目次
最近では開放的な大空間の間取りが人気で、「廊下なし」で計画されるパターンが増えています。
そこで本記事では、廊下なしの間取りにする場合の計画アイデアや注意点についてご紹介します。
具体的な計画方法もまとめているので、新築の際に参考にしてみてください。
コラムのポイント
・廊下なしの間取りのアイデアが分かります!
・廊下なしにするメリット・デメリットをチェック!
最近人気の「廊下なし」の間取りとは
「廊下なし」の間取りとは、無駄なスペースを省いて効率的な動線を確保する場合に人気があります。
最近ではリビング、ダイニング、キッチンが一体化しているオープンな間取りが増えており、廊下を削減することで広々とした印象になるのがメリットです。
部屋同士が直接つながっているため移動がスムーズで、家事や生活動線が効率的になります。
また廊下がない分、他の部屋や収納として有効活用できるため、全体の使い勝手が良くなります。
廊下なしの間取りが増えている背景
廊下なしの間取りが増えている背景としては、下記の項目が挙げられます。
- 断熱性能の向上
- 大空間の間取りの流行
最近では、技術の進歩で断熱性能が大幅に向上しました。
これにより、大空間の場合でも快適な状態を保ちやすくなっています。
また海外のインテリアの影響を受けて、広々としたリビングやダイニングを持つオープンプランの間取りが人気です。
こういった理由から、廊下なしの間取りの注目が高まっています。
廊下なしの間取りアイデア①2階建てにおすすめ
ここでは、「2階建て」におすすめの廊下なしの間取りアイデアについてご紹介します。
リビング階段
リビング階段とは、リビングの内部に階段スペースを取り入れた間取りのことを指します。
無駄な廊下スペースが無くなることで、より開放感のある空間を確保できるのがメリットです。
また階段をリビングの一部として取り入れることでデザインの幅が広がり、スタイリッシュな空間を演出できます。
ただし上階部分に吹き抜けがある形になるため、プライバシーを確保するための工夫が必要です。
防音対策を検討し、生活音が気にならないように配慮しましょう。
スキップフロア
スキップフロアは、複数のフロアを少しずつずらして配置することで立体的な空間を作り出すスタイルです。
これにより、広い面積を有効活用しながらも廊下を省略できます。
廊下ではなく段差で仕切る形になるため、家全体の動線が自然でスムーズになります。
ただし間仕切壁が無くなることで、空調の効きに影響が出ることがあるため注意しましょう。
廊下なしの間取りアイデア②平屋におすすめ
ここでは、「平屋」におすすめの廊下なしの間取りアイデアについてご紹介します。
ウォークスルークローゼット
ウォークスルークローゼットは複数の部屋を通り抜ける形で配置されるため、廊下の代わりとして活用できます。
また大容量の収納スペースを確保できるので、衣類やその他の物品を整理しやすくなるのがメリットです。
部屋に直接アクセスできるので、使い勝手も良くなります。
ただしクローゼットが広い場合、収納物が増えると管理が難しくなることがあります。
そのため通路としても機能するように、整理整頓をしっかり行う必要があります。
小上がり和室
小上がり和室とは、30㎝程度の段差に畳を敷いた和室スペースのことを指します。
段差を利用して空間を立体的に活用できるため、廊下を省略しても収納や使い勝手が向上します。
また和室を小上がりにすることで部屋全体にアクセントが加わり、独自のデザインが演出できるのがメリットです。
ただし小上がりの部分には段差があるため、特に小さなお子さまや高齢者がいる家庭では、段差による事故を防ぐための対策が必要です。
廊下なしの間取りにするメリット
ここでは、廊下なしの間取りにするメリットについて具体的にご紹介します。
デッドスペースが無くなる
廊下がないことで、そのスペースを他の有効な用途に使えるようになります。
例えばリビングやダイニングを広く取ったり、収納スペースを増やしたりすることが可能です。
空間が連続しているため、視覚的にも広々とした印象になります。
建具等の費用節約になる
廊下がないと、その分部屋同士を区切るためのドアや建具の数が減ります。
これにより、建具の購入や取り付けにかかる費用を削減できるのがメリットです。
また建具が少なくなることで、維持管理や修理のコストも低く抑えられます。
自然光や風が家全体に行き渡りやすくなって室内環境が改善されるとともに、照明や換気設備のコストも抑えられる可能性があります。
コミュニケーションが取りやすくなる
廊下がないことでリビングやダイニング、キッチンなどの共用スペースが直接つながり、家族やゲストと自然に顔を合わせる機会が増えます。
また部屋と部屋の間に障害物が少なくなり、視覚的に家全体が一体感を持つようになります。
これにより、家族全員が同じ空間にいる感覚を持ちやすくなるのがメリットです。
特に小さなお子さまやペットがいる家庭では、廊下がないことで活動をより簡単に見守れて安全性や安心感が向上します。
ヒートショックのリスク軽減
ヒートショックとは、急激な温度変化により心臓や血管に負担がかかる現象です。
特に冬場には、温かいリビングから寒い廊下に出る際などに不調をきたすリスクが高くなります。
しかし廊下なしの間取りでは居住空間が連続しているため、ヒートショックのリスクが軽減するのです。
家全体の温度を均一に保つことで、急激な温度変化を防ぎやすくなります。
ただし、適切な空調システムや断熱対策も合わせて検討することが重要です。
廊下なしの間取りにする際のデメリット・注意点
ここでは、廊下なしの間取りにする際のデメリットや注意点についてご紹介します。
- プライバシーを確保する
- 冷暖房性能や設置場所を考慮する
- におい・音の広がり対策をする
廊下がないことで部屋同士の仕切りが少なくなり、プライバシーの確保が難しくなることがあります。
特に寝室やバスルームなどのプライベートな空間が他の居住空間と近接する場合、注意しましょう。
また空間が広がることで、冷暖房設備の位置も検討する必要が生じます。
さらに廊下が無いことで音やにおいが広がりやすくなるため、換気設備の向上も検討しましょう。
まとめ
本記事では、廊下なしの間取りアイデアについてご紹介してきました。
ご紹介した内容を参考に、ぜひ素敵な住宅計画を立ててみてはいかがでしょうか?
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