魅力はそのまま!平屋の価格を抑える方法

新築物件として、平屋を選ぶ人が増えてきた昨今。2階建て住宅にはない魅力があるからこそ、多くの人たちに支持されてきています。とはいえ、2階建てよりも建築費が高くなる…という噂を聞いて不安になることはありませんか?
今回は、平屋の魅力と、平屋の価格を抑える方法を合わせてご紹介します。これからの家づくりの参考にしてみてくださいね。

 

 

コラムのポイント
・平屋建ての家には、老若男女が落ち着く魅力があり、多くの家族のマイホームとして選ばれています。
・2階建ての家と平屋建ての家の価格差として、坪単価、構造体、設備数、外壁の違いなどが挙げられます。
平屋建ての家の価格を抑えるためには、シンプルなデザインにして、使う設備を厳選してみましょう。

 

 

 

 

平屋の魅力

平屋の家…と聞くと、どのような家を思い浮かべますか?田舎の広大な土地に佇む貫禄のある出で立ち、老夫婦がゆっくりとした時間の流れを感じながら暮らす場所。いろんなイメージが湧くかもしれませんね。どっしりと佇む姿に、安心感を覚える人もいれば、どこか
懐かしさを感じる人もいるかもしれません。
現在、若い世代にも平屋の家は選ばれています。以前と比べてスタイリッシュな外観が増えたこと、夫婦二人、子一人の少数世帯が増えたこと、価値観が多様化したことで広いだけの家を求める人ばかりではなくなったこと、など様々な要因が挙げられます。

その中で、老若男女を問わず様々な世代に受け入れられていることこそ、平屋の家の魅力といえるでしょう。

 

 

 

 

 

【二階建てと平屋】価格差はどこにある?

いつかは平屋を、とは思っていても、実は2階建ての家よりも平屋の家の方が価格が高くなる、という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに、場合によっては平屋の建築費の方が高くなってしまう、ということもありえます。
平屋建ての家と二階建ての家とでは、どこに価格差があるのかを見てみましょう。

 

価格差① 坪単価

例えば、20坪程度の場所に家を建てようとした場合、2階建ての家は1階部分と2階部分で、単純計算で合わせて40坪分の広さを確保することができます。
もしこれが平屋建ての家の場合、20坪分の広さの家しか建てることができません。もし40坪分のスペースの家を建てるのであれば、倍の坪数が必要になります。この確保できるスペースの違いによって、価格差は生じます。

ただ、平屋の家は階段が不要で、2階の階段ホールや廊下部分、2階トイレなど使っていたスペースは必要なくなります。もし床面積が3~4坪の差があったとしても、実際に利用できる居室面積はあまり変わらないのです。

 

価格差② 構造体の違い

平屋は、縦に低く横に大きい、どっしりとした重心の低い作りになっています。構造躯体である材質にかかる負荷を見ても、平屋は垂直の荷重が少なく、梁や桁などの太さは二階建ての家ほど頑丈な物でなくても大丈夫だと考えられています。重心が低い分、耐震用の部材や金物も抑えることができ、基礎の配筋量に当たる部分も少なくて済みます。

 

価格差③ 設備数の違い

2階建ての家の場合、1階だけでなく2階にも利便性を考慮してトイレや洗面所を設ける、という家庭は多いでしょう。その分だけ費用も高くなります。平屋の場合は部屋やリビングダイニングが広かったとしても、トイレや浴室は1つあれば十分です。トイレなどの設備は、設備本体と配管などを合わせて約30万円と考えると、その分の費用が差となります。

 

