Download_on_the_App_Store_Badge_JP_RGB_blk_100317

中二階のある家|デメリットとその対策|中二階がおすすめのケースや実例も

注文住宅の間取りも多様化が進む中、中二階のある家を希望する方も増えてきています。

一方で、「中二階のある家は光熱費が高いのでは?」などのような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、中二階のある家のデメリットとその対策中二階がおすすめのケースについて、実例の写真をまじえてご紹介します。

これから中二階のある家を建てたい方、興味のある方、平屋の間取りをお探しのかたはぜひ家づくりの参考にしてください。

コラムのポイント

・中二階とはどのような間取りで、どういったケースでオススメかがわかります。

・中二階のデメリットとその対策方法がわかります。

中二階とは?

>施工実例:半地下・中二階のある住まい

まずは「中二階」とはどのような間取りなのかについて、よく似た用いられ方をする「スキップフロア」「ロフト」との関連性や違いを含めて整理してみましょう。

 中二階

中二階とは1階と2階の間に設けられるスペースで、通常の2階部分よりは低く、1階部分よりは高い位置にある階のことです。

「1.5階」や、次にご説明する「スキップフロア」と呼ばれることもあります。

1階部分のひとつながりの空間に階段などで段差を加え、1階の床と高低差を生むことで違うフロアを設ける間取りとなります。

スキップフロア

スキップフロアとは建物の階層の中間に設けるスペースのことで、多くの場合で中二階とほぼ同義語として用いられます。

「ステップフロア」や、段差の高さによっては「小上がり」と呼ばれることもあります。

間取りの特徴も中二階とほぼ同じですが、2階以上に設ける場合は中二階とは言わずスキップフロアと表現します。

 ロフト

中二階やスキップフロアとよく似た空間に「ロフト」があります。

ロフトにも明確な定義はありませんが、一般的に

  • 天井高が1.4m以下

になるように意識してつくられているケースが多いです。

自治体によって例外もあるため確認が必要ですが、基本的に天井高が1.4m以下の場合は床面積に算入されないため、固定資産税の算出時に有利に働きます。

一方で天井高が1.4m以下だと、大人が経って過ごすには少し窮屈です。

そのため

  • ロフト=収納や簡易的なスペース
  • 中二階・スキップフロア=居住スペース

といったイメージで用いられることが多いです。

中二階のある家の魅力とメリット

中二階のある家

>施工実例:極上の「大人カフェ」のお家

中二階のある家を希望されている方のほとんどは、次のような魅力やメリットに惹かれているのではないでしょうか。

  • 空間を広く感じる事ができる
  • 採光性が高く部屋全体に光が差し込み
  • 家族のつながりを感じながら過ごすことができる
  • なんといってもおしゃれ

中二階は先述の通りひとつながりの空間の中で高低差によって新たにフロアをつくるため、天井までの壁などによる仕切りがなく、見通しがよいため空間を広く感じることができます。

また、中二階と吹き抜けはセットで設けることが多いため、天井高の高さによる空間の広がりが感じられるほか、吹き抜けの高い位置に窓を設けた場合は採光性がとてもよくなります。

ひとつの空間で緩やかに区切られているため、中二階に家族の誰かがいてもみんなの様子が感じられ、家族間のつながりを保つこともできます。

>施工実例:ロフトを活用した機能性に優れた開放的な住まい

そして、中二階はなんといってもおしゃれ

まるでカフェのような空間にしたりと、中二階があるだけで室内の眺めをグッとおしゃれに演出できます。

これら以外にも、中二階のある家には次のような魅力やメリットがあります。

  • 中二階部分を様々な用途に活用できる
  • 居住スペースが広がる
  • 税金が安くなる可能性がある

中二階部分は書斎、キッズコーナー、スタディスペース、ホビースペース、シアタールームなどの居住スペースとしてはもちろん、大型収納スペースなど家族構成や好みにあわせてさまざまな用途に使うことができます。

また、平屋や土地の面積や形状に特徴や制限がある場合は居住スペースも限られてしまいがちですが、中二階のある家にすることで居住スペースを広げることができるのも大きなメリットです。

