広い土地の確保が難しい東京都内では、床面積を確保しやすい3階建ての新築も珍しくありません。狭小地でも快適に暮らせる便利な3階建てですが、老後の暮らしや動線などデメリットも気になるところですよね。
今回は東京で3階建ての新築を建てるメリットとデメリット、間取りの対策などを考えていきます。駅前など人気エリアの新築を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
■3階建ても検討することで選択肢が広がる
■3階建てのメリット
■3階建てのデメリットと対策
■3階建て住宅でおすすめの間取り
■3階建て住宅の写真実例
建築実例
■3階建ても検討することで選択肢が広がる
冒頭でも触れましたが、3階建ての間取りを選ぶ主な目的は、小さな土地に広い床面積を確保することです。土地が広くて安い郊外エリアで3階建てを建てる意味はありませんが、土地確保が難しい東京の人気エリアでは大きな効果を発揮します。
特に駅前の人気エリアは住宅用の土地自体が少なく、見つかっても異形地や狭小地などがほとんどです。こうした条件の難しい土地も3階建て住宅なら選択肢に入るため、希望のエリアでマイホームを手に入れやすくなります。2階建てと比べると一長一短ではありますが、東京都内の住まいづくりならぜひ3階建ても選択肢の一つとして検討してみましょう。
■3階建てのメリット
まずは3階建て戸建てのメリットについて紹介します。
・狭い土地でも広く暮らせる
2階建てでは床面積が不足するような狭小地でも、間取りの工夫で快適にひろびろ暮らせるのが3階建ての大きなメリットです。仮に凹凸の無いシンプルな建物なら床面積が1.5倍になるわけですから、かなりの広がりがあるといって良いでしょう。居室を増やしたり、収納を広げたり、住まいづくりに選択肢が生まれ、理想の間取りに近づきます。
狭小地や異形地など条件が厳しい土地は、他の土地と比べて割安な傾向があります。土地代が浮くため、差額分をキッチンやユニットバスなど設備のグレードアップに回せばさらに快適な住まいを目指せます。
・プライバシーを確保しやすい
フロアが多い3階建ての間取りは、居室のプライバシーを確保できる点も大きなメリットです。例えばリビングを2階につくり、3階と1階に寝室を設ければそれぞれの部屋の音が伝わりづらくなります。年頃のお子さんが居るご家庭や二世帯住宅など、生活時間帯が異なる家族が居ても快適に暮らせるのが特徴。
自宅オフィスで来客が多いケースも、1階を仕事場兼応接間にすれば、2~3階の家族と鉢合わせせず気を使いません。
・日当たりや眺望が良い
3階建ての最上階は、2階建てとくらべてかなり眺めが変わります。周囲の状況によってはかなり遠くまで見晴らすことができて、解放感のあるリビングや寝室になるのは大きな魅力ポイント。周囲の建物に太陽光を遮られにくくなるため、日当たりが良好で洗濯物を干すバルコニーを設置するのも便利です。
・虫が少ない
比較的虫との遭遇が少ない東京都内ですが、それでも夏場の蚊や様々な種類の虫が入ってくることは少なくありません。3階建てでも虫が全く入ってこないわけではありませんが、1~2階建てより少なくなることは多いようです。3階のリビングや寝室は、蚊の羽音に悩まされることが少ないのはちょっとしたメリットですね。
■3階建てのデメリットと対策
続いて、3階建てで課題となることが多いデメリットについて、対策とセットでチェックしていきましょう。
・老後暮らしにくい
階段が1階層多い3階建ての間取りは、どうしても老後暮らしにくくなる点はデメリットといえます。子供が巣立ったあとは1~2階を中心に暮らす手もありますが、せっかくの3階がデッドスペースになってしまうのはもったいないですよね。
【対策】⇒ホームエレベーターを検討
足腰が弱くなる老後も変わりなく暮らすために、ホームエレベーターの設置を前提とした間取りを考える手段もあります。部屋数が必要な子育て期は階段で暮らし、子供が巣立ってスペースに余裕ができたらエレベーターを設置するというわけです。エレベーター設置を見据えた間取りにしておけばスペースのロスがありませんし、2階建て住宅よりかえって暮らしやすくなります。
・Wi-Fiの電波が届かない
最近は自宅内でスマートフォンやタブレットをWi-Fi運用することが一般的ですが、高さのある3階建てだと電波が届かないケースもあるようです。届いても電波が弱く、通信速度が遅くなってしまうと不便ですよね。
【対策】⇒2Fで中継器を使う設計にする
Wi-Fi電波が届かない状況を避けるため、2Fにルーターを設置する配線計画を立てましょう。1Fから3Fだと遠くて電波が届かない場合がありますが、2Fなら1階層分の距離なので2階建てと変わりません。
・家事が大変
