目次
新築注文住宅では、間取りを自由に決められます。
そのため「2階にトイレは必要?」といった点も自分たちで決める必要があります。
そこで本記事では、2階トイレの計画ポイントについてご紹介していきます。
具体的な注意点もまとめているので、新築計画の参考にしてみてください。
コラムのポイント
・2階にトイレを設置するメリットが分かります!
・上手な2階トイレの計画ポイントをチェック!
2階のトイレは新築にいらない?
家族の人数が4人以上いる場合だと、トイレを1階・2階にそれぞれ設置することも多いです。
しかしトイレを配置することで他のスペースが狭くなってしまったり、設置費用が掛かってしまったりするのが難点です。
「2階トイレは新築にいらないのでは?」とお悩みの方は、メリットや注意点を考慮してから決めると後悔が少なくなります。
2階トイレのメリット
ここではまず、2階トイレのメリットについてご紹介します。
トイレが混まない
1階と2階にそれぞれトイレがあることで、家族が同時にトイレを使いたい時にも待ち時間が少なくなります。
特に朝の忙しい時間帯や来客時などに、一箇所のトイレに集中しないことでスムーズに利用できるのがメリットです。
夜中でも階下への移動が不要
「2階に寝室、1階にトイレ」といった間取りの場合、夜中にトイレを使うためには階段を下りる必要が生じます。
寝起きの状態で階段を降りると、暗い中での転倒や怪我のリスクを伴うため危険です。
しかし2階にトイレがあることで、夜中でも階段を降りる必要が無くなり便利になります。
移動時間と労力が大幅に削減され、よりスムーズにトイレを利用できるのがメリットです。
また階下に移動するために階段を使うと、物音で家族を起こしてしまう可能性もあります。
その点、2階にトイレがあることで迷惑をかけることなく、静かな環境を保ちやすくなります。
病気やトイレの故障時にも安心
家に2つトイレがあると、様々なトラブルへの対応力がアップします。
まず病気や体調不良の際には、感染症対策として隔離することが求められます。
1階・2階にトイレがあることで、感染リスクが軽減できるのがメリットです。
また、体調が悪い時に階段を上り下りするのは大変です。
2階にトイレがあることで階段を使う必要がなくなり、体力を温存できます。
そして1台のトイレが故障トラブルで使えなくなった場合でも、もう1台を使えるため安心です。
修理中もトイレが一つ残っているため、普段通りに生活しやすくなります。
特に修理が長引いた場合でも、日常生活への影響が少なくて済みます。
2階トイレでよくあるお悩み・注意点
ここでは、2階トイレでよくあるお悩みや注意点についてご紹介します。
トイレの数が増えることで便利になる場面は多いですが、2階という間取りの特性から起こりやすいトラブルについて、事前に考慮しておく必要があります。
配管の音が気になる場合がある
2階のトイレを使用すると、配管を通る流水音が1階や他の部屋に伝わることがあります。
特に配管の位置がリビングや寝室の近くにあると、音が気になる場合があるため注意しましょう。
配管の防音対策が不十分な場合、流れる水や排水の音が直接伝わってしまいます。
適切な防音対策を施すことで、音が壁や床を通じて広がるのを防ぐのがおすすめです。
下水の臭いが気になることがある
2階のトイレの排水管が適切に設計・施工されていない場合、排水の流れが悪くなり、臭いが気になる場合があります。
また2階トイレの使用頻度が低いと、排水トラップ内の水が蒸発して臭いが上がってくることも多いです。
そして窓が小さかったり換気扇の性能が低かったりする場合、臭いが外に逃げにくくなります。
そのため、適切な配管・換気システムの整備が重要です。
夏場には1階よりも暑い
暖かい空気は上昇する性質があるため、家の上階である2階は夏場に暖まりやすくなります。
また2階のトイレは屋根に近いため、直射日光による熱が直接伝わりやすくなります。
これにより、2階のトイレは1階よりも暑く感じられることが多いです。