ロフトの項目でもお伝えした通り、中二階でも天井高が1.4m以下であれば、自治体によっては固定資産税が安くなる可能性があります。

繰り返しになりますが、この点は建築する場所の自治体や建設地の税法に詳しい税理士さんへ確認することをおすすめします。

中二階のある家のデメリットと対策

さて、このように中二階のある家には魅力やメリットがたくさんありますが、次のようなデメリットもあります。

  • 室温の管理に工夫が必要となる
  • 完全なバリアフリーにできない
  • 固定資産税が高くなる場合がある
  • 施工会社選びが難しい

それぞれについて、対策方法も含めてもう少し詳しくみてみましょう。

室温の管理に工夫が必要となる

中二階のある家は空間が広い分、冷暖房の効率がわるくなりがちです。

空間の広がりやつながりは中二階の魅力やメリットでもありますが、中二階の部分とそれ以外の部分で天井高に高低差がうまれ、特に吹き抜けがあればその分天井が高くなります。

たとえば冬に暖房を使用した場合、暖かい空気は上昇する特徴があるため、中二階部分や吹き抜けに集中したり1階部分が寒くなりがちです。

反対に夏に冷房を使用した場合、冷たい空気は下降する特徴があるため、1階部分はよく冷えて中二階部分が暑くなったりします。

これは中二階を設けたいとお考えの方が懸念される一番のデメリットではないでしょうか。

【対策方法】

こうしたデメリットへの対策には、いくつか方法があります。

  1. 建物の断熱性・気密性を高める
  2. 空調の配置や種類を工夫する
  3. シーリングファンやサーキュレータを設置する
  4. 換気計画に配慮する
  5. 24時間全館空調を導入する

まず、建物自体の断熱性や気密性を高めることで、屋外の温度の影響を受けにくくなり、室温を一定に保ちやすくなり、特に冬の室温調整に効果を発揮します。

冷暖房の設置場所や種類を工夫することでも、冷暖房の効果を上げることができます。

たとえば1階部分への床暖房の導入などは冬場の暖房効果をあげることができます。

吹き抜けや中二階の天井へシーリングファンを設置したり、床にサーキュレーターを置くだけでも、冷気や暖気の循環がよくなり冷暖房の効率はぐっと改善されます。

換気設備の設置場所を決める際に配慮して計画すれば、中二階へ熱がこもりにくくすることに一役買います。

また、24時間全館空調にしてしまえば室温を均一に保てるため、室内のどこに居ても快適です。

完全なバリアフリーにできない

中二階も段差もない平屋でない限り、完全なバリアフリーにすることは難しくなります。

将来のことも考えて平屋を希望される場合はバリアフリーにしたいと希望される方は多く、完全バリアフリー化にできない点はデメリットといえます。

【対策方法】

こちらの対策としては、普段の生活を1階部分で完結できるよう、水回りや寝室を1階部分に集約しておくことです。

また、たとえば初めは中二階を寝室として利用したとしても1階にも寝室にできるスペースを確保しておき、ゆくゆくは1階ですべて完結し中二階部分は収納スペースとして活用する、というように計画立てておくとよいでしょう。

固定資産税が高くなる場合がある

固定資産税の評価額の算出方法には、床面積が大きく関わっています。

そのため中二階の部分を床面積と判断された場合、課税対象となる床面積が増えるので固定資産税が高くなってしまう可能性があるのもデメリットといえます。

【対策方法】

繰り返しになりますが、一般的には天井高が1.4m以下であれば床面積として計算されませんが、その点は各自治体によって異なるため、気になる場合は事前に自治体に確認しておくと安心です。

施工会社選びが難しい

中二階のある家はどんなハウスメーカーや工務店でも施工可能とは限らず、あまり得意としない施工会社もあるため仕上がりやセンスに差が出てしまうというデメリットがあります。

