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日当たりが悪い土地・家のデメリットと対策を解説│実はメリットも

「一戸建てといえば日当たりが重要」

「日当たりの悪い土地は絶対に避ける」

新築で一戸建てを検討している人はこのように考えて、少しでも日当たりが悪い土地を除外して探していませんか?

実は、日当たりの悪い土地・家にもメリットがあり、どうしても日光を受けたいときは対策をとることも可能です。

本記事では、最初に日当たりが悪いとどんなデメリットがあるのかを確認します。

さらに、日当たりが悪い土地で家を建てる場合に日光を取り入れるための対策、日当たりが悪い家のメリットを解説していきます。

一般的に、条件の悪い土地は安価に売り出されていることが多いです。
土地を安価に購入して、対策を建てることで快適に暮らすことを検討してみてはいかがでしょうか。

コラムのポイント
・日当たりが悪い土地のデメリットを確認できる
・日当たりが悪いときの対策がわかる

・日当たりの悪い土地のメリットがわかる

 


目次
■日当たりが悪い家のデメリット
■土地の日当たりが悪いときの対策
■日当たりが悪い家のメリット
■まとめ│日当たりの悪さを工夫で克服しよう


建築実例

日当たりが悪い家のデメリット

日当たりの悪い家

最初に日当たりが悪い家・土地のデメリットを見てみましょう。

湿気が溜まりやすい

日光が当たりにくい家で指摘されるデメリットのひとつは「湿気が溜まりやすい」ことです。

太陽の光が当たると地面や外壁の温度が上がり、水分が蒸発して乾いた状態にしてくれます。

逆に日光が当たらなければ水気が地面や外壁に留まったままになり、コケが繁殖したり柱にカビが付着することもあります。

外観上の問題に加えて、木材が常に湿気を帯びた状態になると、シロアリの発生につながることも考えられます。

一日中照明をつけるので電気代が高くなる

直射日光が部屋の中を照らしてくれないと室内が暗くなり、「日中でも照明をつける必要性が生じます」

南側の開けた住宅であれば、夏は朝6時から夕方6時ころまで照明に頼ることなく生活をすることができます。

一方で日当たりの悪い住宅は日中は照明をつけ続ける必要があるので、その分の電気代を負担しなければなりません。

冬に部屋が暖まりにくい

日光を得られなければ、「寒い冬に部屋が暖まりにくい」です。

北側に土地が向いている場合は特に、お昼の時間になっても日光が当たらず、暖房器具に頼る生活を強いられるかもしれません。

暖房器具がついている部屋とついていない部屋の間の室温差が生まれることで、ヒートショックなど体に悪影響を及ぼすことも想定されます。

土地の日当たりが悪いときの対策

吹き抜けから差し込む明るい光

日当たりの悪い土地・家のデメリットを紹介しましたが、対策を講じることで快適な住まいに転じさせることも可能です。

ここからはデメリットを感じさせない工夫と、日光を取り入れるための工夫を紹介します。

土地・外壁の湿気対策

日当たりの悪さで湿気を感じるときは、「敷地に防湿シートを張る」ことで湿気が留まることを防いでくれる可能性があります。

また、土地自体が地下水の影響などで湿り気がある場合、「地中の水を排出するパイプや側溝を敷設」することも効果があります。

地面から水気・湿気を取ることで建物に湿気が移ることを防ぎましょう。

予算が許せば、「建物の基礎を通常よりも高くする」ことで、地面と住宅本体を大きく離すことができ、湿気が移ることやシロアリの被害を防ぐことができます。

それでも心配なら「床下から外部に向かう換気扇」を取り付けて、強制的に基礎空間の換気を図ることも可能です。

室内の暗さ対策

室内の暗さ対策に照明をつけ続けるデメリットに対しては、「LED電球」で対応が可能です。

近年使用されることの多いLED電球は、従来の白熱電球の1/10程度の電気代しかかかりません。

照明をつけ続けるのは家全体ではなく、リビングやダイニングなど使用中の部屋に限られるので、常に電気をつけていても電気代に大きな影響はありません。

自然の太陽光を求める場合は後述する、日当たりの悪い土地で日光を取り入れる方法を見てみてくださいね。

冬の寒さ対策