そのため、断熱性能の向上や適切な換気システムの導入で、適切に対応する必要があります。
具体的には、屋根や壁に高性能な断熱材を使用したり、高性能な換気扇やエアコンを設置して室内の空気を循環させることで、暑さを軽減する方法がおすすめです。
後付け増設には手間・費用が掛かる
新築時に2階トイレが無い間取りでは、リフォーム等で増設する方法もあります。
しかし2階にトイレを増設するためには、1階から2階への排水管や給水管を新たに設置する必要があります。
既存の床や構造が追加の荷重に耐えられるか確認し、場合によっては強化工事が必要になることもあるため注意しましょう。
配管工事、内装工事、構造変更など、様々な工事が必要になるため、費用が高くなることが多いです。
特に配管の距離が長くなるほど、コストは増加します。
こういった理由から、2階トイレを検討されている場合には新築時に組み込んでおく方がおすすめです。
事前に2階トイレの必要性について検討しておき、専門業者と相談の上で間取り計画を進めましょう。
トイレ計画のポイント
ここでは、2階トイレ計画のポイントについて整理しておきます。
大まかに、2階トイレがおすすめなケースと、1階トイレだけで十分なケースがあります。
家族のライフスタイルや間取りの状況に応じて、適した方を選びましょう。
2階トイレがおすすめなケース
1階と2階に2台トイレがある間取りがおすすめなケースとしては、下記が挙げられます。
- 利便性を向上させたい
- 家族の人数が多い
- 来客が多い
- 将来的なニーズに備えたい
大人数の家族がいると、トイレの利用頻度が高くなりがちです。
そのため1階と2階にトイレを設置することでトイレの混雑を避け、スムーズに利用できるようにすると便利です。
また来客が多かったり、将来的に家族の人数が増えたりすることが想定される場合にも、2階トイレの設置がおすすめです。
1階トイレだけで良いケース
1階トイレだけで十分なケースとしては、下記が挙げられます。
- 家族の人数が少ない
- 予算に制約がある
- 間取りの面積が狭い
少人数の家庭や単身世帯ではトイレの利用頻度が低く、1階にトイレを設置するだけで十分な場合が多いです。
また予算を抑えたい場合や、2階にトイレを設置する面積の余裕がない場合には、1階のトイレだけで済ませる方がおすすめです。
家族のニーズや生活スタイル、住宅の構造に合わせて、最適な選択を行いましょう。
おすすめの2階トイレの配置方法
ここでは、おすすめの2階トイレの配置方法についてご紹介します。
「2階トイレの間取りはどこにする?」とお悩みの場合には、ぜひ参考にしてみてください。
1階トイレの上に配置する
1階トイレの上に2階トイレを配置することで、排水管や給水管を直線的に設置しやすくなります。
これにより工事の難易度が低くなり、コストも抑えられるためおすすめです。
また同じ位置に配管を集めることで、将来的な修理やメンテナンスも行いやすくなります。
ただし家の構造や建材によっては、1階トイレの上に2階トイレを配置するのが難しい場合もあります。
そのため専門業者と相談しながら、最適な配置を決定することが必要です。
寝室の内部に配置する
2階に寝室がある場合、部屋の内部にトイレスペースを確保すると便利になります。
特に将来的に介護が必要になった場合でも、移動距離が短くなるため楽です。
トイレの位置が近いことで、介護者の負担も軽減されます。
ただしトイレが寝室に近い場合、臭いが気になることがあります。
そのため、適切な換気や消臭対策を講じるようにしましょう。
まとめ
本記事では、2階トイレのメリットや計画のポイントについてご紹介してきました。
2階トイレがあることで便利になるため、ご自宅の間取りに合わせた計画がおすすめです。
ご紹介した内容を参考に、ぜひ素敵な住宅計画を立ててみてはいかがでしょうか?
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