価格差④ 外壁にかかる資材の差

2階建ての家は、外に接する壁部分が平屋建てよりも広くなります。壁面は、外壁材や外壁塗装、断熱材など多くの資材を使用しています。平屋建ての家は、外に触れる面積が小さい分、これらの費用が差となってきます。
ただ、外壁に関しては今後ずっと住み続けることを考えると、普段からこまめに掃除をしたり、定期的にメンテナンスをしたりする必要があります。外装は雨風にさらされ続けて劣化し、5年10年単位での塗り替えはどうしても必要です。もし、2階建てだと塗り替えのために足場を組む必要があり、その分の工賃がかかってしまいます。壁の面積が広くなるので工期もその分長くなり、さらに人件費もかさんでしまいます。その点、平屋であれば定期メンテナンス費用も安く済ませられることができ、普段のお手入れも2階建てよりも楽にすることができます。

 

このように、よくよく内容を見てみると、平屋建ての方が高くなる、と言われている理由として
・坪単価が高くなる
・家が広くなる分、基礎工事費が高くなる
というのが大きな理由として挙げられます。

 

 

 

 

価格を抑える方法は?

では、平屋建ての家を建てるという場合、どのような工夫すると価格を抑えることができるのでしょうか。

 

シンプルなデザインに仕上げる

複雑で凝った作りの家よりも、シンプルな作りの家の方が使う資材が少なくて済みます。シンプルな家にすることで、設計料を抑えることができます。
設計料は、設計事務所やハウスメーカーが独自の判断で決めているわけではなく、国土交通省告示第15号に準拠し、その『略算方法』を用いて算出したものによって決められています。算出に使われる建物のタイプは、木造住宅から変形3階住宅、マンション、事務所ビルと建物の形状によって変わります。
変形の住宅でもなく、3階建ての住宅でもなく、平屋であればシンプルな作りにしやすい上スタイリッシュに仕上げることができます。
設計料を抑えることによって、材料費や工事管理費、さらに人件費などが変わってきます。結果として、トータルで価格を抑えることができるのです。

せっかく建てるマイホームですから、こだわりたい造り、やってみたいデザイン、というものはもちろんあるでしょう。こだわりや譲れない部分は尊重しつつ、重視していない部分は極力シンプルに抑えることで、全体のコストを大きく下げることに繋げていきましょう。

 

使う設備を厳選する

使用する設備機器のグレードや、メーカーも厳選することで価格を抑えることができます。大手メーカーの設備を導入するかどうかで、価格は大きく変わってきます。キッチンだけはこだわりたい、音響設備に対応した機器をふんだんに使いたい、など好みやライフスタイルによって求めるものは人それぞれです。
例えば、一般家庭で多く普及しているI型のシステムキッチンの場合、安いもので40〜50万円で導入することができます。しかし、モデルルームにあるような、インスタグラマーが素敵な写真を撮っているようなキッチンの場合、高いものだと100万円以上は余裕でかかります。他にも、壁紙で同じ大きさであっても、単調な色味で300円の物から、立体的なプリントが施してある10000円以上のものと、価格差は広いものが大半です。

いい価格の物で、いい品質、いいメーカー、いいグレードで揃えれば、満足いく家に仕上がるかもしれませんし、いいもので揃えるに越したことはありません。しかし、本当はキッチンには大してこだわりがない、それよりも室内の雰囲気を左右する壁紙にこだわりたい、家具は高級なもので揃えたい、などといったように人それぞれこだわりポイントや譲れないポイントはあると思います。そこを周りの目線や世間体、住まない人の意見によって、本当の思いとは違うものを選択していってしまうと、必然的に価格も上がってきてしまうだけでなく、満足度も大きく下がってしまいます。自分の住む家なのに、満足度が下がるなんてもったいないですよね。
自分や家族が譲れない部分はしっかりとこだわって、そうでない部分は割り切って削ることによって、家全体にかかる費用のバランスが取れ、ある程度価格を抑えることができます。

もし、こだわりたい部分が多すぎてグレードを落とすのが難しい…という場合、自分や家族はどんな家に住みたいのかを、今一度じっくりと話あってすり合わせを行いましょう。

 

 

 

 

家づくりをもっと楽しく!

工夫次第で、平屋建ての家も価格を抑えて建てることができます。
理想を形にしていけるよう、家族でしっかりと話し合った上で家づくりを進めていってくださいね。