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注文住宅を建てる際、まずは間取りを考えることになりますが、初めての方にとっては難しいものです。ゼロから間取りを考えるのは大変ですから、採用例の多い人気の間取りを取り入れるのがおすすめです。この記事では、東京の注文住宅で人気が高い間取りの例や、間取りづくりで注目したいポイントを解説します。
このコラムのPOINT
・リアルな生活の様子をシミュレーションするのが間取りづくりのコツ
・対面キッチンやウォークスルークローゼットなどがトレンド
・施工事例やモデルハウスからデザインを取り入れるのがおすすめ
建築実例
◼間取り作成時に注目したいポイント
初めての住まいづくりでは、いざ間取りを作るとなってもどこから手を付けて良いかわかりませんよね。まずは間取り作成時に注目すべきポイントを解説します。ポイントを押さえて、暮らしやすい家づくりを目指しましょう。
・パーソナルスペース
家族それぞれが自分の時間を過ごすパーソナルスペースを重視する方は多く、住まいの満足度にも大きく影響するため重視したいところです。ただ一人一部屋作れば良いというわけではなく、音楽を聴いたり本を読んだりと過ごし方に合わせたスペースが必要です。人によっては、景色の良いウッドデッキがパーソナルスペースになることもあり得ます。家族でしっかり話し合い、それぞれの理想の過ごし方を反映したスペースを作ると満足度が高い住まいになるでしょう。
・スムーズな動線
朝の支度や炊事洗濯など、移動しやすさに配慮した部屋の配置も重要なポイント。洗濯機からバルコニーまでの距離や寝室から洗面所までの距離など、移動することが多いルートの動線を重視する良いでしょう。自営業の方など来客が多い家なら、生活スペースを通らない客間への動線なども考えると便利です。
・収納の数と量
住まいの不満・後悔ポイントとして挙げられることが多い収納については、特に注目してプランに盛り込みましょう。家族の荷物を収納できる量の確保はもちろん、配置や形などにも気を配り、必要なものが出し入れしやすい収納が理想です。現在の住まいの収納量を基準として過不足を確認し、子供の成長なども考慮しながら十分な収納を用意しましょう。
・窓の配置
間取りを決める際は壁やドアの位置などに注目しがちですが、各部屋の窓の配置もよく検討しましょう。窓の位置や大きさによって入ってくる光量が変わり、お部屋の印象に大きく影響します。
また窓の数と位置関係は風通しにも影響を与え、過ごしやすい家をつくるためには適切な配置が重要です。基本的には一つの部屋に2つの窓を配置して、風が通り抜けるようにします。部屋の位置や外部環境で難しい場合は天窓などほかの手段を検討して採光と風通しを確保しましょう。
◼注文住宅で人気の間取り
注文住宅で採用されることが多い人気の間取りをご紹介します。すべてをプランに盛り込めばよいというわけではありませんが、なるべく多くのパターンを知って好みの間取りを取り入れましょう。
・対面/アイランドキッチン
おしゃれな雑誌やテレビの特集で必ず出てくる定番の間取りが対面やアイランド型のキッチンです。最近はキッチン自体のデザインもよくなっているため、インテリアの一部としてコーディネートすればおしゃれ度もアップ。
リビング側を向いて食事の支度ができるため、遊んでいるお子さんと自然にコミュニケーションをとることができるのも人気の理由です。カウンター越しに手渡しで配膳することもできるなど、おしゃれなだけでなく作業動線的にも優秀な間取りです。キッチン商品自体が多少高価になりますが、おしゃれで機能的なキッチンにしたい方には特におすすめ。
・ウォークイン/ウォークスルークローゼット
中に入って整理整頓や洋服の出し入れができるウォークインクローゼットも、注文住宅ならではの人気の間取りです。スペースが広く、スーツケースなど大きな荷物も収納できるなど一般的なサイズのクローゼットにないメリットがあります。
最近は出入り口を2つ設けて、通り抜けることができるウォークスルークローゼットなども増えています。寝室からクローゼットを通って洗面に行くなど、通り抜けることで効率的な移動ができるのが特徴。複数の部屋からアクセスできるようにして全員分の衣類をまとめるなど、アイデア次第で様々な間取りに対応できるのもメリットです。
・吹き抜け
解放感のある吹き抜けは、注文住宅ならではの人気が高い間取りの一つ。天井高さがあると実際の床面積より広く感じるため、ゆったりとくつろぎたいLDKに採用されることが多い間取りです。また、一つながりの空間ながらリビングだけ吹き抜けにするなど、間仕切りを設けずに空間の雰囲気を変えることもできます。