日光が当たらないことで冷え冷えとした家になる対策として考えられるのは「全館空調」です。

全館空調は基本的に24時間つけっぱなしにするシステムなので、夜でも朝でも、また日差しの有無に関わらず室温を一定に保つことが可能です。

日当たりが悪いことで土地の費用を安く取得できれば、浮いた分のお金で全館空調システムを導入でき、リビングから廊下まで暖かい快適な生活が送れるようになります。

日光を迎え入れるための対策

日光が当たらない原因が周囲の建物や微妙な土地の高低差によるものの場合、「建物の間取りを工夫」することで日光を入れることができるかもしれません。

高窓・天窓をつける

光を取り込みたい部屋の天井に「天窓」、または壁の高い位置に「高窓」を配置することで、一般的な位置に窓を取り付けるより効率的に日光を取り込めます。

さらに天窓・高窓を「開閉可能なタイプの窓」にすることで、空気を効率的に排気することができ湿気を外に追い出すことができます。

高窓・天窓は日光と風を効率よく家の中に招くことができるので、日当たりの悪い土地で建築する場合はぜひ検討してみてください。

吹き抜けをつくる

1階から2階の天井まで空間をつなげる「吹き抜けを作る」ことも対策となります。

吹き抜けがあれば2階の窓から差し込んだ光を1階に落とし込むことができ、1階の高さに光が当たらない土地でも日光を受けることができます。

また、天窓・高窓の項で解説したように、高低差が生まれると暖かい空気が上に動こうとする重力換気という風の流れが生じます。

2階の窓と1階の窓を空けておけば、効率的に吸気・換気することができます。

2階リビングにする

1階に光が当たらない場合は「2階にリビングを配置する」ことで、生活する時間が長いリビング空間に日光を届けることができます。

注意すべきは光の当たらない1階に壁で区切られた寝室や子供室を配置すると、湿気を排出することができなくなりカビが発生する恐れがあります。

2階にリビングを配置する場合でも、1階部分の換気計画をしっかりと考えて湿気を外に追い出すことを考えましょう。

日当たりが悪い家のメリット

優れた照明計画で夕方以降も明るく快適に

日当たりが悪い家のデメリットとその対策を紹介しましたが、逆にメリットはないのでしょうか。

特にインドア派の人におすすめできるメリットがあるので、ご紹介します。

土地代を安く抑えられる

先述したとおり、一般的に悪条件とされる日当たりの悪い場所は「土地価格が抑えられる」傾向にあります。

土地の価格を抑えたいと考えている人には一考の価値がありますし、そもそも日当たりを重視していない人にとっては単純に新築にかかる費用を圧縮できます。

夏に涼しく暮らすことができる

直射日光が当たる時間が減ることで、「夏に涼しく暮らすことができる」のもメリットです。

夏は朝の時間を除いて昼から夕方まで、強い日差しにさらされると命の危険を感じるほどの暑さを感じます。

日光が室内に入らないことで日射熱の取得量が減り、部屋の温度上昇を防ぐことができます。

家具や内装の日焼けを防げる

直射日光はいいことばかりでなく、家具や内装が日焼けする原因にもなります。

日当たりが悪ければ「日焼けを防ぐ」ことができ、家具や内装を長く綺麗に使うことができます。

インドアの趣味に適している

直射日光は光の強さとしては”強すぎる”光に該当し、例えばテレビを見ている近くに直射日光の光があるとテレビが見えにくくなります。

テレビに限らず本を読むとき、パソコンをするときも強すぎる光は明度差を生み、目の疲れが生じてしまいます。

室内に日光を入れず、照明で明るさを調節できる環境は「インドアの趣味を持つ人にとってはメリット」といえるでしょう。

まとめ│日当たりの悪さを工夫で克服しよう

照明計画で暗くなる夜を快適に明るく照らす

日当たりが悪い家のデメリット、その対策、さらに日当たりが悪い家のメリットについて解説しました。

一般的に敬遠されてしまいがちな土地ですが、購入時の費用は相場より安価な場合が多く、工夫次第で快適に暮らすこともできるので検討の余地があります。

日光の有無で発生するメリット・デメリットを理解して、満足のいく家づくりにつなげましょう。

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