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注文住宅を建築するとき、最初期に行うことは土地の選定とともに「ハウスメーカーを選ぶこと」です。
しかし多種多様なハウスメーカーがいることから、中々決められない人も多いもの。そしてたくさんのハウスメーカーをめぐる中で、何が正解なのか分からなくなり、段々疲れてしまうのもよくあることです。
本記事では、ハウスメーカー選びに疲れてしまった人に向けて、その原因と対策を一問一答で繰り返していきます。疲れたまま投げやりにメーカーを決めてしまうと、後から後悔することになります。ぜひ入念な検討を重ねたうえで作り手を決めましょう。
・ハウスメーカー選びで疲れる原因が分かる
・ハウスメーカー選びで疲れない方法が分かる
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疲れの原因(1)予算が確定していない
1つ目の原因は「予算が確定していない」ことです。予算が決まらなければ、建物の規模や仕様を見積もってもらっても、本当に建築可能なのかが分かりません。
注文住宅を建築したいあなたのためにも、労力をかけて見積もりを作るハウスメーカー担当者のためにも、まずは注文住宅建築にかけられる総費用を確定させましょう。
予算が決まれば、依頼できるハウスメーカーも絞れます。
「総費用が決まれば、ある程度ハウスメーカーを絞ることが可能」です。予算が潤沢にあるなら素材や質感にもこだわる比較的高額な価格帯のハウスメーカーが視野に入りますし、不足するなら比較的廉価なハウスメーカーに絞って検討を始められます。
住宅建築に強いファイナンシャルプランナーに依頼して、どの程度なら無理なく建築費用に当てられるか、検討してみましょう。
>関連記事:注文住宅の予算の立て方を解説│長期目線で考えて生活にゆとりを残そう
疲れの原因(2)建築予定のエリアを絞れていない
>使い勝手のよい 続きのダイニングキッチン(愛知県 大府モデル)
2つ目の原因は「どこに建てたいか、エリアを絞れていない」ことです。
「この地区に住みたい」「この学区がいい」などと具体的にエリアを絞らなければ、流通している土地の広さも分かりませんし、土地価格の相場も分かりません。どの程度、建物にお金を掛けられるかも分からないので、最適なハウスメーカーも決まらないのです。
まずは大まかなエリア決めを。エリアで作り手は絞れます。
大まかにエリアを選定して、希望する土地の広さ・概算の土地の費用を決めて、建築費に掛けられる費用を確定させましょう。建築費に見合うハウスメーカーで、かなり絞られるはずです。
また、ハウスメーカーには施工可能な範囲があります。「エリアを定めれば、業者は一定数に絞られます」。
>関連記事:「注文住宅の土地探し、疲れた…」そんなときの対処法13選
疲れの原因(3)情報を仕入れすぎて混乱
3つ目の原因は「情報を仕入れすぎて混乱」しているからです。
現代は注文住宅に関する書籍が山のようにあり、同時にインターネット上にも大量の情報があります。取得しようと思うと際限なく情報を仕入れられるので、どの情報を信じればよいのか、選択すればよいのか分からなくなり疲れてしまいます。
情報の取捨選択を。候補外はバッサリ捨てる。
大事なことは「情報の取捨選択」をすることです。
つい全ての情報を記録・保存してしまいがちですが、情報過多を引き起こしてしまいます。「この情報はいらない」「このハウスメーカーに依頼することはない」そう判断したら、バッサリと資料を捨ててしまいましょう。次から次に資料が得られるため、必要な情報だけを残すようにしましょう。
疲れの原因(4)ネット上の悪いクチコミに左右される
>吹き抜けに面したスタディコーナー(神奈川県 相模原モデル)
情報過多に関連して「ネット上の悪い口コミに左右される」ケースもあります。
グーグルで検索すると、同じ会社でもよい口コミ、悪い口コミはあるものです。1件でも悪い口コミがあると「この会社はダメなのかな」と思ってしまい、候補から外してしまいがちです。
