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大切な家を火災から守る耐火構造|今からできる火災対策も紹介

万が一の火災の際に、大切な家族を守り被害を最大限抑えるために、家を建てる前からしっかりと対策をしておくと安心です。

建物の構造や燃えにくい建材などを使用した耐火構造の建物は、火災による建物の倒壊や延焼を抑える高度な技術がつかわれた建物です。

この記事では耐火構造についてのメリット・デメリットと、耐火構造のおすすめ建築についても解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

 
コラムのポイント
・耐火構造の「メリット・デメリット」がわかる
・耐火構造の「木造建築」についてわかる
・耐火構造以外の「火災対策」がわかる

目次
耐火構造とは
耐火構造のメリット・デメリット
木造は耐火に優れた建材
日ごろからできる火災対策
■まとめ火災対策は家を建てた後も大切

建築実例

耐火構造とは

耐火構造

耐火構造とは、火災が発生したさいに建物の倒壊や、周りの建物への延焼を防止できるよう、壁や床などが耐火性能を備えた構造のことです。

鉄筋コンクリートや鉄鋼モルタル構造の建物が主流ですが、木造住宅でも優れた耐火構造の住宅もあります。

耐火構造の場合、建物からの燃え移りを防ぐために、屋根には火の粉による延焼を防ぐための構造が、外壁には不燃材料を使用した防火構造などが備わっています。

防火構造には火災が発生してから終了するまで、建物が倒壊・延焼せずに火災に耐える高い耐久性能が求められます。

準耐火構造

準耐火構造は、耐火構造に比べて緩やかな基準で、主要構造部である壁・柱・床・梁・屋根・階段が一定の耐火性能を満たす必要があります。また延焼の恐れのある窓やドアなどの開口部に、防火戸などの火炎を遮ぎる設備を備えた構造のことです。

主要構造は国土交通大臣の認定を受けた仕様である必要があります。

また準耐火建築物では、壁・柱・床・梁は火災が起きてから45分間、屋根・階段は30分間ほかに延焼せず、火災に耐える性能を備えています。

耐火構造のメリット・デメリット

耐火構造は火災の被害を抑えるためにメリットも多い構造ですが、一方で当然デメリットもあります。メリット・デメリットをしっかりと認識することで耐火構造の住宅について理解が深まります。

メリット

耐火構造のメリットは、住宅内で火災が起きた場合も、他の部屋への延焼を防ぐ構造だということです。

火災が起きた場合も、該当の部屋を封鎖すれば避難する時間の確保ができます。また火災が起きても倒壊しにくい構造になっているため、全員が避難できる可能性が高くなります。

防火地域の建物は「耐火構造」か「準耐火構造」で作られているため、他の家の火災による延焼のリスクが低く抑えられます。

また耐火構造の建物の場合、火災による損害が大きくないことか火災保険料が割安になります。

デメリット

耐火構造のデメリットは、建築費用が高額になることです。

不燃材料の使用や、防火ドアなどの設備のため、通常の住宅に比べてコストを抑えにくくなっています

また既に建てた耐火建築物をリフォームする場合、定められた基準を保持しなければならないといった制約もあります。勝手に仕様や構造を変えられないため、改築はしにくいといえるでしょう。

木造は耐火に優れた建材

木造は火災に弱いと思われているかもしれませんが、耐火性に優れた建材でもあります。

高温で熱せられると当然木材は燃えますが、表面のみが燃えて炭化します。表面の炭化して炭化層ができると、木材の内部への酸素供給が遮断され、内部まで燃えにくくなるのです。強度が下がるまでに時間がかかるため、安全に避難することが可能になります。

木造と比較して、鉄骨住宅の方が安全と思われがちですが、高温にさらされると急激に強度が下がるため、急な倒壊のリスクがあります。倒壊を遅らせ、安全に避難できるのは鉄骨よりも木造の方がリスクが低いといえます。

