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自由な間取り設計が魅力の注文住宅ですが、建てた後に不便を感じるなど失敗談もよく聞きますよね。自由度が高い分、ライフスタイルに合わせてしっかりプランを練らないと住みづらい家になってしまうのです。
そこで当記事では、注文住宅でよくある失敗事例をもとに後悔しない住まいづくりについて解説します。先輩たちの失敗を糧に、住みよい家づくりを目指しましょう。
このコラムのPOINT
・失敗しやすいポイントを事前にチェックして回避
・時間や季節などもリアルにシミュレーションする
・実体験や完成物件をたくさんチェック
建築実例
■注文住宅の失敗例
まずは、初めての家づくりで経験しやすいよくある失敗例を見ていきましょう。生活の細かい部分は意外と見落としがちで、住んでから気づくことは多いです。
・収納が足りなかった
収納不足は家づくりの失敗例としてよく聞く話です。収納量が足りないパターンや数が足りないパターン、形や場所が悪く使いづらいパターンなどが考えられます。子供の成長に伴い勉強や部活の道具が増えて、だんだん収納が足りなくなってくるのもよくあるパターン。
季節ものの家電や、バーベキュー・スノーボードなどのレジャー道具など、新しい荷物が増えていくと収納はどんどん足りなくなります。間取りを作る際は居室空間や動線などに注目しがちですが、収納についてもよく検討しましょう。
・寝室がうるさい
部屋の配置に失敗して、寝室がうるさくて夜起きてしまうというのもよくある失敗パターン。例えば寝室の隣にトイレがあると、家族の誰かが用を足すたびに目を覚ますことになります。玄関の近くも、家族の誰かが帰宅すると音で目が覚めてしまうため寝室に適した場所とは言えません。
夜間操業する工場や夜も交通量の多い幹線道路など、環境音がある方向に寝室を作るのも得策ではないでしょう。眠りを妨げられるのはストレスが大きいものです。周囲の環境も考慮して二重ガラス・サッシなど防音設備を導入するなど、音についても考える必要があります。
・コンセントが足りなかった
スマートフォンにタブレットの充電ケーブル、モデムにWi-Fiルーターなど、現代の住まいではコンセントの需要はどんどん増えています。使いたい場所にコンセントがないストレスは意外と大きいものです。コンセント数の不足や位置の悪さによって不満を感じる方は少なくありません。
延長コードを使うこともできますが、コードだらけではせっかくおしゃれに設計した室内の雰囲気も台無し。またホコリがたまりやすく、分岐が増えすぎると負荷がかかり火災の原因にもなりかねません。
今後も充電式の家電やスマートデバイスなどの増加により、電源の需要はますます増加していくことが考えられます。間取りがある程度固まってきたら、コンセントやスイッチの配置にも気を配りましょう。
・ライフスタイルの変化に対応できない
お子さんの人数に合わせた家づくりは一般的な考え方ですが、進学や就職に伴う巣立ちなどは意外と考慮されないことが多いです。子供が巣立った後の部屋がずっと空いていたり、物置のようになっていたりすることも少なくありません。
また、高齢になった両親と一緒に暮らすことになるというのも現代社会ではよくある話です。車いすが必要になってから、慌てて玄関や廊下を広げる改修工事をするのは費用的にも手間的にも大変です。最近の住宅は寿命が延びており、ネクストハウスの家も最長で60年の保証を採用しています。将来を見据えた間取りプランで、ライフスタイルの変化に対応できるようにしておきましょう。
・日当たりが悪い
家の方角や周囲の高い建物など、日照に関する部分は図面で分かりづらいため見落としがちなポイントです。洗濯機からバルコニーへの動線はばっちり、なのにいざ洗濯物を干してみたら全然日が当たらない…というのもよく聞く話です。高い建物が多い東京都内では、午前中・午後のどちらかしか日が当たらないということも少なくありません。
室内の採光も大切なポイントです。こだわって作ったリビングスペースに日が全然入ってこなかったら悲しいですよね。昼間から電気代もかかりますし、くつろぐことができません。
・ロフトが暑い
おしゃれで秘密基地のような雰囲気が魅力のロフトですが、夏は暑さがこもりやすく使いづらいことも多いです。荷物置き場として設計したのであればまだ使いようがありますが、就寝スペースとして造ってしまうと、夏の間は眠るスペースを探すことになりかねません。
