目次
「30坪の土地」と聞いて、広いと感じますか?狭いと感じますか?
これから家を建てようと土地の購入を検討していて、土地を購入する際、30坪の土地ではどれくらいの家が建てられるのでしょうか。
今回は、30坪という限られた土地に家を建てる際の注意点や、30坪の土地でできることについて解説していきます。
これから家を建てようと土地の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
■30坪の土地は広い?狭い?
・建ぺい率を把握しておくべき
・平屋を建てることは可能?
・駐車場2台は可能?
・庭をつくることは可能?
■30坪の土地に適した間取りとは
・3LDK?4LDK?広さは足りる?
・建ぺい率によっては家全体が狭くなることも
・家事動線の確保を忘れずに
■60坪70坪の土地とはできることに大きな違いがある
■まとめ│30坪の土地を活かした上手な間取り設計がポイント
建築実例
■30坪の土地は広い?狭い?
30坪の土地は家を建てるのに適した広さなのでしょうか。
家を建てる際建ぺい率の関係もあり、土地すべてを使って家を建てることはできません。
そういった建ぺい率との関係も含めて、ここでは30坪の土地でできることについて紹介していきます。
・建ぺい率を把握しておくべき
土地を購入し家を建てる際、必ず確認しなければならないのが建ぺい率です。
建ぺい率とはその地域で定められた土地の面積に対して、建てても良い建物の(真上から見た際の)面積の割合を指します。建ぺい率は建築基準法で定められており、各市町村によって異なるのです。
例えば30坪の土地で建ぺい率が80%であれば24坪の家が建てられることになります。
夫婦二人で住むには十分な広さかもしれませんが、家族構成によってはある程度部屋数が必要なこともあり、狭いと感じてしまうかもしれません。
土地を購入する前には必ず建ぺい率を確認しましょう。
・平屋を建てることは可能?
結論から言えば平屋を建てることは可能ですが、住む場所によっては30坪の土地は駅前などでテナントビルや周りにマンションが建っていて平屋を建てるには適さないことがあります。
また、平屋の場合建物面積に対して敷地面積が多く必要になることから、30坪の土地ではあまり広さを活かすことができません。
建ぺい率は60%~70%であることが多く、その場合18坪~21坪、2階建てだと延べ床面積36坪~40坪の家になるため、2階建て以上の家が現実的だといえるでしょう。
広さの問題や場所の問題を考慮して平屋を建てるかの判断をするのがおすすめです。
・駐車場2台は可能?
30坪の土地に車2台分の駐車場をつくることは可能です。
この場合、家と駐車場を分けるのか、家の1階部分をビルトインガレージとして駐車場にするかでも間取りは大きく異なります。
ビルトインガレージにする場合家は3階建てとなるため、いくらか建築コストがかかることも頭に入れておきましょう。
車の大きさによっても2台横並びで駐車できるスペースを確保できるか問題となるため、その点にも注意が必要です。
お子さんのいる家庭では自転車など、車以外にもスペースが必要となることもあるため、家族構成も考慮した計画が必要となります。
・庭をつくることは可能?
30坪土地でも庭や中庭を設けることは十分可能です。
中庭を設ける場合延べ床面積を抑えたいのであれば、中庭に通ずる廊下をつくらず、部屋から中庭に移動できるような間取りにすることで廊下に取られる面積を抑えることができます。
30坪あれば中庭のようなプラスアルファの空間をつくることもできるため、比較的自由なプランニングができるといえるでしょう。
中庭のほかにもウッドデッキや縁側をつくりたい方も同様です。スペースを有効活用することでプライベートな屋外空間をつくることもできます。
■30坪の土地に適した間取りとは
30坪の土地であればある程度自由なプランニングが可能ですが、間取りの決め方次第ではスペースを有効活用できないこともあるため注意が必要です。
ここでは、30坪土地に家を建てる際の間取りの考え方について紹介していきます。
実際に暮らす際に使いにくいな、不便だなとならないためにも、土地を購入した時点でしっかりとプランを練っておくことが重要です。
・3LDK?4LDK?広さは足りる?