このように、木造は火災にも強い建材木造のため、国土交通大臣認定の耐火構造の建築物が建てられます。認定の耐火構造の木造住宅を建てる場合は、国土交通大臣認定のマニュアルに沿った構造で建てるようしっかりと確認しておきましょう。

日ごろからできる火災対策

建物を防火構造にして対策することも大事ですが、まずは日ごろから火災が起きないように意識しておくことが最も重要です。火災を未然に防ぐためにも、意識して取り組みましょう。

家のまわりに燃えやすい物を置かない

放火による火災を防ぐためにも、家のまわりに燃えやすい物を置かないようにしましょう。

雑誌やダンボールといった燃えやすいものを置いておくと、放火の的として狙われる可能性があります。ガレージや倉庫なども放火されないよう、日ごろからしっかりと戸締りが必要です。

また夜間に出したゴミが放火される恐れもあるので、ごみを出すタイミングは指定された日の朝に出すようにすることも火災対策です。

揚げ物に気を付ける

揚げ物などコンロを使って調理している場合は、火の取扱いに十分気をつけましょう。

コンロから離れる場合は必ず火を消す、コンロの周辺に燃えやすいものを置かないなどを徹底してください。

万が一油から火があがった場合、水をかけると油が飛散して危険なため絶対にやめましょう。住宅用の消火器や、濡れたタオルで覆うなどの方法が考えられますが、火災の前に防げるように心がけてください。

子どもが火元に近づかないようにする

マッチやライターなどの火元は子どもが近づかないようにしっかりと管理してください。

家の中に置きっぱなしにしないよう片付けたり、手の届かない場所にしまいましょう。

ガスのコンロなども子どもが使えないようストッパーを用意するなどもよいでしょう。

また日ごろから日の取り扱いや、危険についてきちんと伝えることも大切です。

電気機器は正しく使う

電気コードのたこ足配線は発火の危険があるため十分に気をつけましょう。電気コードは許容電流が小さいため、多くの電流を流すことで発熱や発火につながる危険性があります。

またコンセントにほこりがたまっているのも発火の原因になるため、こまめに掃除しておくと安心です。

ストーブには燃えやすい物を近づけない

ストーブを使う際には近くに燃えやすいものを置かないようにしましょう。新聞などの紙類はもちろん、カーテンなどの布製品も危険です。特にストーブの上で洗濯物を乾かすといった使い方は非常に危険なのでやめましょう。

火災警報器を定期的に点検する

家に取り付けた火災警報器がきちんと作動するか定期的に点検しましょう。

せっかく設置していても、万が一の際に作動しなければ意味がありません。自身で定期点検をすることも可能なので、正常に作動するかをしっかりと確認し、10年を目安に交換するなどのメンテナンスも行うと安心です。

消火器を設置する

万が一の火災に備えて住宅用の消火器を設置するようにしましょう。

住宅用は小型なため比較的室内でも起きやすく、デザインも豊富に揃えられています。初期消火に役立つため、取り出しやすい場所に設置するようにしましょう。

火がついても燃え広がりにくい「防炎品」を使う

火がついても燃えにくい防炎品を使うことで火災の拡大を防げます。

カーテンや寝具などの面積の大きい布製品を防炎品にするだけでも、燃え移りや広がりによる被害を防止できます。

まとめ|火災対策は家を建てた後も大切

家を耐火構造で建てることは安心して長く暮らすための選択肢のひとつでもあります。

しかし最も重要なのは、暮らす中で火災のリスクを考え、日常的に意識して対策することです。火災によって家族やご自身の命を危険にさらさないためにも、十分に対策をしながら生活スタイルを整えましょう。

ネクストハウスでは、自宅にいながらプロに相談できる「おうちでオンライン相談」を実施しています。高剛性構造による火災に強い住宅づくりの実績も豊富なため、ぜひお気軽にご相談くださいね。

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監修者情報

ネクストハウス

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建設業許可番号

特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号