も建築可能です。
ただし、土地の条件によって建てられる建物の延べ床面積や高さなどに制限があるため、希望する二世帯住宅が実現できるかどうかは事前に確認しましょう。土地購入から住宅を新築する場合は、購入前に土地の情報を設計士や施工会社の担当者に開示し、現地調査してもらった上で希望が実現しそうかどうかを見極めてもらうのがおすすめです。
■二世帯住宅の新築で利用できる「地域型住宅グリーン化事業」
最後に、二世帯同居、三世帯同居の住宅を新築するときに利用できる補助金について紹介します。
・地域型住宅グリーン化事業
地域型住宅グリーン化事業とは、各地域の木造住宅に携わる事業者がグループをつくり、各地域の風土や地域特性を考慮し、省エネ性能や耐久性に優れた木造の「地域型住宅」の建築や改修を促進する事業です。
対象となる住宅を事業に参加している工務店で建築した場合に補助金の支給を受けることができます。
地域型住宅グリーン化事業は、主要構造部に地域材を使用し、一定の省エネ性能を達成した木造住宅に対して補助金が支給されます。二世帯住宅の場合は、「三世代同居加算」という項目に当てはまる場合(住宅内にキッチン、浴室、トイレ又は玄関のうちいずれか2つ以上を複数個所設置するなどの「同居対応仕様」)、補助金が上乗せされます。
ネクストハウスは地域型住宅グリーン化事業参加工務店です
ネクストハウスは、地域型住宅グリーン化事業に参加しています。高い省エネ性能と耐久性に優れ、地産地消にも貢献した注文住宅を提供しています。
二世帯同居、三世帯同居に対応し、何世代にもわたって長く住み続けられる家を、お一人お一人に適した完全オリジナルのデザイン・設計で実現します。
関連HP:地域型住宅グリーン化事業採択グループのご紹介「補助対象住宅について」
建築実例
■まとめ|家族の未来を考えてふさわしい二世帯住宅を
二世帯住宅の答えは一つではありません。家族の数だけ正解があるとも言えます。また、土地の条件や予算も人それぞれです。
だからこそ、二世帯住宅は自由設計でライフスタイルや予算に合わせた家を建てられる注文住宅で建てることをおすすめします。
家族でどんな暮らしがしたいのか、将来はどんな風に家を活用したいのか。まずは家族のメンバー一人一人の思いを共有することからはじめましょう。
ネクストハウスは、神奈川、東京、埼玉でライフスタイルに応じた自由設計の注文住宅を提供しています。
さらに、「長く住み継がれる住まいづくり」をコンセプトに、高断熱、省エネ、耐震性などを兼ね備えた高性能住宅を、できるだけ低価格でご提供するお手伝いをさせていただきます。
ぜひ、お気軽に店舗やモデルルームへお越しいただき、家づくりに関するご相談、お悩みなどお気軽にご相談ください。
こちらからyouTubeでネクストハウスの展示場の内部をバーチャル見学もできます。