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名古屋市で家を建てる・購入する際に、「どの区に住むのが良いか」と迷う方も多くいらっしゃいます。
同じ名古屋市内でも、区によって街の雰囲気や治安、子育て環境、交通アクセスは大きく異なります。
生活の利便性、安全性はもちろん、ファミリー世帯にとっては教育環境の充実度も気になりますよね。
この記事では、名古屋市の特徴をふまえながら、注意したいエリアの特徴や、ライフスタイル別のおすすめ区を解説します。
コラムのポイント
・ファミリー世帯に人気のエリアをご紹介します。
・治安・交通・地価などの比較ポイントを解説します。
名古屋市の概要と区の特徴
名古屋市は愛知県の県庁所在地で、政令指定都市として16の行政区に分かれています。
商業・住宅・文教・工業など、区ごとに特色があり、暮らし方によって住みやすいエリアは大きく異なります。
どの区を選ぶかは、自分たちの生活スタイルに合わせて考えることが大切です。
名古屋で住む区を選ぶ際は、次のようなポイントを意識してみましょう。
- 治安や周辺の雰囲気
- 駅までの距離や交通アクセス
- スーパー・病院などの生活利便性
- 教育環境や学区の評判
- 土地価格や地価の傾向
- 災害リスクや地盤の安全性
名古屋は区ごとの個性が豊かなので、まずは地図や特徴を見比べながら、自分たちに合うエリアを絞り込むのがおすすめです。
ファミリー世帯に人気の名古屋市のエリア
名古屋市のなかでも、教育環境の充実や治安の良さ、生活利便性の高さから、ファミリー世帯に特に人気のあるエリアがいくつかあります。
ここでは、子育て環境・交通アクセス・住みやすさの観点から注目されている代表的な区を紹介します。
名東区｜教育と自然のバランスが取れた穏やかな住宅街
名古屋市名東区は、ファミリー世帯から「住みやすく子育てしやすい」と高い評価を受けているエリアです。
落ち着いたニュータウンが広がり、近年も人口が増加傾向にあるなど、同世代のファミリーが多い環境が整っています。
教育水準が高い公私立の学校が集まり、小学校新設・改築も進んでいます。
幼稚園や保育施設も60か所以上あり、教育・保育環境の充実度は市内でもトップクラスです。
交通面では、地下鉄東山線や名古屋インターチェンジを利用しやすく、都心部へも郊外へもアクセス良好で、通勤・通学はもちろん、休日のレジャーや買い物にも便利な立地です。
藤が丘、一社、上社といった駅周辺にはショッピングモールや飲食店が集まり、日常の買い物から外食まで困りません。
千種区｜文教地区として人気が高い安心のエリア
千種区は、名古屋大学をはじめとした教育機関が集まり、文教地区として知られるエリアです。
落ち着いた街並みのなかに公立・私立の学校があり、教育水準の高さから子育て世帯に選ばれています。
東山動植物園や平和公園などの大型緑地も多く、市街地にいながら自然を身近に感じられるのも魅力です。
休日には家族で散歩やピクニックを楽しむ姿も多く見られ、穏やかな生活環境が広がっています。
また、犯罪発生率が低く、治安が良いと評判の区でもあります。
地域の見守り活動や防犯ボランティアが活発で、子どもを安心して育てられる環境が整っています。
交通面では、地下鉄東山線やJR中央本線など複数の路線が利用可能で、名古屋駅・栄方面へのアクセスもスムーズで、通勤・通学にも困りません。
緑区｜自然と利便性が両立する、のびやかな子育てエリア
名古屋市緑区は、市内で最も広い面積を持ち、自然と都市機能が調和したエリアです。
公園や緑地の面積が多く、街の随所に自然を感じられる環境が整っています。
大高緑地をはじめとする広々とした公園があり、子どもをのびのびと遊ばせられるのも魅力です。
大型商業施設や医療機関、子育て支援施設も充実しており、日常生活の利便性にも優れています。
土地が比較的広く確保できるため、戸建て住宅を希望するファミリー層から人気があります。
交通面では、JR・名鉄・地下鉄の3路線が利用可能で、都心へのアクセスも良好です。
とくに徳重駅や南大高駅周辺は新しい住宅やマンションが立ち並び、買い物・通勤どちらの面でも便利なエリアとして注目されています。
天白区｜公園と住宅が調和する、穏やかで暮らしやすい街
天白区は、市内でも特に緑が多く、静かで落ち着いた雰囲気が魅力のエリアです。
戸建て住宅や低層マンションが多く並び、ゆったりとした街並みが広がっています。
公園や教育施設が身近にあり、生活利便施設も整っているため、子育て世帯にとって暮らしやすい環境が整備されています。
休日には家族で公園を散歩したり、地域イベントに参加したりと、穏やかな日常を楽しめるエリアとして人気です。
交通アクセスも良く、地下鉄鶴舞線と桜通線の利用で市内中心部への移動がスムーズで、近隣市への通勤や買い物にも便利です。
昭和区｜治安の良さと教育環境が魅力の落ち着いた住宅街
昭和区は、名古屋市のなかでも古くからの住宅街が多く、整った街並みと落ち着いた雰囲気が特徴です。
治安が安定しており、医療機関や教育施設も充実していることから、安心して暮らせる環境としてファミリー世帯からの支持を集めています。
