こんにちは、ネクストハウスです。
みなさんは注文住宅をご購入の際に、住宅の耐震についてどれくらいお考えでしょうか。
家づくりにおいて、地震が来ても倒壊しない安全な家の目安となる基準となるのが「耐震等級」です。
耐震等級ははじめ「住宅の性能表示性能」という制度の一部として制定されたものでしたが、現在ではいろいろな基準として利用され、家づくりの際には耳にすることも多くなりました。
今回はそんな「耐震等級」についてお話しした良いと思います。
○耐震とは
昨今の震災の影響からも、ほとんどの人が「耐震」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
字を見てもわかるように、倒壊せずに「地震」に「耐える」という意味を持っています。
「耐震」に対して「制振」や「免振」という言葉を比較してみると、より意味が分かりやすくなります。
◆制振
制振とは簡単に言えば、家をあえて揺らすことです。
地震の揺れに合わせて建物自体を揺らすことによって、2階以上の階層では連動して逆方向に動くため、家の中にいる人は揺れを感じにくくなります。
また、倒壊のしにくさにも一定の効果があります。
◆免振
地震の揺れを直接伝えないようにすることです。建物に伝わる揺れを軽減させるため、家の中の安全と建物の安全の両立が可能です。
○耐震等級の違い
耐震等級は1・2・3の三段階に分かれています。下記ではそれぞれの等級についてご説明します。
◆耐震等級1
建築基準法と同程度の建物であるとされています。建築基準法では「想定される地震」と「被害」が次のように想定されています。
・数百年に一度発生する震度6強から震度7程度の地震に対して、倒壊・崩壊しない
・数十年に一度発生する震度5強程度の地震に対して、損傷しない
◆耐震等級2
等級1で想定する地震の1.25倍に耐えられる
◆耐震等級3
等級1で想定する地震の1.5倍に耐えられる
現在の建築基準法にしたがって家を建設すると、震度7程度の地震が生じた際にも、住宅が倒壊するということはなく、損傷のみで済むということになります。ただし、実際に生じる地震の性質によっても異なります。
今回は耐震等級についてお話ししてきました。耐震とは、建物を固めることで建物を守るという考えに基づいています。
耐震性能が高くなることで、建物自体の倒壊や損傷は少なくなります。けれども、そのぶん地震の揺れが直接建物に伝わることにもなります。
注文住宅をご購入の際にはぜひ、建物を守ることと、家の中を守ることの両方を考えてみてくださいね。