目次
「子供にどこで勉強させるべきか…?」
「子供部屋の方が集中して勉強する…?」
お子さんが勉強する場所について悩む人もいるでしょう。
そんな人に向けて「ダイニングで勉強」することを提案します。
例えば、ダイニングテーブルでの勉強や、ダイニングの近くに作ったスタディスペースでの勉強です。
勉強ができる子はリビングやダイニング、親との距離が近い場所で勉強するという話もよく聞く昨今、ダイニングで勉強するメリットとデメリットを解説します。
・ダイニングで勉強するメリット・デメリットが分かる
・ダイニングで勉強するためのコツ・注意点が分かる
目次
■ダイニングで勉強するメリット
■ダイニングで勉強するデメリット
■ダイニングで勉強を目指すときの間取りのコツ
■ダイニングで勉強を目指すときの注意点
■まとめ│子供も大人もダイニングで勉強しよう
建築実例
建築実例
ダイニングで勉強するメリット
ダイニングスペースは近くにテレビやおもちゃなど、子供を誘惑する物が多く置かれていますが、勉強に適した環境といわれます。
その理由を見てみましょう。
サボりにくい
ダイニングで勉強するメリットのひとつめは、「サボりにくい」ことです。
元から自分で宿題をこなし、勉強する人にとってはメリットとなりませんが、親の目が近くにありサボりにくいことは勉強を習慣づける動機になります。
個室で親の目が届かない場所にいると、ついついマンガやゲームに手が伸びるのはよくあることで、その悪習慣を防ぐことができます。
親子間のコミュニケーションが取れる
親と子が近くにいることで、どんな勉強をしているのか、学校での生活はどうか、「コミュニケーションを密に取る」ことができます。
特に小学校低学年の頃は、宿題をする中で親に聞きたい場面も多く、気軽に質問できる環境があるとスムーズに宿題が終わります。結果として、宿題・勉強に対する苦手意識をなくすことができます。
大人も子供も一緒に勉強できる
ダイニングで勉強するのは子供に限った話ではなく、「大人が勉強する場所」としても使えます。
勉強をしたり本を読んだりしてスキルアップを図ろうとしても、書斎に行くのは気が重い。そんなときに、ダイニングテーブルを勉強用のスペースと認識すれば、気軽に座り勉強を始められます。
さらに大人が勉強する姿を子供が見ていると、子供の勉強へのやる気アップにもつながります。
大人と子供とで勉強に向かう好循環を生み出すことも可能です。
ダイニングで勉強するデメリット
よい点を上げてきましたが、ダイニングで勉強することのデメリットも存在します。
ダイニングテーブルが汚れる
勉強をする中で、消しゴムのカスが出たりペンのはみ出しが起きて「ダイニングテーブルが汚れる」ことがあります。
使ったら汚れるものと割り切ることができればよいですが、思い入れのあるテーブルだと汚したくない気持ちを持つこともあるでしょう。
テーブルを汚したくない場合は、ダイニングの近くに勉強用のスペースを設けたり、子供が小さいうちはテーブルクロスを広げるといった対策をとってみましょう。
ダイニングに一定度の広さが必要
ダイニングで勉強する場合、「広いスペース」が必要になります。
勉強するためには、ノート・教科書・参考書・筆箱といった各種道具が必要になり、広げると大きなスペースを要することが分かります。
ダイニングテーブルで勉強する場合は6人掛けのダイニングテーブルが望ましく、イスを置くスペースも含めると大きな空間が必要です。
テーブルと別に勉強スペースを設ける場合も、その分のスペースを取られるので、ダイニングスペースを広く取ることになります。
誘惑が多い
ダイニングスペースはリビングと隣接していることが多いので、近くにテレビやマンガ、ゲームなど「誘惑するようなもの」を置いていることでしょう。
親が近くにいればよいですが、いない場合は誘惑に負けて勉強を中断してしまうかもしれません。
逆に、テレビや家族の会話が聞こえる中で勉強する集中力を養えると考えてもよいかもしれません。
ダイニングでの勉強を目指すときの間取りのコツ
ダイニングでの勉強を効率的にするためのコツがあるので紹介します。
勉強スペースの近くに収納・本棚を設ける
「勉強道具や本を置くための場所」を設けておきましょう。
勉強道具を置くための場所を設けると、勉強終了後に片付けるクセがつくため、次の行動に移る前に片付ける習慣ができます。
子供の道具に限らず、親の読む本を置いておくことで、子供が気になって手に取り知識の引き出しが大きくなることも期待できます。
常に綺麗にしておきたいダイニングまわりが整理されるので、散らかっているストレスを感じにくくなるのもメリットです。
一人で集中する場所も作っておく
ダイニング周辺で勉強する想定でも、「一人で集中して勉強できる場所」は作っておきましょう。
ダイニングでの学習が子供に合うかどうかは、小さいうちは分かりません。
リビングやダイニングで勉強するから、子供部屋は寝るだけの最小限に…。
このように想定して子供部屋を小さくすると、後から勉強机を置こうとしてもスペースの問題で置けない可能性が出てきます。
皆で勉強する場所と一人で集中して勉強する場所、どちらも作っておくことが理想です。
視線の先にテレビを置かない
ダイニングの勉強スペースの先に「テレビが見える環境」は避けましょう。
勉強中でも、親や他の兄弟がテレビを見始めるときがあり、どうしてもテレビに視線が移ってしまいます。
音が聞こえてきても視線が切れていれば勉強に集中できるので、座った場所からテレビの画面が見られないように配慮しましょう。
ダイニングで勉強を目指すときの注意点
元々勉強をするための場所でないダイニングは、勉強するうえでの注意点があります。
照明計画に注意
専用の場所を設けずダイニングテーブルで勉強する場合は、特に「照明計画」に注意しましょう。
ダイニング用の照明は食事をするときにちょうどよい明るさに設定されているので、勉強したり本を読んだりするためには照度が不足する場合があります。
真上から照らす照明が主になるので、頭で手元が影になることもあります。
勉強するときに点灯する補助照明や、充電タイプの手元灯を導入するなど、勉強する時にどんなふうに照らすか考えてみましょう。
過干渉に注意
子供が勉強しているときに「干渉しすぎないこと」にも注意しましょう。
問題に悩んでいたり、明らかに集中できてないときに注意したくなる気持ちは分かります。しかし過度に干渉すると子供が萎縮したり、親がいないと勉強しない性格になる可能性があります。
子供部屋も含めて、複数の勉強できる場所を準備することで、心地よく勉強できる環境を選べるようにしましょう。
まとめ│子供も大人もダイニングで勉強しよう
ダイニングで勉強するメリット・デメリット、さらに間取りのコツや注意点を紹介しました。
ダイニングテーブルを中心にした空間は、食事や団らんに使用する多目的な空間です。気軽に使える空間でもあるので、本を読んだり勉強したりするにもぴったりな場所なんですね。
子供に限らず大人が使用してもよいので、親子で一緒に勉強する空間を目指してはいかがでしょうか。
子供にとって勉強するために一番心地いい環境は、子供によって異なります。
今回紹介した方法はその一例として参考にしてくださいね。
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子供が勉強するための家づくりも行っているので、疑問や不安があればお気軽に相談してみてくださいね。