吹き抜けの高い位置に窓を設けると、たくさんの日の光を取り込むことができて部屋が明るい雰囲気になる効果も。デザイン的にもおしゃれな雰囲気を演出しやすく、リビング階段と組み合わせるなどバリエーションも豊かです。二階の床面積が少なくなってしまうため難易度は少し高めの間取りですが、のんびりできるリビング空間が欲しい方はぜひ検討してみてください。
・ロフト
おしゃれな雰囲気が出せて床面積も有効活用しやすいロフトは、吹き抜けと組み合わせることも多い間取りです。天井高さを1.4m以内に抑えると床面積の計算に含まれないため、固定資産税の負担がないのもメリットの一つ。ちょっとしたロフトを作っておくと、季節家電など普段使わない物の収納スペースや、子供の遊び場など様々な用途として活用できます。ただし、天井に近いため夏場は熱がこもりやすく、就寝スペースとして活用する場合は断熱性を高めるなど対策が必要な点に注意しましょう。
・家族が集まるLDK
家族それぞれのパーソナルスペースを設けながらも、自然とみんなが集まるようなLDKも憧れの間取りですよね。お子さんがパパママと一緒に遊べるスペースや、趣味をするスペースをLDKに作れば、自然と家族が集まる明るい空間に。カウンターなどを設置してデスクスペースにすれば、お子さんの勉強スペースや書斎スペースとしても共有できます。ライフスタイルに合わせたアイデアをたくさん盛り込めるのも注文住宅の大きな魅力です。
玄関から居室へのアクセスにリビングを経由する間取りなら、帰宅時のお子さんの様子がわかり学校でのできごとなども自然に話してくれるでしょう。リビング階段などと組み合わせれば廊下や階段のスペースを節約できるのもメリットです。ただし、来客が多いご家庭の場合は、リビングを通らずにお客さんを案内できる客間なども検討しましょう。
・広めの玄関
建売住宅など一般的な玄関スペースは1坪前後が一般的ですが、使い勝手が良い広めの玄関も人気です。玄関は靴以外にもお子さんのおもちゃや傘など様々なものがあるため、気が付いたらごちゃごちゃしやすいスペースです。広めの玄関で大きな収納を備えれば、余計なものがはみ出さずにいつでもすっきりとした玄関回りに。来客が多いご家庭は、特に取り入れたい間取りですね。
余裕のある玄関回りは、将来車いすや手すりなどが必要になった際に対応しやすいのも大きなメリット。最近の住宅は寿命が長くなっているため、年齢を重ねて足腰が弱ってきたときのことを考えておくと、大掛かりな改修費用が必要ありません。床面積に余裕があるなら、少し広めな玄関はぜひ検討したい間取りです。
・畳のスペース
最近の家はフローリングと壁紙の洋室が主流ですが、デザインに溶け込むちょっとした畳のスペースも採用が多い間取りです。ヘリなし畳は和のイメージが緩和されて洋室にもマッチするため、LDKの中に畳スペースを設けるパターンが人気です。食後のひと時横になったり、お子さんの遊びスペースになったりと意外と用途が多く便利なのが人気の理由。
フローリングだとカーペットを敷かないと寝転ぶことができませんが、畳なら気軽に横になれてちょっとしたお昼寝にも最適です。
建築実例
◼間取りの参考にしたい施工事例集
自由なプラン作りを活かした、注文住宅ならではの間取り事例をいくつかご紹介します。おしゃれなデザインや使いやすい間取りの工夫など、参考にして取り入れてみてください。
事例1
2列型に配置された対面キッチンは作業スペースがたっぷり設けられ、出入りが容易な動線で使いやすい配置です。天井が高く一つなぎの広い空間ですが、それぞれの高さを変えることでパーソナルスペースを確保しています。リビングスペースや書斎スペースなどでそれぞれの作業をしながらも、家族の存在を感じ取れる素敵な空間ですね。
事例2
LDKに設けられた畳スペースは、あえて小上がりにしてリビングスペースに生活感が出てこないように線引きしています。お子さんのおもちゃも収納できるようにして遊び場にすることで、食事の支度をしながらも目を離さずに済むようになっています。ちょうど良い広さでLDKに圧迫感がなく、空間に変化を与えてデザインのアクセントとしても機能しています。
建築実例
◼ まとめ
理想の住まいを建てるためには、人気の高い間取りをたくさん見てプランに取り入れるのが有効です。ネクストハウスは豊富な施工事例で注文住宅づくりをサポート。お施主様のライフスタイルや好みに合わせた間取り・デザインをご提案します。また、実物の施工事例であるモデルハウスも都内に複数ご用意しておりますので、お気軽にご来場ください。