極端に悪くなければ、あなたとのフィーリングで。
悪い口コミは参考にしながらも、最後は「あなたが判断」しましょう。
ハウスメーカーも人が運営している以上は、施主との相性の善し悪しはあります。同じ人物に良い評価をつける人も、悪い評価をつける人もいるでしょう。全て悪い口コミなら考えものですが、一部が悪い口コミ程度なら、まずは会ってみてから決めましょう。悪い口コミのハウスメーカーを全て除外したら、建てる会社はなくなってしまいます。
疲れの原因(5)「絶対」と「できれば」が混在している
注文住宅に求める条件には”絶対に叶えたい希望”と”できれば叶えたい希望”が存在します。ハウスメーカー選びに疲れてしまう人は「絶対とできれば、2つの希望が混ざってしまっている」ことがあります。
“できれば”の条件まで含めて、全ての条件を満たそうとする場合、潤沢な予算が必要になります。しかし、希望を全て叶えられるほどの資産を持つ人は少ないでしょう。限られた予算の中で、全てを満たす住まいを求めても、家が建つことはありません。
希望する条件の中で「絶対」と「できれば」を分けて
たくさんある希望の中で「絶対とできれば、2つの希望を分けて考える」ことで、土地選びやハウスメーカー選びはスムーズに進む可能性があります。
“できれば”の条件の中で、いくつかを諦めたり本来の希望と少し異なった形で叶えることになるかもしれませんが、”絶対”の条件を満たせばよいと考えましょう。
疲れの原因(6)営業マンに気を使いすぎる
人柄のよい営業マンがいると断りづらいものです。つい話を聞いたり、営業を受けると気が向いていなくても見学会に行ってしまったりしてしまいます。
こうした「気を使いすぎる」行動も疲れにつながってしまいます。相手を不快にさせないことは大切ですが、あなたが疲れて理想の注文住宅を建築できなければ意味がありません。
たくさんのお客さんの中のひとりと思いましょう。
営業マンは同時に数人、数十人の顧客を相手にして商談を進めています。営業マンにとっては、あなたは「複数いるお客さんの中のひとり」である認識を持ちましょう。そうすれば、営業を断ることができ、本当に検討したいハウスメーカーに力を注げます。
また、きっぱりと断ることで営業マンにとっても、他の顧客に時間や労力を注げるようになるので、依頼する気がないなら、はっきり断るのがお互いのためです。
疲れの原因(7)休日は家づくり関連しかしていない
家づくりを始めると、つい「休日は全て注文住宅関連の行事で埋めてしまう」ことがあります。実は家づくりに関連する、完成見学会やモデルハウス見学、家づくりの勉強会といったイベントは、人と相対するため体力を奪われるものです。
ずっと家づくりに関することをし続けると、疲れが溜まります。
家づくりは長丁場。ガス抜きしながら家づくりを。
ハウスメーカー選びも、土地選びも、悩む人は年単位で悩みます。この間、家づくりのことだけを考え続けるのは不可能です。気が向いたときだけ家づくりに取り組み、休日は家族と一緒にゆっくりするよう意識づけましょう。
疲れが溜まった状態では、あなたに合うハウスメーカーと出会えたとしても、気持ちが乗らずに敬遠してしまうかもしれません。
まとめ│疲れたと思ったら、とりあえず休憩しましょう!
>空間に心地よさを感じてみましょう(千葉県 青葉の森モデル)
ハウスメーカー選びを続ける中で「疲れた…」と思ってしまった人は、一度立ち止まって休憩しましょう。疲れた状態では、土地選びもハウスメーカー選びも、適切な判断を下すことはできません。
家づくりが進まなくて悩んでしまうこともありますが、理想の暮らしを実現するための準備段階と捉えてください。人によっては5年、6年と時間を要する注文住宅の建築。焦らず休憩しながら理想の住まい作りを行いましょう。
ネクストハウスでは、自宅にいながらプロに相談できる「おうちでオンライン相談」を実施しています。豊富な経験からアドバイスできるので、ぜひお気軽にご相談くださいね。