30坪の広さとは約100平方メートル、畳約60畳分です。
ここに建ぺい率がかかり、建ぺい率60%であれば建物の面積は18坪、2階建てであれば延べ床面積36坪の家ということになります。
この広さの家の場合、3LDKでも4LDKでも問題なく家を建てることが可能です。
家族構成によって必要な部屋数が異なるので、子供の人数によっては3LDKのゆったりとした間取りの家がおすすめとなります。
3LDKであれば間取り的にも余裕があるため収納スペースを確保したりリビングやキッチンを広めに設計しても問題ないでしょう。
逆に4LDKの間取りであればコンパクトな間取り設計が必要となるため、収納スペースを確保するために階段下のスペースを利用したり、ロフトを設置して収納スペースを確保するなどの工夫が必要です。
いずれのケースも30坪の土地で十分実現可能であるため、広さに不安がある方は参考にしてみてください。
・建ぺい率によっては家全体が狭くなることも
建ぺい率は住む地域によって異なります。
同じ30坪の土地でも建ぺい率が50%と70%では畳約12畳分の差が生まれるのです。
余裕を持った間取りの家を建てるためには建ぺい率をしっかりと確認し、その土地には実際にどれくらいの広さの家が建てられるのかをしっかりと認識しておきましょう。
建ぺい率についてあまり考えずに土地を購入してしまうと、思っていたよりも建てられる家が狭くなってしまったなど、間取り自体を変更しなければならない問題に発展することがあります。
家族構成、土地の建ぺい率、それらを踏まえたうえで家の間取りを検討してみてください。
・家事動線の確保を忘れずに
延べ床面積36坪~40坪程度の2階建ての家で3LDKの間取りであれば、それぞれの空間も余裕のある広さであるため、家事動線を効率良くすることも可能です。
4LDKとなり居住スペースが増えたり、中庭をつくるなどするとその分家事動線を確保するために工夫が必要となります。
実際に暮らしていくうえで家事動線の確保は重要であり、この部分の効率が悪くなってしまうと生活する際不便さを感じてしまうかもしれません。
特にキッチン、洗面所といった普段の家事で使う部分、または収納スペースなど間取りによっては使いにくくなってしまうためよく検討しましょう。
■60坪70坪の土地とはできることに大きな違いがある
60坪、70坪という広さの土地の場合、建ぺい率50%で2階建ての家を建てる際、延べ床面積60坪~70坪の家が建つことになります。
これは30坪の土地の家と比べてもかなりの大きさとなるため、多くの場合2世帯で暮らすなど家族の人数が多いことが多いでしょう。
全国的な注文住宅の延べ床面積の平均は約38坪なので、これを大きく上回る数字となります。
参考:住宅金融支援機構「2018年度フラット35利用者調査」
間取り的にも大人6~7人が余裕を持って暮らせる広さであり、車2台分の駐車場はもちろん、家族でバーベキューをしたりガーデニングができるような広い庭をつくることも可能です。
収納スペースも十分確保できるため暮らすうえでも使い勝手が良く、25~30畳の広めのLDK、また設計次第では5~6LDKの間取りにすることもできます。
広さを有効活用した、より自由な家づくりが可能となるでしょう。
■まとめ│30坪の土地を活かした上手な間取り設計がポイント
30坪の土地にはどれくらいの広さの家を建てられるのか、結論は、大人2人子供1人~2人であれば十分余裕を持って暮らせる家が建てられます。
間取りも設計次第では3LDK~4LDKまで可能なので、家族構成によって間取りを検討してみると良いでしょう。
車を持っている、庭をつくりたいという方の要望も叶えることができるため、30坪の土地とはちょうど良い広さなのかもしれません。
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