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新築住宅計画では、住む人それぞれの理想に合わせたオーダーメイドの間取りが可能です。
しかし間取りを初めて見るという方も多く、「いざ計画しようと思っても具体的にイメージできない…」というケースがよくあります。
そこで本記事では、住宅の間取りをシミュレーションする際のポイントや最低限確認しておくべき点をまとめてご紹介していきます。
これから新築住宅をご検討される方は、ぜひ参考にしてみてください。
>関連コラム:注文住宅の予算の立て方を解説│長期目線で考えて生活にゆとりを残そう
・新築住宅の間取りシミュレーションで最低限確認するポイントを紹介
・こだわるべきポイントをチェック!
住宅シミュレーションをするには?
ここではまず、住宅シミュレーションを行う際におすすめしたいツールについてご紹介します。
最近ではスマホアプリやインターネットで簡単に情報が集められるので、家づくりの参考に活用される方も増えています。
ぜひご自分に合った方法を見つけてみましょう。
①無料アプリを使う
スマホの無料アプリには、間取りシミュレーションを行えるものが多くあります。
部屋をタップして間取りを作成するなど、直感的で誰でも簡単に操作できるものがおすすめです。
住宅の初心者であれば、ある程度テンプレートがある中から選ぶタイプの方が使いやすいでしょう。
また「AR」が搭載されたアプリであれば、作成した間取りを現実の空間に重ね合わせて確認できます。特に家具の配置等で活用されるケースが多いですが、実際の暮らしをイメージしやすく人気が高まっています。
②間取り写真を見る
「まだ具体的なイメージが決まっていない」という方には、まず間取り写真をたくさん見ることがおすすめです。
写真で見れば「対面キッチンが使いやすそう」「リビングの横にテレワークスペースを作りたい」など、具体的な生活シーンがイメージしやすくなるでしょう。
住宅間取りアプリのほか、Instagram等のSNSで写真を見る方法もあります。
最初は「直感で気に入った」というシンプルな理由でよいので、ブックマークしておくと好みの傾向が把握しやすくなるでしょう。
シミュレーション前に「最低限」確認しておきたいポイント
ここでは、住宅の間取りシミュレーションを行う際に最低限注意しておきたいポイントをご紹介していきます。
シミュレーションでは「数十年先の生活スタイル」まで見越した質問に回答しなければならないことも多く、しっかりと「軸」を決めておいた方がスムーズでしょう。
住宅づくりは「家族の暮らし方そのもの」なので、ぜひ一度家族と話し合ってみるのがおすすめです。
家族構成の将来計画
新築時には夫婦二人の家族でも、子供が生まれたり親の介護が必要になったりと「家族構成の変化」が起こる可能性があります。
いざ家族のスタイルが変わったときに「個室の数が足りない」「1階に寝室がある方が便利だった」といったトラブルにならないように注意しましょう。
ペットの有無
基本的に、持ち家は自由にペットが飼えます。
最初は飼うつもりがなくても、将来的に欲しくなる可能性がある場合は間取りにも配慮が必要です。
具体的にはペットの足を洗う「屋外水道設備」、雨の日でも遊べる「バルコニー」、人間と生活スペースを分ける「ペット室」などが挙げられるでしょう。
これらの設備はリフォームでも増設可能ですが、新築時にスペース分を考慮して開けておけば無駄なく改装できます。
個室の数
夫婦2人暮らしであれば個室は不要かもしれませんが、お子様がいる場合にはそれぞれ個室が必要です。
最近では新築時には大空間の部屋を作っておき、将来的に間仕切りを設けることで個室にする方法も人気です。
この方法であれば、お子様が独立して巣立った後のリフォームも簡単にできるでしょう。
2世帯になる可能性
最初から二世帯が前提であれば「完全分離型」で玄関やLDKをそれぞれ2つずつ設ける間取りがおすすめです。
親世代に介護が必要になってくると、途中から2世帯での同居が始まるケースも多いです。
この場合だと、多くの居室を共有する「部分共有型」になるのが一般的でしょう。
高齢の家族が増えるのであれば、1階に専用個室を設けておくといった対応が求められます。
シミュレーションでこだわるポイント
ここでは、こだわりの注文住宅を作る際に取り入れたいポイントについてご紹介します。
「おしゃれな住宅にしたいけれど、何を採用すればいいのか分からない…」という方はぜひご参考にしてみてください。
バルコニー
バルコニーとは屋根のない屋外空間のことで、一戸建て住宅に採用されているケースが多いです。
テーブルやイスといったアウトドア家具を設置すれば、「アウトドアリビング」としておしゃれな空間が楽しめます。
吹抜
吹抜は天井の高い空間で、部屋を広く見せたり開放感を演出したりする効果があります。
住宅の場合はリビング・ダイニングといった居室に使われることが多く、高級感のあるインテリアに仕上がります。
また玄関ホールや階段といった空間でも、吹抜が採用されるケースは多いです。
吹き抜け空間があることで、家のアクセントとしての役割を果たしてくれます。
書斎、テレワークスペース
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、「在宅勤務」を導入する職場が増えました。
住宅でも書斎やテレワークスペースを設けるのがトレンドとなっており、自宅にいながら仕事ができる環境づくりが注目されています。
間取りに取り入れる場合には、「LANケーブル」「コンセント」といったPC設備を整えておくのがポイントです。
和室
ライフスタイルの洋風化により、従来まで和室は縮小傾向にありました。
しかし最近では「カーペットを敷かなくても寝ころべる」「子供の遊びスペースにぴったり」といった理由から、和室を取り入れるケースが増えています。
しかし「和室を作ったけれど結局使わなくなってしまった」という場合もあるため、間取りに取り入れるのであれば用途を明確にしておきましょう。
ウォークインクローゼット
洋服をたっぷり収納するなら、ウォークインクローゼット(WIC)がおすすめです。
人が入れるくらいの大きさ(0.5~2畳程度)があるため、洋服だけでなくバッグやスーツケースといった大型のグッズも一緒に収納できます。
主に寝室横に設置されることが多いですが、「洗濯→乾燥→収納」の流れで家事動線を効率化するために洗面室横になることもあります。
パントリー
パントリーとは食品庫のことで、主に食材や調理器具の収納のために使われます。
キッチンの横に配置されるほか、買い物から帰ってすぐ収納するために「玄関や勝手口横」になる場合もあります。
実際に生活するとどのパターンが便利なのか、計画時からシミュレーションしておくことが大切です。
まとめ│間取りシミュレーションで理想の住まいに
新築住宅は、理想を思う存分詰め込めるのが魅力です。
多くの方は住宅計画が初めてなので、事前にシミュレーションを重ねてプランを立てるのが良いでしょう。
シミュレーションでは、本記事でご紹介したポイントを取り入れてみると打合せがスムーズに進みます。
ネクストハウスでは、自宅にいながらプロに相談できる「おうちでオンライン相談」を実施しています。豊富な経験からアドバイスできるので、ぜひお気軽にご相談くださいね。