階段が多いと、お洗濯や各部屋の掃除など毎日の家事の労力が増える点にも注意が必要です。濡れた洗濯物を持って階段を上がるのは、毎日になるとなかなか大変です。畳んだ洗濯物を各部屋に配るのも、縦移動があると少し労力が増えます。
【対策】⇒家事動線を考えた間取り
上下の移動が増える3階建てでは、家事動線を考えて効率的な間取りを組みましょう。
バルコニーと同じ階にランドリールームを設ければ、洗濯物の労力を減らせます。共有のファミリークローゼットも同じ階にあれば、洗濯物を畳んでしまう時間も短縮できますね。ほかの間取りとの兼ね合いもあり難しいですが、効率の良い家事動線間取りをじっくり考えましょう。
・3階が暑い
暖かい空気は高い場所に上る性質があるため、3階建て住宅の最上階は夏場暑くなりやすいです。遮る物がなく太陽光が当たる時間が長くなるのも、2階建てより暑さを感じやすい原因。10メートルの高さ制限があるため、屋根裏空間が小さくなって屋根の熱が伝わりやすくなるケースもあります。
【対策】⇒断熱性をアップさせる
3階の暑さは、断熱性をアップさせて外からの侵入を防いで対策しましょう。日当たりが良いお部屋でも、屋根と壁の断熱材をしっかり入れ、断熱サッシでぐるりと囲んであげればかなり対策が可能です。また、壁や屋根裏の内部を換気することも、熱気を排出してお部屋への侵入を防ぐ有効手段です。
ネクストハウスは外壁通気工法を採用し、二重構造になった外壁を自然に空気が流れることで室内の暑さを軽減しています。すき間なく充填する発砲断熱材や高性能サッシなど、断熱性能にもこだわっています。
・目視点検しにくい
屋根材のズレや外壁のちょっとしたひび割れなど、住まいの異常を発見するセルフチェックは大切です。しかし、3階建ての屋根や外壁部分は、外から目視点検するのが難しくなります。台風や大雨の後など、異常がないかどうかといったセルフ点検が難しいのは若干デメリットですね。
【対策】⇒フォロー体制の整ったハウスメーカーで建てる
住まいの異常に自分で気づくことが難しいからこそ、建てる会社の保証や定期点検といったフォロー体制はしっかりチェックしましょう。いざというときにすぐ動いてくれるよう、建てる場所から近いハウスメーカーを選ぶことも大切です。
私たちネクストハウスは、60年保証のメンテナンス・アフターサービス制度をご用意して建てたあとのこともしっかりサポート。店舗のある八王子・立川エリアを中心に、素早いフォロー体制も整えています。3階建ての保守点検もお任せください。
建築実例
■3階建て住宅でおすすめの間取り
3階建てと相性が良いおすすめの間取りをピックアップしてご紹介します。
・ビルトインガレージ
電車やバス網が整っている東京都内ですが、小さなお子さんが居るならやはり車があると便利ですよね。床面積を確保しやすい3階建てなら、建物の1階部分をビルトインガレージにすれば車の維持コストを節約できてすぐに出かけられます。外観がスッキリ納まって、後付けのカーポートが必要ない点も大きなメリット。
・リビング階段
効率的に床面積を確保できる3階建てですが、リビング階段と組み合わせると廊下を省略できてさらに広さを確保できます。出かける際に必ずリビングを通るため、家族のコミュニケーションが自然に生まれるのもリビング階段のメリットですね。プライバシーを確保しやすい分、顔を合わせる機会が減りやすい3階建てにピッタリの間取りです。
・吹き抜け
高さのある3階建ては、解放感が生まれる吹き抜けとの相性抜群。空間がつながることで3階から2階に声をかけることもでき、コミュニケーションしやすくなる点も魅力的です。3階建てはフロアが多い分目が届きづらくなるため、子育て世代の方にもおすすめの組み合わせです。
■3階建て住宅の写真実例
シンプルな外観で3階建ての圧迫感を抑え、バルコニーのアクセントでおしゃれ感もプラスした外観。ビルトインガレージもあり、3階建てのメリットを最大限活用しています。
2階に配置したひろびろLDKはリビング階段と組み合わせて床面積を節約。水回り同士の距離が近くなり、家事効率アップにもつながっています。
建築実例
■まとめ:3階建ては自由設計でデメリット対策を
メリットたくさんの3階建て住宅ですが、しっかり間取りを作り込まないと、暮らしにくくなってしまうケースもあります。デメリット対策をして暮らしやすいマイホームにするため、なるべく自由度の高いプランと3階建ての経験を持つハウスメーカーにお任せください。
ネクストハウスは自社開発したオリジナルオーダープランで、土地の広さやライフスタイルに合わせた自由な3階建て住宅づくりをお手伝いします。断熱材や高性能サッシで暑さ対策などもしっかり対応いたしますので、安心してご相談ください。
無料の住まいづくり相談会では、土地探しや3階建てに関するご相談も受け付けております。ご自宅から参加いただけるWEB相談会もありますので、そちらもお気軽にどうぞ。