書斎や子供の遊び場などロフトを常に活用するなら、夏は暑くなることを考慮し断熱性を高めるなどの工夫が必要です。
建築実例
■家づくりの失敗を防ぐ方法
前述したように注文住宅づくりの失敗例はたくさんありますが、いくつかのコツや取り組み方を知っておくことで防げます。失敗を防ぐための方法を一つずつチェックしていきましょう。
・生活をリアルにシミュレーションする
家族全員が住みやすい間取りを作るためには、なるべくリアルに毎日の生活をシミュレーションする方法が有効です。仕事や学校の時間を考慮し洗面所やトイレが混雑するようなら2か所に作るなど、家族全員の動きを考えてみましょう。
テレビやスマートフォンを置く場所にはコンセントが必要ですから、物の置き場所もリアルにシミュレーションする必要があります。テーブルやソファなどの家具も、今使っている物を使うのか買い替えるのかなども含めよく検討してください。どれだけ細かく生活をシミュレーションできるかが、失敗を防ぐためのカギになります。現在の住まいの悩みや要望、理想の生活スタイルなどを家族全員でしっかり話し合いましょう。
・季節の変化を考慮する
四季に合わせたライフスタイルの変化や、使用する家電など季節の影響を考慮してプランに反映するのも大切です。夏の扇風機や冬のストーブをしまっておくスペースや、季節の服をしまえるだけのクローゼットなどの収納スペースを作っておきましょう。こうした季節ごとのアイテムは出し入れの頻度が少ないため、天井裏などのデッドスペースを活用した収納を作るのがおすすめ。床面積を節約して広い収納スペースを作ることができます。
・時間を変えて土地をチェックする
周囲の環境音や日照の影響を確認するため、家を建てる予定地に時間を変えて何度も行ってみましょう。昼は静かな環境でも、夕方や夜になると車通りが増えたり、近隣のお店が混み合ったりして音が大きくなる場合があります。寝室やリビングなど落ち着くスペースを作る場所の参考にしましょう。
日当たりの状況も細かくチェックしたいところです。朝昼夕のうちどの時間、どの角度から日が当たるのか確認して洗濯物を干す場所を決めましょう。
・体験者に話を聞く
実際に注文住宅を建てた方の話を聞くのは何よりも勉強になり、失敗を防ぐために役立ちます。「こうすればよかった」などの後悔ポイントを聞くのもそうですが、付けてみて良かった設備や間取りなども参考になります。家を建てる前後の取り組み方はもちろん、住宅ローンの審査や役所への手続き方法なども聞けるのも大きいです。
親戚やお友達など、近しい方で注文住宅を建てた方が居れば、積極的にお話を聞いてできればお住まいを見せてもらうのがおすすめです。
・モデルハウスをチェックする
住みやすい家をつくるためには、図面上での打ち合わせだけでなく、モデルハウスで実際の間取りを見てみるのが大切です。コンセントの高さや位置、部屋の広さやカラーによる印象などは、実物を見てみないとわかりません。
モデルハウスの間取りやデザインがすべてのご家族にピッタリ合うわけではありませんが、プランを考えるときの参考になります。ネクストハウスは東京都内に複数のモデルハウスをご用意していますので、お気軽にご活用ください。
■間取りの参考になる施工事例
家族のライフスタイルに合わせて建てられた注文住宅の施工事例を写真付きで紹介します。どちらの事例も暮らしやすさにつながる間取りのアイデアがありますので、ぜひ参考にして取り入れてみてください。
施工事例1
吹き抜けの明るいLDKに隣接した和室は、お昼寝や洗濯ものを畳むスペースとして大活躍しそうです。大きな開口部を設けたキッチンは料理中も家族とコミュニケーションを取りやすく、袖壁は残すことで生活感が見えないデザインになっています。でき上った料理をカウンター越しに手渡すこともできて、家事効率の良い間取りですね。
施工事例2
LDKに直接階段を設けることで、踊り場スペースを省略したアイデア間取りです。帰宅したお子さんが必ずLDKを通ることで、家族との会話が自然に生まれるのも大きなメリット。買い物から帰宅した際も、キッチンまでの距離が近いため、重たい荷物を冷蔵庫まで運ぶ距離が短いのもうれしいですね。
◼まとめ
注文住宅づくりで失敗するのを防ぐためには、先輩たちの声を参考にして取り入れることが大切です。実際に建てた人の意見なども取り入れて家づくりを進めていきましょう。また、プロ目線からのサポート&アドバイスも住みよい家づくりには欠かせません。ネクストハウスは豊富な施工実績と経験をもとに、ライフスタイルに合わせたプランをご提案します。お気軽にご相談ください。