交通面では、地下鉄桜通線と鶴舞線が通り、名古屋駅や栄方面へのアクセスもスムーズで、利便性と静かな住環境のバランスが取れたエリアです。
八事丘陵や鶴舞公園など緑豊かなスポットも多く、休日には子どもと一緒に自然の中で過ごすことができます。
治安・利便性・地価から見る名古屋市の住みやすさ比較
名古屋市はエリアによって街の雰囲気や暮らしやすさが大きく異なります。
ここでは、治安・交通アクセス・地価の3つの視点から、住みやすさの特徴を見ていきましょう。
治安が良いと評判の区
名古屋市は全体として大都市の中では治安が安定しており、とくに瑞穂区・昭和区・熱田区は市内でも犯罪発生率が低い地域です。
これらの区は共通して、犯罪件数が少ない、閑静な住宅街、ファミリー層が多いこと、自然が豊かで教育水準も高いことが治安の良い理由として挙げられています。
交通アクセスが良い区
交通の利便性を重視するなら、中区・中村区・熱田区が便利です。
中区は名古屋市の中心に位置し、栄や矢場町などの繁華街を擁するエリアで、地下鉄や市バスの路線が複数交わり、市内外どこへ行くにもスムーズです。
ビジネス街や商業施設が集まり、都心で働く共働き世帯から高い人気を集めています。
中村区は名古屋駅を中心に再開発が進むエリアで、JR・新幹線・地下鉄の利用が可能なため、東海地方の交通の要として、出張や県外への通勤にも便利です。
商業施設やオフィスが多い一方で、駅周辺にはタワーマンションや住宅地も整備が進んでいます。
熱田区は、金山駅を中心にJR・名鉄・地下鉄が利用できる交通拠点です。
3路線が交わることで、市内主要地へのアクセスが非常に良く、通勤・通学どちらの面でも利便性が高いエリアといえます。
地価が比較的安くコスパの良い区
マイホーム取得を検討している方にとって、土地価格は大きなポイントです。
港区・守山区・中川区は、名古屋市内でも比較的地価が落ち着いており、コストを抑えて広い住まいを手に入れやすいエリアです。
港区は名古屋市の南西部に位置し、工業地帯や商業施設が多いエリアです。
土地単価が市内で最も低い水準にあり、広い土地を確保しやすいのが特徴です。
守山区は、市内北東部に位置し、自然が多く落ち着いた住環境が魅力です。
名鉄瀬戸線やゆとりーとラインで都心部へのアクセスも確保できるため、「静かに暮らしたいけれど、通勤も便利にしたい」という層に選ばれています。
中川区は名古屋駅方面へのアクセスが良く、郊外と都心の中間的な位置づけです。
土地や住宅価格を抑えながらも、通勤や買い物の利便性を確保できるエリアとして注目されています。
〈参照〉愛知県ウェブサイト「市区町村別平均価格・平均変動率一覧表（地価調査・地価公示）」
名古屋市に住む際に少し注意したいエリア
名古屋市は全体的に暮らしやすい都市ですが、エリアによっては環境や条件に注意が必要な場合もあります。
ここでは、災害リスクや交通利便性、夜間の治安といった観点から、住む前に確認しておきたいポイントを紹介します。
災害リスクが高い地域
名古屋市は海や河川に近い地形が多く、一部では水害リスクのある地域も見られます。
市や国が公表している「ハザードマップ」では、浸水想定区域や地盤情報を確認できるため、住宅購入や建築前にチェックしておくと安心です。
生活利便性に課題のあるエリア
名古屋市は地下鉄やバスが発達している一方で、駅から離れた高台や住宅地では公共交通の便が限られるエリアもあります。
郊外の一部地域では、通勤や通学に車が欠かせない場合も多く、免許や駐車スペースの確保が必要です。
また、坂道や狭い道路が多い地域では、子どもの通学や高齢者の外出に少し不安を感じることもあります。
治安が不安とされる一部エリア
名古屋市全体の治安は安定していますが、繁華街や駅周辺の一部では、夜間の人通りや雰囲気に注意が必要なケースもあります。
人の出入りが多く、時間帯によって印象が変わるエリアもあるため、実際に暮らす前には、昼と夜の時間帯で現地を歩き、街の雰囲気や防犯環境を確認しておくと安心です。
名古屋で住む区を選ぶときのチェックポイント
名古屋市で「どの区に住むか」を決める際は、街の印象や人気だけでなく、生活のしやすさや将来の暮らし方を踏まえて検討することが大切です。
以下のチェックポイントを参考に、希望する条件を整理してみましょう。
- 学区・保育園の数
- スーパー・病院などの生活施設
- 駅からの距離と通勤経路
- 治安・ハザードマップの確認
- 土地価格と建築費のバランス
名古屋市の土地価格と建築費については、こちらの記事でも紹介しています。
＞愛知の注文住宅の相場｜エリア別の土地価格とコストを抑えるコツを解説
まとめ
名古屋で快適に暮らすためには、教育・安全・利便性のバランスを重視することが大切です。
区ごとに地価や雰囲気、住環境が大きく異なるため、気になるエリアは実際に歩いて確かめてみると良いでしょう。
また、注文住宅を検討している場合は、地域の特徴や土地事情に詳しいハウスメーカーへ相談するのがおすすめです。
ご自宅にいながらプロに相談できる「おうちでオンライン相談」も実施しています。
豊富な経験を活かしアドバイスできるので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