そのため施工会社をどこに決めるかは頭を悩ませる部分でもあり、ここをミスると後で「思っていたイメージと違う…」となるケースもあります。

【対策方法】

対策としては、次の方法があります。

  1. 実績豊富な施工会社を選ぶ
  2. モデルルームやオープンハウスなどを見学する
  3. イメージを的確に伝える

>施工実例:平屋スタイルのモデルルーム

まず、これまでに中二階のある家の施工実績が豊富な会社に依頼するのがおすすめです。

やはり経験豊富であれば依頼する側のニーズも理解してもらえやすく、その他のデメリットや不安な点へもあらゆる方法を提案してくれるでしょう。

インターネット等で実績のある会社を調べ、施工事例等をよく見てイメージに近い間取りを叶えているところを選ぶようにするとよいでしょう。

その会社にモデルルームやオープンハウスがあれば出向き、実際の様子を見たり説明を聞いたりすると、候補が複数社ある場合にも比較しやすくなり、よりどこにするか選びやすくなります。

また、施工会社へ自分の思い描く中二階のある間取りや理想の間取りをできるだけ正確に伝えることも大切です。

イメージに近い画像などを保存しておき、言葉だけでなく画像で担当者とイメージを共有しておくことがポイントです。

中二階がおすすめなケース

>施工実例:平屋スタイルのモデルルーム

ではどの様な場合に中二階を設けるのがおすすめなのでしょうか。

中二階がおすすめなケースとして、

  1. 平屋でも広さが欲しい場合
  2. 十分な土地面積が確保できない場合
  3. 建築する土地に高低差がある場合

の3つが挙げられます。

それぞれをもう少し詳しくみてみましょう。

平屋でも広さが欲しい場合

平屋で基本の生活はワンフロアで済ませたいと思っていても、プライベートスペース等に活用できる空間があると便利ですよね。

平屋に1.5階の中二階つくることで、通常の平屋よりも居住スペースを広く、たくさん確保することが可能になり、平屋のメリットを最大限に享受しながら平屋のデメリットもカバーすることができます。

十分な土地面積が確保できない場合

土地面積が小さいいわゆる狭小地などに家を建てる場合にも中二階のある家はおすすめです。

特に都心部などに家を建てる場合、確保できる土地が限られるケースがほとんどです。

このように土地の面積が限られている場合でも、中二階のある家にすることでたての空間を有効活用することで居住空間を増やすことができます。

建築する土地に高低差がある場合

勾配が大きめの坂道沿いや段落ちになっているエリアなど、傾斜や高低差のある場所に家を建てる場合、造成に高額な費用がかかったり、ある程度差をなくすことはできても完璧にフラットにすることが難しいこともあります。

また、高低差のある土地に建築する場合、どうしても建物が狭くなりがちです。

そうした場合に、中二階のある家であれば高低差を活かした建築にすることができます。

この場合、中二階も有効ですがいわゆるスキップフロア―を取り入れるとより土地の形状を有効活用することができます。

まとめ

今回は中二階のある家について、デメリットとその対策や中二階がおすすめのケースについて、実例の写真をまじえてご紹介しました。

中二階のある家は平屋を中心に、おしゃれかつ実用的で人気の高い間取りです。

また、特徴的な土地などでも有効活用できる汎用性の高い間取りでもあります。

気になるデメリットにも対策方法がそれぞれありますので、平屋をご検討中の方はもちろん、中二階が気になる方や土地を有効活用されたい方、おしゃれなマイホームにしたい方、そして家族のつながりを大事にしたい方もぜひご参考下さい。

ネクストハウスでは実際のLDKを見学できるモデルハウスを東京・神奈川に複数ご用意しています。

お気軽にお越しください!

注文住宅のモデルハウス

【ネクストハウスのモデルハウス情報】

【ネクストハウスの注文住宅実例

自宅にいながらプロに相談できる「おうちでオンライン相談」も実施しています。

豊富な経験からアドバイスできるので、ぜひお気軽にご相談くださいね。

家づくりのこと何でもご相談可能!「おうちでオンライン相談」実施

神奈川エリアで土地探し 東京エリアで土地探し 千葉エリアで土地探し

監修者情報

ネクストハウス

理想の次世代住宅を求めやすい価格で

建設業許可番号

特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号