平屋住宅は縦の空間を上手く利用することが、おしゃれな間取りにするポイントです。
平面的な間取りにリズムが生まれるので、複雑でデザイン性の高いスペースに仕上がるでしょう。
今回はそんな縦の空間を上手く利用した間取りの事例を基に、おしゃれなポイントを深堀していきます。
デザインや暮らしやすさなども合わせてご紹介するので、ぜひ平屋の間取り計画にお役立てください。
おしゃれな平屋で、ゆったりとした時間を過ごしていきましょう。
・平屋住宅の特徴をまとめてご紹介します。
・平屋のおしゃれな事例を基に、ポイントを深堀してお伝えします。
平屋の住宅とは
平屋の住宅とは、1階のみで設計された家の形をいいます。
基本的に階段での移動がないので、老後の生活が快適に整うだけでなく、小さいお子さんにも安全な家づくりと言えます。
ワンフロアで生活を完結させるので、家族の気配を感じやすくコミュニケーションも取りやすいでしょう。
家の中の動線も整えやすいので無駄な動きがなく、家事やいつものルーティンを効率的に進めることが可能です。
平屋のおしゃれな間取り│3つのポイントを解説
事例を基に、平屋のおしゃれな間取りをご紹介します。
- ダウンフロアで空間を仕切ったおしゃれなリビング
- スキップフロアでコンパクトなスペースをつくった間取り
- ロフトで生活空間を増やした間取り
それぞれの間取りのポイントを深堀していくので、写真と共にご覧ください。
ダウンフロアで空間を仕切ったおしゃれなリビング
ダウンフロアとは、フロアの一部分の床を低くしてスペースをつくる間取りのことです。
ダウンフロアにすると、その空間の天井を高く感じることができるので開放的なスペースになります。
また平らな間取りは変化がないので単調になりがちですが、段差をつくることでおしゃれな空間に仕上がります。
せっかくの平屋がバリアフリーではなくなりますが、おしゃれな間取りとしては魅力的に感じられるはずです。
老後の生活にバリアフリーなリビングが必要となれば、リフォームを念頭に置いておくと後悔することはないでしょう。
こちらの事例は、おしゃれな内装のデザインも印象的です。
- 吐き出し窓とハイサイドライトが繋がるデザイン
- 傾斜のある天井に設置されたシーリングファン
- 大きく出た梁と、それに付けたスポット照明
- テレビ台の背景をタイル貼りにしたアクセントと間接照明
間取りと内装でおしゃれの土台をつくると、インテリアも映えますし遊び心をもつとができます。
家の中心であるリビングをダウンフロアにすることで、家全体がおしゃれな印象に仕上がるでしょう。
スキップフロアでコンパクトなスペースをつくった間取り
スキップフロアとは、同じ階層に違う高さの空間をつくる間取りのことです。
フロア全体に複雑なリズムができるので、非常におしゃな雰囲気に仕上がります。
こちらの事例は平屋の天井を作らず吹き抜けにすることで、スペース毎の天井高も十分に確保できています。
左上は書斎、その下は寝室、右はリビングに分かれていて、コンパクトなスペースですが壁が少ないので開放的な印象です。
寝室スペースはダウンフロアになっているので、ダイニング側とのゾーニングもできています。
天井を板張りにすることで落ち着いた雰囲気になり、ゆったりと過ごすことができるでしょう。
さらに生活が快適に整う工夫が多くみられます。
- リビングの段差部分は寝室からの収納になっているので、寝具などの収納も十分可能
- 天井高のある空間は空調が整いにくいデメリットがあるが、各スペースにエアコンを設置して対策
- 階段や上階のフロアには手すりが設置してあるので安全
- 各スペース毎にハイサイドライトが設置されているので、光と通風が取りやすい
- 階段が2カ所設置されているので、全てのスペースへに直行できる
もしフラットなフロアにして事例の用途をそれぞれの個室にしようとすると、窮屈感があるので広くつくつことになるでしょう。
床面積が足りなくなるので、用途を絞ることになり兼ねません。
スキップフロアはおしゃれな間取りになるだけでなく、コンパクトなスペースを作りやすいので用途毎に空間を整えることができます。
スペース毎に気持ちの切り替えができるので、メリハリのある生活を送ることができるでしょう。
ロフトで生活空間を増やした間取り
平屋は天井を高くしたり、屋根までの空間を利用したりすると、おしゃれなロフトをつくることができます。
縦の空間を利用して空間に変化をつけることができますし、秘密基地のような遊び心も感じられます。
縦の空間を仕切ってスペースをつくる点では、先にご紹介したスキップフロア同じですが、ロフトは生活スペースの上に位置する間取りです。
【建築基準で定められたロフトの規約】
- ロフトの床面積が、フロアの床面積の1/2未満である
- ロフトの天井高は1.4m以下である
- ロフトの床面積が階の面積の1/8を超えるようであれば各階の壁の量を増やさなければいけない
ロフトは基本的に物置としてつくられます。
しかし高さ1.4mもあれば大人でも椅子に座ることができますし、フロアの広さにもよりますが1/2となればかなりの広さです。
一つの生活スペースとして利用すれば、他の間取りを広くつくったり、諦めていた個室をつくったりと間取り計画に広がりをもつことができます。
また下のフロアからロフト内が見えにくいので、プライバシーをある程度保つこともできます。
そのため子供部屋や書斎として利用するのもおすすめです。
ロフトの階段は可動式であることが基本ですが、自治体によっては固定階段の設置が可能なケースもあります。
リビングにロフトをつくって固定式の階段を設置すると、リビング階段と同じ状況になります。
リビング階段をおしゃれにデザインすると、間取りのアクセントとなりおしゃれな雰囲気に仕上がるでしょう。
事例の階段はリビングの雰囲気に合わせてアイアン素材を手すりに使ったり、キッチンの天井とリングするステップ(踏み板)を利用してデザインされています。
ステップとステップの間の立ち上がり部分(蹴上げ)を作らず、また手すりも格子にすることで、目線が遮られることなく開放的な印象です。
関連記事:ロフトを子供部屋にするメリットや注意点|後悔しない方法も
まとめ
平屋の住宅は1階のみで設計されるので、天井を高く上げたり、屋根に勾配をつけたり、吹き抜けにしたりと縦の空間を大きく広げることができます。
縦に広がった空間からは、リッチで開放的な雰囲気を感じることができるでしょう。
その空間にダウンフロア、スキップフロア、ロフトをつくると、平面の間取りが複雑にデザインされておしゃれな印象になります。
おしゃれさだけでなく暮らしやすさやも加わるので、快適な生活を送ることができます。
平屋の間取りをおしゃれに仕上げて、理想の家づくりをしていきましょう。
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